天文部と地質研究会が合併していたという衝撃的な展開から始まる本作。あまり関係性のない2つの集いが「KiRAKiRA」というキーワードから共通項を見つけられたように、どれだけ離れたものでもどこかで繋がっていると感じられる第一話だった
まず、みらとあおの描写が判りやすい
キャンプ場で出会い子供らしい約束をしただけの二人は、時間や距離が離れても約束を忘れなかった。
それが天文部での偶然の再会に繋がっていくわけだね
ただ、二人の交流経験は少なくみらのペースでLINEしようとすれば上手く行かない。みらは嫌われているかと思ってしまう
あおはあおで過去の失敗から言い間違いに気を付けすぎてしまって…
二人は折角再会できた相手から嫌われたくないと思うあまり踏み込めない
でも、二人は同じ夢によって結び付けられているから仲良く成れないなんて無い。星について話し始めればあっという間に仲良く成れてしまう
離れた場所で電話を使って会話するラストシーン。二人の距離はやはり離れているけど、同じ空を見上げ同じ約束を叶えたいと思っている二人の絆は既に確かなものになっているわけで
二人を中心として地学部がどのようなキラキラを見つけられるか気になる所
新編集版が出るということでこれを機に初視聴
お人好しすぎて損する性格なスバルとエミリアが出会い探しものをする物語が死に戻りを機にスバルが徽章を手に入れる物語になり、再びの死に戻りで全てがリセットされる構造は衝撃的
リセットされる世界の中でリセットされないスバル。彼の中には蓄積される出会いや経験が他の人の中には蓄積されない。それらの認識の差はスバルに何を齎すのか、そしてここからエミリアとどのような関係性を築いていくのか。
先の展開が読めない第一話だね
第二期の最終エピソード、文化祭編スタート。このエピソードって同時進行的に様々なトラブルが起こりつつも、最終的に全てが丸く収まる流れがかなり好きだったりする
ただし、様々な要素が入り乱れるエピソードの始まり部分だからどうしても、今回だけ見るとカオスとしか言い様が無いのは流石に仕方ない
文化祭のジンクスが提示されるに始まり、千食分のうどんとか文乃主演の劇とかコスプレライブとか要素が多すぎて今回の話をどの視点で見たら良いのか迷ってしまいそうになる
ただ、一貫しているのはやはり「文化祭を楽しもう」との想いかな?
冷静に考えれば種明かしは簡単なジンクスを広めてしまうのも、文乃の為に劇の裏準備をするのも、真冬の同僚が何か衣装を用意しようとしたのも、緒方父が千食分のうどんを打ってしまうのも
全ては文化祭を楽しみたい、楽しんで欲しいとの想いから
なら、そんな空気の中に居ていつも他人の為に頑張ってしまう成幸がその想いを引き継ぐのはある意味当たり前なのかもね
幟を着けて練り歩く成幸の姿は滑稽だけど、そうやって文化祭で賑わう校舎の中から衣装がなく困っているうるか達や屋上で困る真冬を見つけることが出来た。どちらも文化祭を楽しくする為の大切なピースの一つ
きっと、フルピュアの衣装を脱げなくて文化祭に悔いのある真冬の存在は、成幸にとって文化祭の楽しさを損なわないとっておきの存在だったのかもしれない
真冬センターのコスプレライブというカオス極まりないショーで閉じる今回の話。これから始まる文化祭のカオスをよく現している引きであるように思えた
クーファが消えて子供達は次々に襲われる中でメリダはクーファの無実を示す為に真実を突き止めようとするわけだけど……
大人が何かを隠そうとする時にはそれなりの理由がある。そんな事を感じさせた回だった
プリケット卿は自分の街で実験をするに当たり、都合の悪い真実を隠すためにミステリースポットを利用する。最初から歪んだ家を作って人を遠ざけるなんてかなり手が込んでいる
それだけ彼にとって見つかったら不味いものがそこには隠されている
ここで止めておけばメリダが知るのはプリケット卿の不正行為だけで済む。けれど、メリダはエリーが襲われたことに憤り、皆から怪しまれるクーファを救うために更に隠し事を暴こうとする
その結果、メリダは変わり果てたロゼッティに出会い、更にはクーファの真の姿にも出会ってしまう
これではクーファの無実は判っても別の疑惑が浮かんでしまう。クーファが隠したかったヴァンパイアとしての姿。この姿を見てメリダは何を思うのだろうか?
恐怖などのネガティブな感情に迷う成幸やうるかに真冬や文乃が諭す回
上手く泳げない成幸に対して真冬は上手く泳ぐ方法ではなく、恐怖への向き合い方を指導する。その上で自分が手を握っているから失敗しないと安心させ成幸に成功体験をさせる
大会を前に緊張感を語るうるかに対しても無理に平常心になる事を下らないと切り捨て、むしろ緊張感やプレッシャーが高いパフォーマンスを出すのに役立つと教える
真冬は泳ぎをする上で邪魔となる感情を取り除くのではなく受け入れる事を提案する。きっと真冬もこのような恐怖や緊張を受け入れて舞台に立ってきたからこそ言える言葉だね
後半もそれを応用するような話が展開される
うるかは海外留学の話を前にして、才能を伸ばすために海外に行くことも好きな成幸と向き合うことも決断できない
一方の成幸も余所余所しいうるかの態度の理由を本人に聞くことも出来ないし
そこで間に立つのは毎度の文乃さんだね
文乃は二人の想いを聞いた上で、二人が抱える別の想いを引き出せる。成幸にはうるかに彼氏ができたら、遠くへ行ってしまったら寂しいという感情を受け入れさせる。うるかにはあんまり避けてると別の誰かに取られてしまうと送りかけた代わりに成幸にうるかの嘘をバラす。
今後のうるかと成幸が本心で向かい合うしかなくなる状況を作り出す
水泳の才能を伸ばす為に海外留学すると決め、成幸と過ごす日々を大切にする為にこれまで通り接すると決めたうるか
恐怖や緊張感、躊躇や怯え。そういった後ろ向きな感情を受け入れても先に進もうとする意志があれば良い結果を導き出せる。そんな事を感じさせた回だった
遺伝子工学、沢山の孤児、妻を亡くしているなどこういったワードが並べば普通に嫌な予感しかしないよ…?
そういった正体があやふやなものがちらつく回
視聴者はクーファが半分ヴァンパイアであることを知っているけど、作中人物は知らないまま。だから「クーファとはどのような人物なのか?」と疑問に思えば際限なくクーファは怪しく見えてしまう
プリケット卿には娘の彼氏が突如現れたと言うだけで怪しいのに、過去の事件の首謀者の影までちらついてしまう
また、クーファを先生と慕うメリダもクーファの正体に想いを馳せる。二人の立ち位置を思えばこの二人がいずれ対立してしまうのは避けようがない
でも、今回はまだメリダの中でクーファへの疑惑は形にならないまま。自分を女の子扱いしてくれないとむくれても、デートしてくれればそんな悩みもクーファの正体に関する疑念もすっきり消えてしまう
また、舞台となる街もどこか正体があやふや。
地底の楽園と例えられるような緑溢れる土地なのに、ミステリースポットが存在したり理性を失う奇病が存在したり
そこに少女が襲われる事件が続けば尚の事正体が見えないことへの恐ろしさは膨らんでいく
一方で皆から怪しいと疑われるクーファも自身の中の感情に戸惑っている点は印象的。皆がクーファとは何者かと訝しむ中で彼自身も自分を慕ってくれるメリダへの接し方を悩んでいる
これらのあやふやなものは次回の話である程度形を持つことはあるのだろうか?
珍しい理珠回。だというのに皆面白いように理珠の想いがスルーされる
受験生にとっては進路を考える上で大切なオープンキャンパス。けれど成幸と関城にとっては理珠とお出かけする機会である点の方が大きな意味を持つ。成幸は関城と理珠を二人きりにしようとするし、関城はその逆をする。どちらも相手を慮っての事であるが、肝心の理珠を慮ったものではない。
この状況を補強する存在として数学教授も理珠の志望を気にせず彼女を数学科に誘おうとする
三人での楽しいお出かけを期待していた理珠。酔って普段よりも強弁となった彼女を前にしてようやく成幸は自分の間違いに気づくことができるし、理珠もその状態にならないと自分の気持ちを開かせない
Bパート、奇跡的な確率で連敗を重ねる理珠。店の損害を回避するなら当初成幸がしたように理珠にゲームさせなければいい。けれどそれは理珠の気持ちを無視したもの
あすみのフォローは確実な方法で店の損害を回避しつつ、理珠にもゲームを楽しませようとする。場の中心にいる理珠が楽しめば客だって楽しくなる
失敗を回避するのではなく誰かに成功体験をさせることで場を盛り上げる最良の方法となるわけだね。これは理珠の気持ちも客の気持ちも考えた手法
最後に成幸は理珠の心理学に進む意志を再確認する。成幸は今回の話を通して少しずつ理珠の気持ちを理解していく流れだったわけだけど、それは理珠も同じ。
仮初とはいえ、ボードゲームで勝てたことで理珠はゲームで勝てるようになる以外の志望理由を自分が持っていることを知る。他人や自分の心をもっと知りたいと思っている今の理珠なら進路が揺らぐなんて事はないのだろうね
……成幸の呼び方がかな~り揺らいでいたのはちょっと笑ってしまったが
正体を現したマディアがメリダたちを圧倒し、さあピンチかと思いきやクーファに一瞬で負けた上に女の子としての表情まで晒してしまう展開にはちょっと笑ってしまった
エリーゼの変容にショックを隠せないメリダ。遂には立場を弁えた方が良いのではないかなんて言ってしまう。
それに対するクーファのアドバイスが良いね。エリーゼのわざと試合で負けるという考えもメリダの立場を弁えて付き合い方を変えるというのも相手と真正面から向き合わない姿勢
本当に相手との和解を考えるなら、きちんと向き合って言葉を尽くさなければならない。そうでないと相手が何に不満を覚えているのか、自分が何をすべきかなんて見えてこない
相手と向き合っていないから見えなかったものがある。相手と向き合うことで見せられるものがある。エリーゼから散々弱いとか私には勝てないと舐められていたメリダがエリーゼをまさか上回るとは思わなかった!本当の本当に予想外だったよ
これはエリーゼが逃げ回り、メリダが諦めていたら起こり得なかった事態。仲違いに終わりかねなかった二人の友情を力技で繋ぎ直したメリダは本当に素晴らしいね
一方、圧倒的な力と追加の報告書でマディアを退けたクーファ。でも、彼の対処は問題の解決に動いたものではなく次善の策でしかない。だからマディアは講師として学園に戻ってきてしまう
メリダは自分のユニットにエリーゼを迎え、学園にはマディアが入り込んだ。他方ではミュールがマナの採取なんて事をしていた。メイド長を手引した存在も気になってしまう
そういった諸々の存在を思えば、次回は事態が大きく動くのかな?