いや、凄い!何もかもが凄い!圧倒的強者に見えたマックイーンを抜いたライスの走りはこの世のものとは思えない!
ライスシャワーの走りに対して「鬼が宿る」なんてフレーズが使われているらしいけど、本当にその言葉が示すとおり、この回のライスには何かが宿っている
マックイーンの練習も本番への姿勢も非常にストイック。そこから崩れる予感は皆無。以前もテイオーの存在や落鉄でも揺らぐ事がなかったように
そんなマックイーンを追い詰めるライスの徹底性。マックイーンの強すぎる肉体を超えるために精神をああまで追い詰めてみせるなんて……
マックイーンの走る理由は名誉であったり本能であったりタイトルであったり。それらの理由がマックイーンのストイックさを支えている
対してライスはブルボンの「ヒーロー」という言葉が支えている。自分はヒールではなくヒーローであるとブルボンに改めて証明する為に、ブルボンと走れる自分になる為に。その感情がライスを支えた
これはマックイーンのタイトルへの執着を上回る、もっと単純な勝利への執着に繋がる。だから絶好のマックイーンですら上回ってしまったのだろうね
観客の多くが喜ばない夢を壊すレース結果。けれどライバル達に祝福され、ブルボンは彼女を「ヒーロー」だと祝福した
きっといつかライスは大勢に祝福されるのだと信じるに足る光景
夢を壊すレース結果だったけど、一方でマックイーンには新たな夢を抱かせるきっかけとなったようで
ウマ娘達の物語は本当に良いね。敗北がそのまま絶望に成りはしない。新たな挑戦に突き進む原動力になる
テイオー、マックイーン、ブルボン、ライスと今後の活躍が気になるウマ娘ばかりで本当に視聴中は幸福感が湧き上がってきますよ
デビューから勝利続きとは驚き。意外とスペック高いメンバーだったのか
出場を決めたタイミングでのオフ。それは彼女らにとって休息しつつ、自分達が居る立ち位置を見つめ直す機会となったのかな
あの千紗が「怖いけど頑張る」なんて口にするとは。いつの間にか姉をも驚かせる成長を手にしていたようで
ビニールプールにバーベキュー。いくらオフだからって遊びすぎだと言われても仕方ないかも知れない情景。でもアイドルにとってはきっと大切な時間
それが麻奈のオフショットとリンクする様子は少し叙情的
仲間だけどライバルな琴乃とさくら
麻奈は影として支える牧野が居たけど、たった一人で高みに上り詰めた
琴乃とさくらという二人はどこまで上り詰められるのだろうか?
サネスの「順番」という言葉を証明するかのように今のハンジは体制側の人間。市民に真実を明かせず、エレンを信奉するフロック達をハンジは邪魔な人間として扱う
立場の変化が思想の変化まで示しているかのような回だった
これはミカサにも通じる部分がある
ミカサに助けられた経験があるルイーゼはミカサから理不尽な暴力と戦うしかないと教わった。それはあの頃のミカサが確かに持っていた思想
けれど、様々な経験を経て立場が変わった今のミカサは別の思想となった。だからルイーゼの言葉に耳は貸す理由はないが、昔を思い出させる痛みとなる
ジークに裏切られ牢から逃げ出したガビとファルコは復讐者だった筈が逃亡者に。そこでは悪魔への攻撃よりも保身が最優先となってしまうからパラディ島の悪魔に助けられる事も受け入れなければならない
それでも、馬に遊ばれた事を「これが悪魔の仕業…」と言ってしまうガビはちょっと面白いけど(笑)
それでもカヤから母の罪を問われれば糾弾せずには居られないが、国や民族で罪を語ってもカヤの母には当てはまらない。ファルコが謝ったように個人単位で見たら被害者でしか無い
でもこの考え方には落とし穴がある。実は個人単位で見ればサシャを撃ったガビの方が罪人という……
サシャに関わり持つ二人が何も知らず傍にいる皮肉な運命が恐ろしい……
親の庇護下から離れた事に拠る巣立ち、期末試験を通過できた成長。それらを踏まえた上で今回描かれる2つの変化。二乃の告白、何かおかしな感じを見せる五つ子
五つ子が明確に変わり始めているからそれに向かい合うと決めた風太郎も何かを変えなければならない
でも、それはまだ見つかっていないようで
二乃の告白シーンは本当に良い……
「何で言ってしまったんだろう!?」とパニックになっている、風太郎には聞こえていなかった。これだけの要素があれば何も無かった扱いにしたっておかしくない
けれど、二乃は踵を返して風太郎にはっきり明確にストレートに好意を伝えてみせた
彼女の中で風太郎への想いがどれだけ強くなったが伝わってくるシーンだったね
余所余所しさやギクシャク感を見せていたと思ったら、風太郎とのパートナー関係の終止符に言及した偽五月
つまり五つ子の中の誰かが直接伝える形を取らずに風太郎との関係の変化を求めたということ
確かに幾つも試練を乗り越えて様々な感情を育んできた今の風太郎と五つ子達はもうただのパートナーと言えるような関係ではないのかもしれない
今の関係を友達と呼ぶべきか、未来の恋人と呼ぶべきか
風太郎がお悩み相談と称した偽五月探しは風太郎自身に強い問いかけを発する事になるエピソードになりそうだ
なでしこがソロキャンに初挑戦する回。
初めての一人旅に楽しそうな顔をころころと幾つも見せるなでしこが可愛ければ、そんな彼女の裏でひっそりと一人旅するリンと桜は微笑ましさを見せているね
リンが説明するソロキャンにて注意しなければならない点
これを千明達が事前に聞いていれば……と思ってしまう程に冬キャンプの要注意事項だけでなく一人旅にて抑えて置かなければならないポイントを説明している
これに従ってなでしこはソロキャンの準備を始めるわけだけど、そもそもいきなりソロキャンに行こうとせず経験者であるリンの意見を聞こうとした時点で最初のステップはクリアしていると言えるのだろうね
なでしこがソロキャンに行くと知って見守りアプリを入れた桜が保護者ポジなら、ソロキャンの師匠であるリンも保護者と言える
そんな二人がなでしこの旅に思いを寄せる中で出逢ってしまったのはある意味必然なのかも
最初は会話がなかった二人がなでしこきっかけで会話が進む様子は面白い
なでしこの一人旅は人が多い場所というのも有るし、美味しそうな食べ物がなでしこ一人旅に華を添えている為も有るのだろうけど、まだまだ一人旅ならではの寂しさを感じる所までは行っていない感じ
キャンプ地に着いてからがソロキャンの本番。キャンプ地でなでしこが一人の時間をどう過ごすのか次回が気になってしまうね
今回の日南の課題は大まかな指針だけ。だから友崎の行動の自由度は増すし、単純にリア充らしい行動だけでなくnanashiらしい発想も行動に取り入れることが出来る
そのnanashiらしさは「日南を倒してみたい」という欲にも繋がっていき、みみみにも通じる感情となるのは面白いね
片やゲームでは常勝でも人生では大敗中の友崎、片やどれだけ優秀な成績を残しても日南の後塵を拝すみみみ
人生における立ち位置は全く違う筈なのに不思議な点で一致を見た二人。それはマイナスの感情によるものではなく、強い敵に勝って自分の強さを証明したいという単純な欲求だから気持ち良く応援出来る
そうは言っても相手はパーフェクトヒロインの日南葵
冒頭の「私には勝てない」という絶対の自信に裏打ちされた言葉があまりにも現実離れしていた
それでも友崎とみみみは日南に挑むと決めた。みみみが一人で始めた戦いがいつの間にか「俺達の戦い」になった。二人の足掻きがどこまで日南に通じるか見届けたいね
どこか行き当たりばったり感のあった千明達の山中湖キャンプ。それは思わぬ発想や予想外の楽しさを呼び込んでくれる事も有るのだろうけど、それでも冬キャンなら油断してはならない一線が有る訳で
特に下調べも準備もせずの氷点下湖畔キャンプとか流石にヤバすぎるわな
本作は真冬にその服装で大丈夫?と言いたくなるシーンもあるけど本人達が楽しんでいるならまあ良いかとなるパターンが多かった。けど、今回ばかりは命の危険すらあった冗談では済まないパターン
鳥羽先生はとても大事なことを言っていたね。……それなのに一瞬後には酔いどれ状態になっているのはそれで良いのか?となってしまうけど(笑)
グルキャンを何度も楽しんだなでしこによる一人キャンプへの挑戦
彼女の新境地への一歩がせめて楽しい思い出になってくれればと思わず祈ってしまうね
原作では割と厄介な構成になっていた『最後の試験』編をコンパクトに纏めてくるとは思わなかったよ……。そのせいでバレンタインに遊園地に墓参りに期末試験とイベント盛りだくさんな内容になってるけど
それはさておき期末試験という一つの区切りを通して五つ子達の成長や進展が描かれているね
四葉は五つ子の足を引っ張る自分から皆の手を引っ張る自分に成長することが出来た。五月は勉強会を通して教師になる気持ちを体感できた
二人が人間的成長であるのに対して対して、三玖と一花は恋愛面での進展を行っているね
三玖はバレンタインチョコ作りを通して、一花は書店での買い物を通して風太郎との触れ合いを積み重ねていく
ある意味、どれだけ風太郎から教えられたことを実力に変えられたかと示す期末試験の結果。三玖から決意を聞いていたのに三玖を上回る成果を叩き出した一花の歓喜の表情にゾクゾクするね
そして変化する五つ子達の中で一つの変化を迎えようとする二乃の姿が描かれるのは次回ですか。あの回は大変好きな回なので今から楽しみですよ
バランスを取り始めていた10の個性全てを一つに纏めるのではなく、2つのグループに分けるとは驚き。というか、牧野は随分ややこしい表現をして回跨ぎをしたのね……
でも、グループ分けによってこれまで見えにくかった一人一人の特徴に注目出来るようにもなっているね
その代表例が千紗と怜
これまでの千紗はどうしても沙季とセットで見られていた。けれど、別れた事で千紗のお姉ちゃんっ子な一面に注目が集まるようになった
そうした弱い面が前に出る事で、逆に強い面が早くも目立つ怜の姿
加入してすぐに高い実力や士気を見せる怜は千紗からすると近寄り難く見える
だから、怜の印象が真逆に変わるかのようなスーパーでの一幕は面白いね
姿を見られてからのドジ連発、更に話を聞けば怜だって不安に押し潰されそうな中でダンスに向き合っている一面が見えてくる
そうした面を見たからこそ、同じように不安で一杯な千紗も気持ちを切り替えて、怜に近付こうという意思を持てたのだろうね
このまま2つのグループで突き進んでいくのかと思いきや、花畑を前に2グループ合同で写真撮影ですか
「どこでも成功」という言葉を体現するかのように場所やグループ分けを気にしないかのように新たな光を見せ始めた星見プロ。彼女らの躍進が何処までアイドル業界に通じるのか気になる所
自分磨きにある程度の成果が見えてきた事で次のステージへ進みだした友崎の様子が見えてくるエピソード
前回までの課題によって優鈴と普通に話せるようになったことが今回の話の下地になっているのだと感じられ、友崎が少しずつレベルアップしているのだと判る内容になっているのは良いね
これまでは日南の課題をクリアしたとしても成果と言えるのは日南の褒め言葉か友崎自身の遣り甲斐程度だった
それが今回は課題をこなして来たことで得られた成長の証であるかのように友崎自身の変化、環境の変化を感じ取れるようになっているね
その判りやすい印がグループへの加入
しょうもない葛藤だと判っていても参加承諾は緊張する決断。それでも参加ボタンをタッチ出来たなら、それは確かな成長への一歩となる
ただ、実際のお出掛けは水沢に押されて全く力を出せなかったけど
水沢は完全無欠の提案をしているわけではないが、グループを引っ張り自分の提案を飲ませるという意味では友崎がこれから目指すべき存在
前回までが自分磨きであったなら、今回から始まるのは他者との交流調整
課題は達成できなかったが、それでも自分の提案を幾つも通す水沢の姿を観察することが出来た。成功だけが経験でないなら、今回の失敗も立派な経験
人生のルールを少しずつ理解していく友崎の挑戦がどこまで通用するのか。これからの話も楽しみだね
前話にて幾つもの「さよなら」を経て巣立った五つ子達
親の庇護から逃れるとはどういう意味か、そして新しい環境下で五つ子達がどのように新たな想いを抱くに至るのかが描かれたエピソードだったね
これまでは雇う側と雇われる側だった風太郎と五つ子の関係。そこにお金が介在しないなら、別の動機が必要となってくるが今のところそれは曖昧
風太郎の理由が「やりたくてやってる」だから五つ子からの報酬も四葉の「ほっぺにチュー」程度
そんなだからか五つ子の働く想像も中途半端に終わる
風太郎が一花の演技を見て侮るのもその路線上の視点
でも、一花は風太郎が作った不味いケーキをさも美味しそうに食べる演技力を見せた。また、Aパートでは疲れから寝落ちしてしまう場面も
一花は長女らしくこの状況下において一番頑張っている
なら、寝た振りで風太郎に寄り掛かるのは何処か曖昧なご褒美と言えるのかも知れないね
ただ、今の状況は家出しているだけで父親の庇護から完全に抜け出せたわけではない曖昧な状況。五月は影で父親に会い、食事も奢られてしまう
だから今度こそ完全に巣立つ為に自己責任で問題に立ち向かえると証明する必要がある。あの父親に対し五つ子と風太郎はどれだけ自分達は一人前であると証明できるのかな?
千明、あおい、恵那という不思議な組み合わせで始まる山中湖への旅模様
この組み合わせだとあおいが二人のノリについて行けずツッコミ役に回らざるをえないという不思議
3人共旅慣れているわけではないから何処かあたふたした印象も有る旅模様。でもそれが却って独特の楽しさを醸し出しているね
バスの乗車はギリギリ、温泉に入ってもなかなか出られない
そこには計画性が無く見えるけど、だからこそ状況ごとに楽しめるものを選び取る柔軟性も併せ持っているのかも知れない
……だとしても、湖の真ん中でキャンプと意気込んでいたのにそれが「危ない」なんて理由で出来なくなるのはちょっと先の見通しがなさすぎるかもだけど(笑)
トレーナーは残酷と表現したテイオーかマックイーンのどちらかしか勝てないレース
けれど、ゴルシ達に言わせれば「二人はそんな風に思ってない」
勝ち負けが決まってしまうレース結果、一方でそこには勝ち負けだけが有るわけではないという事なのだろうね
入場時のじゃんけんで負け、レース直前には落鉄。これらは判りやすいフラグに思える。こういった不吉さは負けに繋がってしまうのではないかと
けれど、マックイーンは不吉程度で負けるような特訓はしてこなかった
そしてテイオーもライバルの不吉さ程度で勝てるとも思っていない
だから二人の表情は落ち着いている
テイオーはよく走った。マックイーンは持ち前の力を発揮した
どちらが勝ってもおかしくない勝負であり、どちらも勝つ為に全力を込めて走りきった
それが観客の大歓声に繋がり、視聴者に対しても大きな感動を齎してくれる
涙をこらえてマックイーンの勝利を祝したテイオー
抱き合う二人の姿は美しい友情、競い合ったライバルの尊い姿に見えるけれど、一方でテイオーは誰にも見えない角度で涙を流してしまって
勝ち負けだけが有ったわけではないレース結果。あまりの衝撃にどう受け止めて良いのか判らない自分が居る……
前回、個性がバラバラだった状況からLizNoirの登場によってアイドルの頂点を目指すイメージを共有し纏まったかに見えた星見プロの面々だけど……
そうか、それだけじゃ足りなかったのか。そのイメージだけでは頂点を目指すアイドルにしか成れないという訳だね
2、3話と比べると会話に参加し、皆を引っ張るようになった琴乃。彼女は他の面々よりアイドルの頂点を目指す意志は固いけれど、だからって完璧なアイドルという訳ではない
そういった意味では琴乃の影響が強すぎるとアイドルらしさの一部を失ってしまう。TRINITYAiLEを見て憧れより先に怖気づいてしまったように
塀の上で猫と戯れた挙げ句降りられなくなるなんて強すぎる個性を持つ芽衣の加入は真面目さが強くなり過ぎていた星見プロを再び和気藹々としたアイドルグループに揺り戻すものになる
でも、芽衣が持つアイドルらしさがそのまま全てというわけでもない
異なる幾つもの個性がぶつかり合い、合わさる事でグループは完成に近づいていくのだろうね
纏まりを見せ始めた星見プロ。けれど、メタ的に言ってしまえばまだ二人の加入が有るわけで
その二人の個性は星見プロの面々にどのような影響を与えるのか、そして牧野の発言の真意とは?
変わらず次回が気になる内容だね