2回目の視聴。以下ネタバレあり。
魔女がバトラーの傀儡であることはほぼ確実。
魔女の素顔を隠している、目が赤く光る不気味な仮面。どこかで見たなと思ったら、逆転裁判のゴドー検事だった。当然ながら二つの物語には何のつながりもないが、奇しくも敵を救わなければいけない状況はよく似ている。
仮面の破壊と共に、魔女の素顔や記憶が明かされるであろうことに期待が高まる。どうやらトロプリは、魔女を救うやさしい物語となりそうなことに安心しているところ。
バトラーのどす黒い本性が徐々に現れ、存在感ある悪役になってきた。
反抗したチョンギーレをヤラネーダに変えた外道っぷりは、なかなかいい。カワリーノやジョーカーといった、歴代の名悪役たちにせまることが出来るか。
3期の初回に、この最終回から引き継がれている要素がいくつかあったので、改めておさらい。
高木さんとはぐれた西片に、事情を察して「上だ」と叫んだ木村のイケメンっぷりに泣かされた。まさかの木村。
高木さんが歌うEDで「手をつなごう」という詞が繰り返されてて、本編ラストとつながっていて良い。
高木さんが少しずつ、勝負に負け始めている気がする。
この3期がラストで、もう畳み始めているのかも知れない。
高木さんのEDがグッド。
2期最終回の直後らしい。
順番が前後したけど、このあとにおさらいを。
本日の夜実況。
作画が荒れてた前回から一転、良作画だった。作画監督は「女神」こと川村敏江さん。
なぎさの転校を伝えたらほのかが傷つくことを心配していた、今日のひかりは良作画も相まってとても愛らしい。
なぎさがちょっと恥ずかしいメッセージを手帳に書き込んで伝えたオチは、無印8話とよく似ている。また、良回である無印42話の回想などもあった。
ジャンプコミックス25巻収録分。年明け初回だが、当然ながらお正月を意識する様なシーンはなし。
年末ギリギリまでハイテンションな展開が続いたが、ようやく落ち着いて観られる日常回的なエピソード。新武器の話題は少年漫画らしく楽しいが(ズタズタヌンチャク好き)、エイミさんの情熱的なカミングアウトをきっかけに、そこからメンバーの恋愛が一気に話の中心に。
レオナには変顔で喜ぶおいしいカットに加えて、「うんうん」という満足そうな相槌まで加えられた。変顔自体は稲田先生が作画の時点で加えたアレンジと想像しているけど、「恋バナ大好きな年頃の少女」という一面が現れた表情はとてもよい。微妙に変態的ではあるけどw
カットされたらしい「私たちはこの心で大魔王に勝つんだもの…!!」「たまった気持ちはスッキリはき出したほうがいいの!!!」という台詞は、この危機的状況であえて恋バナをするレオナの気持ちを伝えている。では、恐らくダイの力になりたい一心で破邪の洞窟にまで挑戦した、レオナ自身の気持ちはスッキリはき出さなくてもよいのだろうか?
片や、恋愛に無頓着なダイは恋バナには加わらず、夢の中で母親と再会。まったくダイは、レオナのことを大王イカ呼ばわりしたことがあるし(20話)、レオナのことをもっと大事にしなさいよと強く言いたい。
さておきこのシーンでのソアラは「憧れの隣のお姉さん」的な画づらで、相変わらず可愛いすぎる。「本当に母親とわかっていたのか?」と、ダイ本人に余計なことを訊いてみたくなってしまう。
この状況での一連の恋バナで一番大事なのは、「みんなに、いや特にあいつに喜んでほしくて」と言ったポップの気持ちだろう。
マァムも本人に悪気がないとは言え、まったく間が悪い。ヒュンケルへの気持ちを相談する相手として、ポップは一番選んではいけない相手であることに気付いていない。マァムは一時離脱回(21話)の時にもポップへの強い信頼を本人に伝えたが、いわゆる「いい人枠」だったという話でもある。
ポップは「今までだって、ただ意地はってやり抜いてきただけじゃねえか」とも言ったが、これは本当にすごいことで、ポップが経験してきたようなことを「意地はってやり抜く」ことは普通はできない。いや、恐らくメンバーの誰にもできないことなので、本当はもっと誇って良いはずなのだが、本人はそれに気付かず自分を肯定できずにいる。マァムへ気持ちが伝えられていないことも、これと根は同じ問題なのだと思う。
マァムへのやつあたりという自己嫌悪も加わって気分は最悪だろうが、どうか、マトリフが言ったことを思い出して欲しい。
キュアホイップ生誕祭と称して、キュアホイップの当番回を視聴。
「いちか印のキラキラルに、賞味期限はないのだ〜!」熱い。プリアラ屈指の良回と思う。
色々見どころあるけど。いちかが無表情でクッキーを作っているシーンから、目に光が戻るシーンにかけてのあたりが一番良い。いちかにクッキーを作らせたのはペコリン、とてもがんばりました。えらい!
いちか以外のプリキュアたちが戦いに傷つくシーンと、いちかがクッキーを作るシーンが交互に映るあたりの温度差がすごい。観方によっては笑えるシーンではあるのだけどw、いちかがキラキラルを取り戻さなければプリキュアとして戦えないのだから、まぁそれはそれ。
ジュリオが姉の顔を思い出すシーン。姉ではなく、好きだった子という解釈にこの時点ではなりそう。
くくるの迷走。
こんな時にこそ風花が力にならなければいけないと思いきや、一方の風花もいっぱいいっぱい。
いや、櫂が居たではないか。
本当は「奇跡」を体験したのに、あえて、そんなものは見ていないと言う。男だねぇ。
イケメンだが、不思議とイラッとしないキャラであるw 「とても良い」は、この櫂に。
今回お題になった奇跡、いや「幻」は確かにありそう。例の少年ゆかりのもの?
幻がががまがまを救うことは恐らくないだろうが、どうか、皆をあるべきところに導いて欲しい。
風花には後輩からの電話、くくるは工事の下見。どちらも急展開である。
風花は仕事が板についてきたけど、何というか先が見ない危うさがずっとあった。アイドル時代の後輩とのやり取りが始まるであろう展開、風花の将来が描かれるであろうことが期待できて好感。
新キャラの研修生は、ちょっとイラッとする正論キャラ。この様なキャラが意味もなく登場するわけはなく、レギュラーに定着しそう。
妖精的な少年の登場が増えたことも見逃してはいけない。
相変わらず何者なのか、全くよくわからないけどw
本日の夜実況。
なぎさパパが時々かっこいいところを見せるけど、その意味では無印15話の続きのような。
作画が少し荒れてて、正直、この回がなくてもシリーズは成立する。
ラスト、浜辺での空也と櫂の会話がよかった。
一見無気力な空也にも熱いところがあり、それが仕事を無難にこなしていることにつながっていた。
一方、櫂は閉館よりもくくるのことを心配していた。閉館は避けられないのだとしても、どこかに落とし所があればよいが。
水着回かと思えば、ジモティは水着をあまり着ない設定。コントかw
本日の夜実況。
ほのかが自作したTAKOカフェの注文端末(ハンディと呼んでた)について。なぎさが何気なく「本当にこーゆうもの考えるの好きよね」と言ったことがヒントになり、発表のテーマも多数決とは関係なしに「本当にやりたいことを」と思い立つほのか。
ここから、停滞していた流れが急にスピーディになるのは心地よかった。
リーダー権限とはいえ、多数決の結果を覆すのはなかなか難しいけど。ほのかの言葉は本音で言えば「みんな、そんなに真面目に考えてなかったでしょう?」という意思表示に他ならず。しかも目を開けていたこともあって、「周りが手を上げているから自分も」という結果になってしまいがちな、悪い多数決でもあった。
関心が薄かったり、迷いを持ったメンバーが多かったりする集団では、強いモチベーションを持ったリーダーが導くほうがよいのかもしれない。今日のほのかはそんな部長だった。
発表の間に、TAKOカフェのメニューが表示された、ちょっとしたやらかしはグッド。
もともと賞をとることはそんなに大事なことではないし、ウケが取れて良かったのではないの?w
あの人間の屑のようだったシンが、シン以上の屑であるジャギの口からは、まるで善人であったかのように語られるのが笑いどころ。
シンの人生を狂わせたのはジャギかもしれないが、ユリアを殺したのはジャギではなくシンなので、ジャギに恨みを向けるのはおかど違いだわw
ジャギに南斗聖拳を教えたのは誰なのか。面白い伏線になりうるエピソードだったが、結局回収されなかったのが残念。
北斗の拳最高の面白キャラであるジャギ、あっという間に退場でちょっと寂しい。
「お前の耳が弟に似ている」が「鼻や目や耳が弟に似ている」に変更。
似ているのが耳であるという理不尽さがこの台詞の面白さなんだがw、この改変はちょっとイマイチ。
鉄仮面の色変更は、ジャギの狂人ぷりが際立ってていいと思う。
本日の夜実況。
突発的に、小々田のシュークリーム回を視聴。
「いくらでも食べられるココ!」だの「一個だけ」だの、普段はイケメンの小々田がダメ人間のような台詞を連発。
毎度ながら、笑いが止まらないw
本日の朝実況。
宝探しではあえていつものチームを崩し、登場が多くない他の寮生と組む。プリキュアではない者の視点から、プリキュアたちはどう見えるか。成長しているのか。派手な回ではないけど、改めて観るととても上手い回。
宝とは「鏡に映った自分自身の成長」であるという、王道のオチ。冒頭とラストにそれぞれはるかのバイオリン演奏があり、上達がわかる構成も良い。
長いシリーズの中にこの様な回があると、シリーズ全体の深みが増す。
完全な幕間回かと思えば、カナタに妹が居たという情報と、トワイライトが謎の城でパフュームを入手という重要展開もあり。
ここのところ「とても良い」しかつけてなくて、価値が暴落してる観があって心苦しいw
TOKYO MXによる、最初にして恐らく最後の地上波放送。
不思議な生物、スタードロップとの間で育まれてゆく友情。自分の全てのプリキュア視聴歴を賭けて、今のところ最高のプリキュア映画と考えている一本。
プリキュアではこれまで、ほぼ全ての作品で様々な友情が描かれてきた。その中で、言葉を発しない不思議な生物ユーマとの意志疎通は、より本質的な魂からの疎通であり、最も尊いものであると感じる。ユーマの振る舞いからは喜怒哀楽を網羅した感情が、時に狂おしいほどに伝わってくる。
ララが自分の身を心から案じていると知ったユーマは、それ以後ララに懐き、この二者の関係が物語を引っ張っていく。だから、表向きにはひかるとララが主人公だったことになっているけど、実際にはララとユーマの物語という性格が強い。
一方のひかるは、ララとユーマの友情に対して妙に達観した「いい子」を演じ、時にララを導いていく。日常のはしゃぎっぷりからは想像も出来ない様な、ひかるの内面の繊細さは本編でも度々描かれていた。そんな、素のひかるだった気がする。
音楽面では、皆をユーマとつなぎ劇中の重要なシーンで度々登場する主題歌「Twincle Stars」がとても耳に残る。
「主題歌の出来が、映画の出来にも直結している」と、高木洋さんにオーダーされたに違いないと想像。強い圧力を受けながら書かれた曲であろうけど、恐らくはオーダー以上のものだったのではないか。
プリキュアだからアクションも大事だけど、当然戦闘シーンも見どころ満載。
画的にも十分なキャラクター性を持った、くせ者ぞろいの「宇宙ハンター」との戦闘は特に好き。ストーリー面では出番の少ないスターとミルキー以外のプリキュアも、戦闘では存分に魅せてくれる。逆転が始まるところから再生される挿入歌「星座のチカラ」は元気いっぱい、吉武千颯さんらしさを詰め込んだ主題歌に劣らぬ良曲。気分を上げたい時によく聴く。
アメコミっぽい止め絵を多用した、OPの中でのキャラ紹介も兼ねた最初の戦闘もとても格好良い。このOP、いかにもタナカリオンが好きそうな感じw
すべての要素が「とても良い」であるのは、決して誇張ではない。
プリキュアらしい熱さも切なさも持ち合わせた、最高のプリキュア映画。
本日の夜実況。お正月はプリキュア映画をたくさん観ようと思っていたが、その2夜目。
例年以上に正義感の強いピンクキュアである、真面目なキュアグレースが本当に好き。彼女の勇姿が観たくて、結局、昨晩に続いて出演作品を鑑賞することになった。正義感が「強すぎる」ところがあったのは当然承知しているけど、いっそそこも好き。
ヒーリングっど♥プリキュアの3人はこの作品で劇場版デビューだったが、例年の新人研修的な描写がこの作品に限っては全くなくて。
戦闘では先輩達にひけをとらず、何より3人が自主的に事件を解決していた。初見の頃に書いた感想からの繰り返しになるけど、本当に頼もしい。
CG化されたプリキュアをぐりぐり動かしまくるEDは、いまのところこの作品がラスト。
久々に観たダンスシーンが圧巻だった為、本来なら評価据え置きのところ、「映像」のみとても良いに格上げ。
急遽実況。新年のダイ大初め。
元旦が土曜日だったから、この実況は本来土曜に観るべきだった本放送の代わりと言えなくもない。今ならお正月企画で、この神回を含めた何話かをYouTubeで無料配信しているので、ファン各位におかれてはこの機会に復習されることをお勧めする次第。
今までの感想とは少し視点を変えて、制作面の話。
アバンはなし。起死回生のマホカトールでAパート終了のアイキャッチを経て、戦闘が終わって並び立つ3人でBパート終了。とても収まりの良い見事なこの進行、制作のことにはあまり明るくないけど、役職としては絵コンテさんの分担だろうか?脚本も大いに関係してはいそうだけど。
脚本はシリーズ構成の千葉克彦さんで、片や絵コンテも唐澤和也監督が御自ら。前回の実況で話題にした総作画監督と併せ、この9話は考えうる最高の布陣か?
豊口めぐみ生誕祭と称して視聴。その2話目。
ファンには有名な「アホ毛ギター」の登場回。
自分の心に打ち克つこと。音吉が与えた試練も前回は未解決。
サブタイにもある「涙は世界で一番小さな海」は、エレンの涙を見た音吉さんが、アンデルセンの言葉から引用した。エレンは人のつながりを実感して泣くことができるし、孤独を望んでいる者がその様な涙を流すはずもない。
キュアビートは自分でも言った様に、今後は「心の絆をつながりを守る為に」こそプリキュアになるのだ。
いつもエレンに甘いハミィも、今回ばかりは別れの言葉と共に立ち去るエレンを止めなかった。ハミィはエレンが必ず戻ると信じていたし、再びエレンの前に現れた時に「セイレーンは今、どうしたいニャ?」とも尋ねた。
罪を償う為に何をしなければいけないかは、エレン自身が決めなければならない。その想いが、音吉さんとハミィという一見つながりのなさそうな二者の間で通じていたのではないか。
エレンに自分の気持ちを気付かせるまでの流れで、この回にあえて、直接プリキュアとのつながりがないまもる少年を登場させたのが面白かった。
豊口めぐみ生誕祭と称して視聴。その1話目。
おめでとうございます。
イースの苦悩をどうしても思い出してしまう。あの時、とりわけ大きな役割を担ったのはラブママ。イースがもう一人の娘として受け入れられたことで、イース…ではなくせつなは救われた。
のちにセイレーンの保護者となる音吉さんは積極的に救いの手を差し出してはおらず、ただ「音楽は誰も拒まない」と伝えただけ。自分を救うのはあくまで自分でなければならないと、試練を課したのかも知れない。
より深く罪を償う為には、まず自分を許さなければいけない。最近そういえば、ダイ大の感想でそんな話をした。
ハミィは当然として、響も奏もやさしい。
エレンを受け入れる為の取っ掛かりが、まずは食べることであるのはなんともこの2人らしい。人情が沁みる。
本日の夜実況。円盤を使用したプリキュア初め。
カグヤの生気に満ちた表情や、「生きてるって感じ」という台詞。
カグヤは受肉して人になったと思えてならないのだけど、どうだろう。
正月で実家に帰省した兄夫婦と一緒に観た。特に書き足す感想はない。
「こーゆう創作をテーマにした作品って、劇中劇そのものの面白さが説得力になるよね」と言われ、なるほどと思った。
おそらく、今年最後の夜実況。
八百屋で30周年記念とか大当たりのメロンとか、「そんなわけあるか!」とついツッコミながら吹き出してしまうw
重要なエピソードは特になさそうだけど、なぎさが作った旗に藤Pが礼を言うシーンにはほっこりする。
本日の朝実況。良回のおさらい。
ダイが真のアバンストラッシュを撃つ直前に、逆手の構えにスイッチ。「お、遂に来るのか?」とぞくぞくする。
改めて原作8巻を確認したところ、ページをめくると逆手の構えに既に変わっているダイ。「スイッチ」は、アニメで描き足されたワンカットであるということになるけど、この様な細かい描写はいいね。
本日の朝実況。
トワイライトとフローラのプリンセス観がぶつかりあうこの回。本作屈指の重要回ゆえ、何かと観る機会が多い。
ディスピアの息女であることを根拠に、自分は唯一無二のプリンセスであると主張するトワイライト。血統のことを言っているなら、実の娘でなくとも構わないのか?トワイライトの正体は、確かにホープキングダムの王族ではある。トワイライト(トワ)も以前はグランプリンセスを目指していて、努力なしにはグランプリンセスになれないのは、王族と言えども例外ではないことを知っていた。
プリンセスプリキュアに敗れた今となっては主張も成り立たないし、高貴どころかこれが堕落でなくて何なのか。いまのトワイライトを、ただ哀れに感じる。
あまり書き足すことはない。いつも思うことの繰り返しではあるけど。
最終回の脚本は、シリーズ構成の成田さん自ら。
職業人としての双葉の成長、ふたりの関係が今後も変わらないこと等を描いて締め。
双葉が武田に「自分は一人前ですから」と言った時。
てっきり(先輩後輩としてでなく)対等な男女として交際しましょうという流れかと思ったが、そんなことはなかった。
良くも悪くも、ふたりの関係は変わらない。このジェンダー観を煩わしいと言う人はきっと居ただろうな。
年忘れ大実況、2本目。
「雪空のともだち」というタイトルだが、本作で扱われている友情は二組。
一組目はもちろん、なぎさとほのか。ふたりのパートナーシップが、フリーズン・フローズンのコンビと対比する形で問われる。
敵の策略によってガチでやり合っていたブラックとホワイトが、幼女たちのトラウマになったとも言われている本作。本作を最後に、プリキュア同士戦うシーンが封印されたとも言われている。とはいえよく見れば、このシーンは友情の尊さというメッセージを構成する為に必要であるし、尺が有限である劇場版作品に対して、無意味なシーンを含めるなどというミスをあの成田さんが犯すはずもない。
トラウマとなりうるシーンを避ける営業判断は妥当、初見の時は自分もそう思った。しかし、視聴対象である小さなお友達もいずれは成長するし、これらのシーンがもし「本物」であれば、その意図を将来汲み取ってくれるはず。どんな残酷に見えるシーンも、表現としての必然性があるならば避ける必要はない。ある人に言われ、後日そう思い直したことを思い出す。
逆に、必然性のない軽薄な鬱展開(言わば「ふいんき鬱展開」w)のことを、以前以上に嫌う様にもなった。まぁこれは余談。
もう一組は、ひかりとひなた。「クイーンの命」という自分の正体に半信半疑だったひかりが、ひなた(鳳凰)を復活させる為に真の力を振るうシーンがクライマックス。
鳳凰は自分を復活させたルミナスに礼を述べたが、鳳凰とクイーンという立場以前に、ひかりとひなたという二者の関係は変わらない。ひかりは結局、ひなたのことを一度も「鳳凰」とは呼ばず、「友達は、友達にそんな言い方はしないわ」と返した。
本編では12のハーティエルがクイーンの個々の感情を司っていたが、ひかりの本質は女神に近い存在であると同時に人でもあるのだと、改めて思った。
年忘れ大実況と称し、ドキプリ秋映画を視聴。
「不幸な過去に目を背けたいために、未来を丸ごと封印したい」
表向きの敵首領、マシューの目的はジョージ・クライとほぼ同じ。動機への意図を全く話さなかったジョージ・クライよりも、はるかに感情移入できる敵。
一行の導き手である、ゲスト妖精べベル。その正体であるおばあちゃんも存在感あるキャラだった。テレビ本編にあったマナの台詞「モチのロン」、そのルーツがおばあちゃんの口癖だったことがわかるのだけど、この口癖からここまで話を膨らませたのであれば、さすがは本編のシリーズ構成である山口さん直々の脚本と思う。
個人的には、真琴が王女からキュアソードの名を授かったシーンや、ウェディングドレスをからかった同級生に怒りを向けたシーンが好き。まこぴーファンにとっては、これらのシーンの為だけでも観る価値あり。
一方、タイトルの「マナ結婚」。マナの恋愛以前に、旦那がどんな相手であるかも描かれなかった。ドキプリのファン向けの作品としては見どころがあるけど、タイトルは消化していないと感じる。シリーズのファンではない一見さんがこの作品を観るかはわからないけど、仮に観たとしたらどう思うだろうか、とは思わなくもない。
2回目視聴。
「わたし、この街にきてみんなに出会えてよかった」と、良い表情でしみじみ言うローラ。
いいシーンだけど、ここからの一連のやりとりがすべてフラグに見えてしまう。どうか、人と人魚が共存できる世界をプリキュアの手で作って欲しい。
2話ぐらいで消化されるイベントと最初は思ったけど、どうやらトロフェスと「トロピカる物語」が大団円につながるのだな。
長い話数をかけてイベントを盛り上げていく構成は、ハトプリ文化祭のファッションショーを思い出させる。
百合子の柔和な表情が印象的だった。きみも成長したね。