話の中心をギャグ展開で進めつつ、しっとりとした親子愛を感じさせる描写で挟む展開の巧みさは相変わらず
と言うか、ギャグ展開だって偽名ネタからの姓名判断→占い→守護霊と繋げていく流れも流石としか
今回は可久士や姫の隠し事要素は少ないけど、代わりに目には見えない母親の存在を感じられる描写が随所に
年齢箱から溢れ出る母親からの贈り物、守護霊として見守っているかもしれないという期待、そして実際に母の目線から見たような景色
どの描写においても母親は登場していないのだけど、限りない愛情を感じられるね
こうして母親が存在しいなくても感じられる程の強い愛情を描いてくれると逆に気になってくるのが未来における可久士の消息
現代編ではとても無邪気で明るい姫が未来では瞳を曇らせている。何かがあったのではないかと不安に駆られるには充分すぎるギャップですよ
それにしても、六条先生がいい加減可哀想になってきたと言うか何と言うか……
どう見ても一人動物園にしか見えない振る舞いを隠れデートと思い込めるポジティブさはちょっと笑えないですよ……
いや、実のところ笑っちゃったけど
白銀とかぐやのすれ違いラブコメは二期になっても変わらない面白さ
第一期ではいい感じになりかけたシーンとか有ったはずなのに、この一話ではそんな気配は微塵も感じさせないのが、なんとも……
早坂があれだけ舞台を整えているのに全く進展しない白銀とかぐや
それを嘲笑うかのように何処まで進展してるか不明な柏木カップル
進んでいるはずなのに関係はちっとも近づかない。双六上の遣り取りがまるで現実を反映しているかのような構図は面白いね
いや、そしたら白銀は藤原とくっつくことになってしまうのだけど
個人的には白銀と藤原のお祝い金としてリアルマネーを取り出すかぐやの姿に笑ってしまいましたよ
ゲーム主人公がアニメ化された際、個性が薄いとか、物語への関わり度合いが低いとかは見た事あるけど、知能が感じられないって初めて見るパターンかも
……記憶を失ってるから仕方ない面はあるけど、お金をもぐもぐするとか一周回って可愛らしいのかもしれない
でも、それ以上に可愛らしいのがヒロインたち
主人公を母親のように面倒を見るコッコロからは多大な母性が感じられるし、トラブル発生時のバッテンお口も非常にキュート
ペコリーヌは腹ペコキャラなんだけど、その分とても美味しそうに食事をしているね。また、人の悪意を疑わない純真さも好評価
そしてヒロイン達の可愛らしさを描くだけに留まらず、戦闘シーンがダイナミックに動いている点には驚かされた
第一話でこれならキャラが増えて物語が動くようになったら、更に素晴らしいシーンに出会えるんじゃなかろうか
それでも、幼児退行したかのような主人公が理知的になるシーンは想像もできないのだけどね(笑)