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とても良い

空いた口が塞がらないとはこの事か……!
前回の酷い呑み会を受けての冒頭から、穏やかなデビルハンターの日常に戻っていくかと思わせて、呆気なく日常が壊れ人の命が失われ……
以前存在していたものが全て無くなってしまうかのような衝撃ですよ……

だからこそ痕跡を求める動きが見られたのかな…
デンジを自分で連れ帰ったのに、敬意を覚えていないどころか、性行為に誘う姫野。ビールを飲んでいたように、彼女は前夜の痕跡を求めている。それはマキマに夢中な早川への苛立ちであったり、呑み会の楽しい記憶であったり
その流れでデンジを誘っている

デンジが姫野の誘いを断るのも同じく痕跡に拠るものだね
眼の前だけ見れば流されて構わない。でもポケットにはマキマが自分を思い遣ってくれた痕跡。それが有るからデンジはマキマへの純心を通せたのかな
その後、自分の中にあるポチタの痕跡に謝るのはデンジらしさに溢れた言動

…からの後半がもう衝撃的すぎて……
前フリも何もない強襲と強者。死を理解した姫野が自分を犠牲にしてでも早川を助けようとしたのは自分という痕跡を彼の中に残す為か…

姫野が消えた痕跡に瞠目する早川は何を思うのか……



普通


良い

スペーシアンとアーシアン、ガンダムとカテドラル協約。それらの分断を乗り越える為に設けた会社が別の分断を呼び覚ますという構図
これまでは所属が異なる事がそのまま分断へ繋がった。けれどこの回で示されたのは思想に拠る分断だったのかな
本作が今後歩む道が見える回だったよ

ミオリネがまず直面した問題、それはガンダムの正体が不明瞭すぎる点だね
プロスペラが言うように正体不明の物は危険視される。そしてガンダムの正体は会社の正体にも繋がる。オジェロ達の躊躇いもガンダムへの恐怖が底に在る
恐怖を解決するには正体を突き止めるしかない。改めて「ガンダムとは何か」を考えるミオリネは主人公然としているね

ただ、ミオリネが探るガンダムの正体は呪われた歴史に手を突っ込む事になりそうな
ミオリネはデリングやナボの演説映像からガンダムとは何かを探った。けどそれはPVのようなもの。それがどれだけ信頼性が無いかはスレッタが作ったものを見れば一目瞭然
それで正体は判らない筈だが…

ミオリネが見出した分断された者達が納得し手を携える道。人を殺す兵器ではなく人を癒やす医療として
……理念そのものは良いのだけど、これはヴァナディース機関が掲げ行き詰まった道の筈。シャディクが奪い取ろうとしている点を含め、ガンダムの呪いを再現する旅路になりそうな予感が……

正体が見えないのはシャディクも同じだけど、ミオリネは正体を知っているつもりだし、スレッタは勘違いして納得するから恐れない
でもシャディクが隠す正体は飄々とした態度の先にこそ有るようで
スレッタが居る時と二人だけの時の誘い方の違い、そして望む未来
彼の正体不明さはその未来にこそ在るように思えるよ



とても良い

4人は嘘を吐いている。そこには危険も含まれるから時には友達さえ巻き込んでしまう恐れが有る
関根を契機とした冒頭の展開はその象徴。それを理解しているから関根も研究所送りを受け入れる
寂しい展開を変えるのもまた嘘から発展した勘違いである点が本作の面白さだね

関根の不在を歌手デビューと勘違いするリッカ、そこから更に翼が誤解しているのも面白い
けど、それが関根を救うわけだ。リッカと翼に共通する考え、納得出来ない事は辞める
それは嘘吐きであっても受け容れられるから脱出する決意が固まる

関根はリッカの嘘の中身を知っている。けど知らないフリで遣り過し
二人の嘘は嘘のまま。だから困った事があった時は自分で何とかするとの関根の言葉も嘘
その温もりを感じ取れる内容だったね

…からの怒涛のカイジパロはギャップが有りすぎて大笑してしまったよ!



とても良い

作品名がサブタイに来る回は良回。その法則を裏切らない内容でしたよ
駆け出しバンドの初ライブが台風とモロ被り。それは星歌が言うようによくある理不尽。これをどう乗り越えるかにバンドの真価が見えてくる
それを最も発揮したのがひとりである点にカタストロフィが詰まっているね

リョウや虹夏ですらお手上げな災難。明るく居ても空元気だからトークは滑る
ひとりはこの事態に当初は妙なテンション・格好で対応しようとしたが、それは求められていない
ひとりに求められるもの、観客が見たいもの。ギタリストならギターの腕前に他ならない

バンドの雰囲気を変える一閃
ひとりが上手く演れてないメンバーを感じ取り、オーディションでの本領を思い出し。その上で自分の演奏を聴いて楽しんでくれた人達の目を思い出した上で弾き始めるシーンが本当に素晴らしい
ひとりに釣られて皆の調子が上がって、聴く者の為に鳴らすべき音を鳴らす
それこそバンドですよ!

後半部は結束バンドがライブを通して何を手にしたかを間接的に描いていたかな
バンドを続ける未来、次のライブ。諦めていたら手に入らなかったそれら
また、喜多の意外な名前が明かされたり、廣井から助言を授けられたり
そしてライブを乗り切れたから、虹夏の本当の夢も明かされる

そう易易とは言えない本当の夢、バンドマンとして託す未来
ひとりもバンドには無謀な夢を懸けているけど、他のメンバーだって同じ。ひとりと虹夏達は同列
それで居ながら彼女らを救う一閃を魅せたひとりは正しくヒーロー
虹夏が見たいひとりのロック、それを視聴者もまだ見たいと願うからラストは最高に決まるわけだ!



良い

王国軍や教会のロジックにも司令官の倫理観にも勝る体罰凄い……
いや称賛しちゃ駄目なんだけど、ああまで雁字搦めになって変えるのが難しくなっていた認識をワンサイドゲーム的に変えた田淵先生は本当に凄いなって…
ほんと称賛しちゃ駄目なんだども(笑)

おじさんが田淵先生に頼るのはそもそも対人能力が低いから
アリシア達のダンジョン攻略も手伝ったのに、それを失敗扱いして記憶消去、攻略後も記憶消そうとしたり。ゲーム脳のおじさんは他人の都合を考えない
それが妙な勘違いや擦れ違いをコミカルな感じに描いてくれるから、本作は面白いのだけど

それだけにアリシアがおじさんを含めた4人での冒険を忘れないと言ったのは嬉しかったんだろうなぁ
それが見えるのが終盤のシーンか。司令官に謝れと促しつつ、アリシア達なら許してくれると考えていた。そう成ったのは、アリシア達との交流を通して、異世界で少しだけ他人を信じられるようになったからなのかな?



良い

不可視で正体不明のヨーヨーマッによる攻撃、徐倫は必死になって謎を解こうとしているのに、アナスイは我関せずヨーヨーマッを無力化してFFに任せますか(笑)
相手の攻撃が予想不可能であるならば、予想を不要とする攻略法を用いれば良い。それはチーム連携として正しいかもだけど、スタンドバトルとしてそれで良いのか?と突っ込みたくなるよ(笑)

予想不可能という意味ではFFもそのような事態へ
プッチはこれまで通り、影に潜んで黒幕として動き続けるかと思いきやFFの前に躍り出ますか
骨の暴走によって予想外に天国へ近づけた。だからこそ手掛かりとなるDアンGを逃せない。結果、誰も予想していなかった行動に出ると…

ヨーヨーマッ以上の驚異が出現した今、FFは勿論危機的状況だけれど、DアンGの暗殺が難しくなった事で間接的に徐倫達の危機も続く。けれど双方共に遠隔地にいる味方の状況は判らない。予想が許されない
こうまで誰にとっても容易でない展開に成ってくると、頓珍漢に徐倫に迫り続けるアナスイが予想外の癒やし要素と思えてきてしまうよ(笑)



良い

「キスの味」ってサブタイでこの内容は想像してなかったよ……
てか本編だけでも衝撃的なのに、EDでも追撃されるなんて……

さておき、話の筋としてはデンジのぶっ飛び具合が描かれつつ、他のハンターも何かしらネジが緩んでいる部分が有るよねという点が見える回だったかな

悪魔が恐れる頭のネジがぶっ飛んでいる人間。それにデンジが当てはまるのは判り易い話
悪魔の自殺を狙い、悪魔の血を飲み、3日程度戦い続けた。それはどう見ても人間的でない悪魔の所業
だから姫野はそんなデンジを使えば銃の悪魔を殺せると企める。それもまたネジが弛む考えかもしれないけど

普通の人間がネジを簡単に弛められる行為が飲酒だね。酒を呑めばまともさに隠れていた本性が露わになる
一方でハンターが完全にまともかと言えばそうでない点も見える
昨日新人が亡くなったと平然と言い、ましてや亡くなった翌日に呑み会へ行くなんてまともな人間では難しい
ハンターも幾らかネジが弛んでいる

ネジが弛めばネジの硬さも消える
顕著な例がコベニ達の心情変化かな。デンジを殺そうとした件、デンジが悪魔的な件。それらは頑なに態度を変えにくいしこり
けど呑み会にて荒井はデンジの情けない姿を世話し、コベニは奢られる利点を知った
弛んだ頭で考えれば難しい事なんて何もないのかもしれない

だとすれば、上司にお持ち帰りされてしまったデンジがそのまま「しちゃう」のも難しい話ではないように思えるけど……
ネジはぶっ飛んでても▓▓を食わない程度のまともさは有ったデンジ。彼はマキマへの愛をまともに保てるのだろうか?



全体
普通
映像
とても良い
キャラクター
普通
ストーリー
普通
音楽
良い

まず言及したくなるのは圧倒的美麗な背景美術かな。新海誠作品と言えばと真っ先に言及したくなるくらいに奥行きと静謐さを備えた背景の数々には毎度感心するね
新海誠作品の鑑賞といえば『秒速5センチメートル』以来な気がするのだけど、それでも鑑賞早々にこれぞ新海誠作品!と思えるのは先述の部分が徹底されているからなんだろうなぁ

内容としては各地に出現する災いの元となる扉を閉じる前半部と、大切な人を取り戻す故郷への旅となる後半部に分かれていた印象

前半部は判りやすく危機感を煽るミミズに対応しつつ草太を椅子に変えたダイジンを追うエンタメ性の高いパート。けど災いが発生する度に鳴り響くアラートや鈴芽の目に映り込む災いの赤は日常を歪ませるモチーフとして徹底されているね
人々を守る装置である緊急地震速報のアラート、けれど作中で描かれるように鳴り響いた瞬間はビクッとしてもすぐ「なぁんだビックリした(笑)」みたいに遣り過してしまう。
でも常世が見える鈴芽と草太だけはそのアラートに別の意味を見出す。そんな二人は現し世と異なる世に身を置きかけた人間と言えるのかな
だから災いから守るべき現し世の住民達との触れ合いが鈴芽に自分が何を守っているのかと指し示すわけだね。彼女らに助けられる事はそのまま助ける人々の温もりを知る事に他ならない

ただ、そういった触れ合いの中で鈴芽にとって最も特別となる対象が草太ですか。最初は一目惚れだったかもしれない。眼の前のトラブルに首を突っ込んでしまった結果の関わりかもしれない
それでも特別な仕事を一緒にし、多くを守る中で彼の存在も大切で特別な存在へ成っていったと……

だから雰囲気が一転する後半部は大切な人を取り戻す旅
後半部にて作中で指摘されては居ないけど存在する要石の役割を誰が担うかという問題。大切な一人の命と見知らぬ数百万の命どちらを優先する?といった天秤。鈴芽がノータイムで草太が大事と考えているから表沙汰にならないのだけど
あの時の鈴芽にとっては草太が大事。それこそ自身を心配する叔母を振り切っても故郷へ向かおうとしたくらいに

そうした鈴芽の無茶苦茶さは現し世に身を置いていないだけに、現し世に居る叔母や芹澤に説明できないから共感されない。むしろ当てつけのように現し世に存在する問題を突きつけられてしまうわけだ
あれは左大臣による嫌がらせなのだろうけど、同時に鈴芽が居るべき場所を指し示すものでも有るんだよね
あの時点で鈴芽が草太の代わりに要石になる未来は否定されていたと受け取れる

ただ、草太も鈴芽も要石とならないなら、別の犠牲が必要となるわけで…
この点が先に述べた天秤の問題となってしまう気がするんだよなぁ……。大切な人は犠牲に出来ない。かといって自身を犠牲にする事も否定されてしまった。なら元から犠牲になっていた者が再び犠牲になる他無い
この点はダイジンの印象が前半部と後半部で真逆であり描写不足な為に納得できない部分はあったかも……

さておき、後半部で旅が進むごとにあの大災害の傷痕が。美麗な絵であるが為に現実感を以って描写されていくね
既に過去の事ながら、その傷を持つ鈴芽にとっては過去になりきらない。けれど記憶に蓋をしていたから悲しみと向き合えない。向き合うきっかけとなったのは大切な存在の為だったという点は、人は一人で生きているわけではなく助けが有って生きていると暗示しているような…

「死ぬのは怖くない!」と吠えていた少女は常世にて死を悲しむ幼い少女に未来の尊さを説いた。それこそが鈴芽が旅の中で手にした成長であり明日への希望なのだろうと思えるラストシーンでしたよ



良い

とてもじゃないが平静には見ていられない、初々しいにも程がある桜井と宇崎の遣り取り
名前を呼べない理由を大真面目に考えて、大真面目に「特別だから」とか気付くなんて中学生か?とツッコミたくなる
そして気付いたのに進展しないとか中学生じゃん…とツッコミたくなるよ(笑)

中学生通り越して高校生の桐はシニア層相手に無双しようとか目立ちたがりな中学生か?それでいて無双失敗とか恥ずかしい……
そんな彼を更に追い込むのは桜井ですか。彼は宇崎家を様々な角度から混乱に追い遣るね
最後、桐が男の尊厳でも大敗北して終わる点には流石に同情してしまう(笑) 相手が悪かったんだ……



とても良い

今回はミオリネの内面の成長に迫った回だったのかな
初期は決闘制度によりスレッタを依り代としていただけだった。そして父への反発からスレッタへの責任を自分に課し、いつの間にか『花嫁』である事を自らの在り方とした
親に反発するばかりの子供が少し垢抜けたかのよう

スレッタ救済のための新規事業プラン、経営戦略科であろうと瞬間的に作れるものでない点は明らか
冒頭にてスレッタが聞く「人の事で頭が一杯になる」現象、ミオリネは地球に行くしか考えてないと否定したけど、あのプランはミオリネがスレッタにどのような感情を抱いているか間接的に描いているように思えたよ

インキュベーションパーティーをミオリネは「上辺だけのはったり」と評した
それを正解とするかのように皆して真意を明かさない遣り取りばかり
その急先鋒がプロスペラだね。素顔を明かさない彼女はミオリネが意識していなかった幼稚さを表出させる
けどその行為はミオリネの為ではなく、それこそ別目的の為の「上辺」に思えるね

そういった「上辺」を最も利用したのがペイル社か
スレッタを讃える演壇は一転して裁きの場へ。でもそれすら「上辺」であり真の狙いはガンダムとプロスペラ
だから場を崩すのは「上辺」でない「真意」となる。ミオリネが示したプランも実は「上辺」、それだけで人は動かない
ミオリネの意地ではない「真意」が問われた瞬間

投資が成ったのはミオリネが自身の動機が意地だけでないと証明できたから。一方でデリングが子供に応えた事で彼が親であると証明したような
又、この親子の存在は、子が助けを求めた際に現れないどころか騙していたプロスペラとスレッタを本当に親子なのかと疑念を生じさせる結果となったような……



良い

ツッコミ役でイジられ役な関根の環境が悲惨なんてレベルじゃない……
それでも本人はその環境を「何とかやってますよ」と明るく言えるのだから凄い
酷い環境だけど、関根が明るいから訪れた千代達も楽しく過ごせる
嘘の多い彼女らだけど、あの瞬間だけは普通の女学生らしくわーきゃーしていたね

中でも千代は輝いていたね。友達の家に呼ばれる憧れのイベント、特に関根は大切な人の中でも特別
お泊りの空気感だから言える普段と異なる空間、二人だけで就寝し朝食を共にする様子は微笑ましいを通り越して愛情すら感じてしまう

…これで肉の正体さえ気にする必要なけりゃ最高だったんだけどなぁ(笑)



とても良い

スターリー以外では会わないし、虹夏に至っては学校の様子は伝聞。だからバンド以外でのひとりがどのようなものか期待が高まる
それを受けての空回りが酷すぎる……(笑)
そんなひとりの良さを理解して笑って受け止める虹夏と喜多が天使……

4話のグッズ・アー写考案と似た構図なTシャツ作り。結束バンドらしさを考える集まりだけど、リョウが居ない時点で結束力無い…。またひとりもデザイン作りより部屋作りに精を出し…
あの時と同じく個の方向性がばらばらだから中核となる要素が肝要となる。けど、舞台がひとりの家である為にひとりの個が強調される形となったね

家族からも信じられてないひとりの友達。なら本人はもっと信じられていないかもしれなくて
それが過剰な飾りつけに繋がったのかな。ひとりだけではバランスが取れないその動揺。両親の存在は良い緩衝材になったような
唐揚げでひとりの気を引き、本人は言えない虹夏達訪問の喜びを伝える。これは自宅空間ならではの現象

でも結局そこはひとりのホームだから虹夏達には腐海となるのか(笑)

最終的に虹夏案に落ち着いたのは、ぐだぐだになる事態を想定していたから?
結束力はなくても上手く纏まっている結束バンドの願い虚しく、嬉しくない来訪者はやってきた。ひとりはそんな空模様でもライブをハレの日と出来るのだろうか?



良い

スタンドに依り植物が肉体を侵食する現象、ホラーを超えてスプラッターの領域に足を突っ込みかけているように思うのだけど、徐倫はそれを物ともせず骨を求めるのか
侵食とは体や心の自由を奪う現象と捉えれば、その状態でも目的を失わない徐倫はそれだけ父を助けるという意志を強く持っていると言えるのだろうね

それは別の意味で承太郎も示していたね
記憶を失い「空条承太郎」である事実すら奪われたような状態。それでも娘を想う気持ちは侵食されていないかのように徐倫の文字をその腕に示した
直後に徐倫にも同様の文字が現れるのは面白いね。文字の伝達がそのまま徐倫に父の想いが侵食されずに伝わった事実を示している

人間の体を侵食して罠にするアナスイは恐ろしいが、それ以上に恐ろしい存在がヨーヨーマッか
敵スタンドなのに無害どころか役に立つ召使い。それはこちらの信頼を侵食しているかのよう
徐倫の知らない場所でFFを害した見えない恐ろしさ。それはこれからどう徐倫達に牙を剥くのだろうか?



普通

己が何者か。泥人形とは何か
それを問い直すのが体を自由自在に変えられるマイマイクテリオンと様々な形の泥人形を作れる風巻というのは面白いね
形に定型が無いから本質の形にも迷う。マイマイクテリオンが騎士団だけでなくテレビキャラクターにすら扮していたのはそれだけ迷走していたからか

面白いのはそういったマイマイクテリオンの迷走が風巻に答えを示した点かな
体を自在に変えられるから形に拘る必要はない。答えは中に何を求めるか
風巻はそれを心としたからアニムスの真似事から脱した。一方でマイマイクテリオンが最後に本を望んだのは、彼が自身に知識の探究心を見つけていた現れだろうか?

形ではなく中身に何を求めるか。それを別アプローチで遣っていたのは夕日と白道だったのかな
今の形はただの戦友。そこに詰めようとしたのは恋人か敵か。割と重要な問い掛けだったと思うのだけど、一旦保留ですか
…流れで告白の返事すら保留というか約束されたのは笑ってしまうけど



良い

彼女らが突き進むは地獄道だから生還の目は薄い。地獄を変えるには彼女らは見捨てられた存在でないと示すのが最良だったわけだけど…
いやはや、ああまで友軍が続々来るとは。本作は史実の再現ではなく艦これ。それをまざまざと示す逆転劇だったよ

1話では時雨に守る役目が課され、2話では1YB3H全員でそれを共有し、3話では更に艦娘全体に広げた形か
また大和達がスリガオ海峡まで来れたのは1YB3Hが囮の役目を完遂したからなのかな?
大和達の登場は1YB3Hに二重の意味で祝福を届ける存在だったわけだ

扶桑が中破したことで1YB3Hは中目標の自分達を守る役目を持ちつつ、小目標として扶桑を守る役目も意識したようで
それを最も感じたのは山城と時雨だから敵ボスへのトドメも担う
姉を喪った深海棲艦を飛び越える姉を守る連携、それは史実を飛び越えようとしたかのよう

元ネタとなった史実では1YB3Hの旅はここで終わってしまった。本作はご都合主義的であっても艦娘の命懸けの戦いによってその先へ辿り着ける
けれど「史実の先」とは深海棲艦と戦って、皆を守る役目を担ってきた1YB3Hにどのような景色を見せるのだろう?



とても良い

閉鎖環境、無限の一時、膨らむ怪物…。それらの恐怖は中に居る者達を馬鹿にしていくね。最終的に姫野ですら選択を誤った点は驚き
なら、最初から馬鹿なデンジとパワーはどうだったのか。そしてデンジを守った早川は果たして馬鹿だったのかという点を緊迫感と共に描いた回だったのかな

脱出不能で救援も望めず。そんな環境ではコベニや荒井のように心が参ってしまうのは当然。堂々と居眠りでき、大事な食料独り占めするデンジやパワーが可怪しいだけ
心が参ると正しい判断が出来なくなり馬鹿になる。けど元から馬鹿なデンジとパワーは心が参らないから更に馬鹿になる事は無いとは珍妙な話

対して早川はもしかしたら銃の悪魔馬鹿だったのかもなぁ。銃の悪魔を殺す為なら何でもする
そんな彼は冷静に見える馬鹿だから、面白い仕返しをする。理不尽な理由で叩かれた姫野は馬鹿になる事で耐えた。これを早川は相手こそガムに気付かぬ馬鹿だと構図を引っくり返した
馬鹿みたいな遣り方だけど、誰かを救える馬鹿

デンジを助けたのはそれと同じだね。
皆が馬鹿になってデンジを殺そうとする中で早川だけは馬鹿真っ直ぐに銃の悪魔だけ考えていた。その馬鹿さは恐怖馬鹿になっていた皆を引っくり返す。また馬鹿なデンジに賢い行動を起こすきっかけとなる
閉鎖環境は引っくり返り時計は壊れた。全てを切り裂くチェンソーは皆の馬鹿さを切り開けるのかな?



良い

宇崎の「どう見ても桜井が好き」という要素が周知の事実になった事で、それを面白がったり後押ししたりと賑やかな様相に
けど肝心の二人は中学生レベルの恋愛を遅々としたペースでやっているというね…
宇崎と桜井って放置してたら進展なさそうだけど、その方が二人にとっては良いような気もしてきたよ(笑)

弁当を作るとか本当に今更の今更な行為
でも桜井にしては良い感じの反応だったし、宇崎の方も特別感を演出できてる。中学生レベルでも進展が有るならそれで良し
…というのに、本当の中学生がマッハで距離感詰めてきたのには笑ってしまう。宇崎花は名前呼びに苦労しているのに妹は早くも「柳ちゃん」だなんてね(笑)



良い

女子による陰湿な悪口……と思わせて、実は友人として真剣に千代を心配していたという冒頭のエピソードはメリハリが効いていて良いなぁ
ただ、テストが12点だったのに微塵も焦ってないし、お世辞を真に受けている千代はマジでヤバいと思うけども(笑)

再びの水着回、だけど翼の立ち位置を前回と変え、千代がナンパされる流れにする事で差別化されているね
千代は不要なナンパに怯えるかと思いきや立派な反撃、翼は男らしく救出かと思いきや女々しい嘘泣き…
そうした展開の果てに、翼を「美少年」→「美少女」と再定義するオチとは。それぞれのウソが海の一日を残念なものにしてしまう話は面白いね



とても良い

友達皆無のひとりに課せられた難題。学校の人に声は掛けられず、家族に頼るのも拒みバンド仲間にも助けを求められない
友達の居ないひとりは味方を見つけられない。だからバンド畑且つ赤の他人である廣井だけがひとりを直接助けられるわけだ
一方、ヤバい廣井を前にするとひとりのヤバさが軽減されるのは面白い(笑)

ダメ人間な廣井が先輩バンドマンとしてひとりに授けた「一日で諦めるの勿体ないよ」、廣井はバンドを続けてきた人間で今のひとりのようにチケット売りに苦労した過去も有る
いわば廣井は諦めなかった人間、そしてひとりが妄想した飲兵衛の未来は諦めた人間
独りで諦めない道を進むのは難しい。だから味方の助けが求められる

味方となるのは廣井だけじゃないとひとりが知る演奏シーンは良かったね
自分に味方はいないと影に籠もれば光ある場所に居る者を敵にしかねない。自分の音を誰が聴いているのか。それに気付いた瞬間、ひとりが立つ場所が影でなくなり観客との境界線が消え、背を丸めていたひとりが変わる流れは良いね

観客が敵でないと知り、表情を見られれば想像できるのはバンドの未来。それは仮想風景だから現実に見たいと思えるのだろうね
自ら差し出したチケット、それは招待状であり再び自分の音を聴いて欲しいという懇願と言えるのかな
今は遠くで光る花火、ひとりを近くで照らす日は遠くないのかもと思えたね

ひとりが頼れないと返信できなかった結束バンドも直接にはひとりを助けられなくても味方であると判るシーンが有るのは良いね
学校でのひとりを心配してくれるし、ひとりの魅力も理解している
……それでもひとりの完売報告を「絶対ウソ吐いてる」と判断してしまったのはひとりへの信頼に依るものかなぁ(笑)



普通

一皮剥ける為に求められるステップ。それは風巻の場合は自分という枠の限界越えで有り、夕日の場合は過去の先達を超える事か
風巻のステップには夕日の馬鹿みたいな行動が関わる。でも考えてみれば夕日があのような行動が出来るようになったのも先達によるステップが有ったからで。それを思い起こさせる回だったかな

風巻から思われていたように夕日の過去は確かに内向的
けど半月との出会いや祖父、他にも大勢との遣り取りによって外向的となった。夕日にとって彼らとの出会いや交流一つ一つがステップに。今では許せなかった筈の祖父さえ許せるようになった
そうして成長した夕日が風巻の成長を助力するのだから面白い

そんな夕日が更に成長する為にはステップを登りきった者による指南が最適
長い階段を登る途中で出会う年長者達は夕日にとって超えなければならない相手。その代表格が半月か
彼に自身の成長を認めさせてこそ夕日のステップは1段どころか2段も3段も登れたというわけなのだろうね



とても良い

念願の胸揉みには到達できたのに雑な行為に不満足が溜まる幻滅したかのような状態
目標値が低下すれば応じて努力の上限も下がる。そのようなタイミングで悪魔の如くデンジを虜にしたマキマは本当に悪魔的で恐ろしく、そして魅力的……

マキマが言うのは質の話か
ただ信念を叶えれば良いという話ではなく、質の高い信念を叶えるべきと言う
だからデンジはマキマの形を覚えた直後に胸を揉んだ際には、一揉みなのにパワーの時と比べ物にならない程のリアクションを見せた
デンジが質の一旦に触れた瞬間だね

銃の悪魔を殺した際の交換条件、「何でも」と夢のある条件を提示しながら、デンジが「セッ…」と言いかけるのを制しマキマは重ねて「何でも」と言っているね
言質は与えず優位性を保ったまま、けれど「何でも」という褒美をチラつかせる
ここまで恐ろしいけど魅力的な女性ってナカナカ居ないよ……

この質を利用する遣り方は他にも行われているね。早川の躾けっぽい遣り方もそうだし、姫野は特に顕著
ただのキスでデンジが釣れないと見ると、すぐに質の高いキスを条件に出してデンジを釣りだしていた
あれで男子二人のやる気は高まったわけだ

それでも悪魔との戦いは容易ではないようで
姫野があのような誘いをしてでもデンジ達に褒美をチラつかせたのは少しでも彼らの生存率を高める為か
一方で悪魔に出来る妨害法として、ハンター達の質を高めないなんて方策も有るのかな
同じ階に閉じ込められた早川達は悪魔の罠によりどのような恐ろしい目に遭うのだろう…



とても良い

今回はスリガオ海峡突入前の緊張感有る空気を上手く描いていた印象
時雨達は囮部隊だから生還の目は薄い。それでも主力部隊の援護として海峡まで生きていなければならない
その矛盾じみた息苦しさが彼女らの必死さをより強調していたように感じられたよ…

生きる為に、守る為に何が出来るのか
偵察に先行に直掩。そういった限りを尽くしても漏らしは出てしまう。だから彼女らには団結が求められるわけで
前回は時雨が主に守る役目を課された演出となっていたけど、今回は1YB3H全員が皆を守ると強調されていたね
それでも待ち受ける敵は大群で強敵。史実と異なる要素が何処まで1YB3Hを守ってくれるのか……

PTってゲームにおいて、最悪に鬱陶しい存在だったりするのだけど、それはアニメでも変わらないようで
ただ、アニメでは命中率補正でも有るのか割と1YB3Hの砲撃が直撃していたね。その勢いで、素晴らしい戦闘描写をお供にゲームユーザーの鬱憤を晴らしてくれると嬉しい限りですよ



良い


良い

ジム通いにより明鏡止水の境地に至る桜井。が、周囲は誤解や焦りで嵐が吹き荒れているという(笑)
本作は宇崎にイジられる桜井を通して視聴者も楽しむ作品だった筈が、今では桜井のせいで苦悩する面々を楽しむ作品になっているね

長い付き合いで憎からず想う相手なのに今更誕生日を気にするとか、榊でなくても呆れるというもの
けどそこで焦って欲張るのではなく、桜井にいつもの日常を提供するのは宇崎らしいね
その様子には二人の想いが詰まっている気がするよ

だというのに明言された日常の終わり
これは流石の宇崎も焦らざるを得ないようです。それに釣られ桜井も焦りだしたら面白いのだけど

あと、折角夫婦円満なのだから、誰か月の誤解を解いてあげた方が良いのでは(笑)



とても良い

祝福を授ける筈のバースデーソングが呪い歌に聞こえてくる……

さておき、思えばエランだけでなくミオリネやグエルもスレッタの影響で生まれ変わった人間と言えるか
これまで保護者が授ける環境に唯々諾々と従ってきた彼らがスレッタとの衝突によって自己を生み出した。そうも考えられるのかな

お近付きになろうとしたエランに最悪の形で振られたスレッタ。彼女が望むのはエランをより理解する道ですか
彼が何を考えていたかなんて何も判らない。かといってそこで終わったら何も得られない。だから再び進むべき
スレッタの性格を理解したミオリネだからこそ良いアシストが出来たね

会話に応じないエランを無理矢理に起こすバースデーソングと戦闘
それはエランに産まれる苦しみを与えるもの。それは別の存在に生まれ変わる事と同義だからから、彼は産声のように自分の痛みを訴える羽目になる
後はどちらが相手に呪いを与えられるか、祝福を授けられるかの戦い。その点はスレッタに軍配が上がった形か

スレッタにより自分に存在した祝福を思い出し、更には「何もない」すら否定されたエラン。まさしく彼は生まれ変わったわけだ
……だというのになぁ
スレッタは結局エランの親になれない。保護者は別に居て彼の価値を決める
子供は保護者に支配される。それが最悪の形で示された回だったよ…



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