風邪で寝込む和、運命の日を思い出す一果。モヤモヤして動き出せない感覚を雪と共に語る事で独特の雰囲気を醸し出していたね
二人の運命の分岐路に居る雪平巴、彼の人となりが見えてくると同時に一果の父代わりとなる和の立ち位置も見えてきたような
実家を継ぐ道が危うくなっていた和にとって、自由な音を響かせる巴は未知なる道と未来の象徴かな
巴の跡を追うようにしてギターを続けても巴にも自分の道にも出逢えなかった
結局、帰った実家で菓子を続ける事が巴との再会に続く道であり、自分の道かもしれないというのは不思議な話
雪の日の判断で捨てられたと考える一果にとって、雪は孤独と停滞の象徴かな
寒々しい雪は身体だけでなく心も冷たくする。一果の和への対応も出会った頃まで行かなくても素っ気無い感じに
一果の心を温める存在が有るとすれば父だけかもしれないが、その代わりを和が担っていたね
モヤモヤする風邪が雪と共に去った和は雪を停滞と思わない。雪を見てはしゃぐし、一果の時間が停滞したあの雪の日の続きをするかのように雪だるまを作り始めて心を温めた
おまけに手作り善哉で身体まで。もしかしたらこの日のお陰で一果の中で雪の意味合いが変わったかもしれない
「雪が溶けたら何になる」なんて問い掛けが某作品であったけど、和もあの彼女と似たような答えを返すんじゃないかと思ってしまう
雪によってあまりにも大きな寒々しい感覚に身を浸してしまった一果。そんな彼女に手を差し伸べた和は、一果に有り余るほどの温かさを与えてくれる存在になっていると思えるね
何度も衝突して、素直に認められなくて、その間に戦争まで始まってしまって
沢山の回り道をしたリオン達が自分の認識を改め、何を一番に望んでいるかを理解するエピソード
主人公がヒロインとの間柄を認めるというその一点を時間を掛けて描いただけ有ってクライマックスに相応しい盛り上がりを見せたね
リオンに焚き付けられた学生達による反撃。それは貴族らしからぬ第一印象を覆し、更には虐げられていた男性陣の頼もしさも見せつけるものに
また、リオンから貰った御守の力を借りてオリヴィアとアンジェリカが戦場をひっくり返す場面は強烈
それは強大な力を持つリオンに付いて行く資格が有るのだと訴えているかのよう
オリヴィア達は互いの会話によって自分が望むもの、相手に望むものを認められたようで
そうして心を定めたなら、幾らリオンでも逃げられない
間違いだらけの世界にとって間違いかもしれないオリヴィア達との関係。それでも望むなら、認めなければそれこそ間違いになる
迷いを振り切ったリオンによる大暴れを期待したくなる続き方だったね
あれだけ苦労して立体音響ホラー創り上げたのに、自分で壊すミコに笑ってしまう。いや、あれはイチャツイていたカップルが悪いのだが(笑)
ホラー目的と違う楽しみ方をされても、好反応を引き出せたという意味では楽しだ者勝ちなのだから良いのだけどね…。良いのだけどね……
出来ない子を出来るようにと面倒見た藤原としては、白銀の評価を崩さない目的は達していたけど、「努力して克服した」という一点で萌葉が好感触を抱くのは想定外な事態
地獄目当てのお手玉等も普通に良いのだから手に負えない。いや、それはそれで正しいのだけど(笑)
結局、萌葉の中で白銀のイメージが下がるどころか高まるのは、白銀の実像を知る藤原としては何とも言えない事態か
一方で萌葉の認識が実像からズレているかと思えば、同じく白銀に惚れるかぐやと意気投合出来てしまうのだから、萌葉もなんだかんだ白銀の魅力を正しく理解できているんだろうなぁ
ホラーが的外れに終わった石上はとんでもない的を当ててしまったね!
石上はハートの目的を知らず告白のつもりなんて無いのに、子安は目的を知っているから告白として通じる勘違い展開(笑)
脈なんて無さそうだった石上・子安ラインが繋がる兆しが見え出した……?それを白銀が自分勝手な思惑で見守るのは別の意味で面白い
正攻法でない変則的な遣り方がまかり通る面白き日常が描かれていたね
桃が強制闇堕ち状態になったのは精神だけ闇堕ちなんて変則的な眷属化をしていたから。闇堕ちを正攻法でも邪法でも直していなかったから、問題の根幹を放置すれば闇は顔を出してしまうわけだ
前回は光のショックを与える方法を取ったけど、これは闇の魔力を霧消させる意味では正攻法だけど、変則的な遣り方の後始末としては不適当だったのかも
だから真の対策も変則的なものが求められる。闇堕ちの解消に手作り弁当なんて妙な話だけど、これこそ桃を闇から救うのだから仕方ない(笑)
魔法少女桜による大量の罠、普通なら魔力的な罠を想像するのに物理トラップに使い魔のオンパレード(笑) してやられる桃の姿は貴重
ここで弱点が分かれるのが面白いね。桃は物理トラップにやられ、シャミ子は使い魔にやられる。相手が想像と異なる攻め方をしてくるから上手く対応できない
シャミ子は使い魔の弱点を突くのではなく、乱れ打ちという邪法で攻略。正攻法でなく変則性がまかり通る面白い描写
だから結末も変則的なものに。宝物はすり潰され残ったのは想い出だけ。でもそんなの誤魔化しだから悲しさは無くならない。今回のシャミ子は流石に気の毒だったかも(笑)
アンジェリカにもオリヴィアにも謝れないリオンを他所に突如深刻さを増す事態
それはリオンに謝らなくて良い口実を与えているかのよう
でも、口実を得ているのは何もリオンだけではなかったのかな。誰も彼も立ち向かわなければならない相手から目先を変えるものを求めていた
西洋風世界での和風夏祭りと世界観滅茶苦茶な中でのお参り。三人は疎遠な筈だけど、巫女には友情を願っているかのように見られていた
口を開けば諍いの言葉が出ようと神様へ願う際には言葉は出なくなる。祈りを口実に三人は一時的に以前の空気に
一方でオリヴィア達がどのような願いをしたかは示唆する程度に抑える描き方は憎いね
公国の宣戦布告にアンジェリカだけが人質になる展開。国を背負う貴族が揃い踏みしている筈が気骨の有る者は居らず。アンジェリカが進み出た事で彼らは無力な被害者となる口実を得た
だから公国の使者の言いなりになるし、状況も打開できない
それをひっくり返すのが目上の存在だろうと戦いを挑んできたリオンであるのは痛快
リオンは戦おうとしない彼らを煽るわけだけど、それは彼らに公国に立ち向かう口実を与えるものになっているね
公国は恐ろしくてもそれ以上にリオンが憎い。それが誇りを無くしていた貴族達を立ち上がらせるきっかけとなるわけだ
これはいつも通りなリオンの役目となるけど、いい加減オリヴィア達との仲直りもして欲しいものだね
今と結びつかないグレていた白銀。彼の目を覚まさせたのはかぐやの行動か
かぐやには打算があった。けれど表舞台しか見えなかった白銀には無償の行動に映る。そのズレが白銀がかぐやに惚れる理由になって、かぐやが今の白銀に惚れる理由になったわけか
白銀はそのようなかぐやに惚れ込んだわけだけど、見返りを求める事は悪ではない
それを示すのはかぐやの紅茶。一人の為に極めた技術は白銀にこそ捧げられるものだけど、一方で技術そのものがかぐやにとって恋の証。侮られたなら目的である会長より優先度を上げて見返そうとする
何故ならかぐやは会長に美味しい紅茶を飲んで欲しいわけだけど、会長だけに飲ませたいわけじゃないし、その紅茶で告白したいわけじゃない
かぐやが望む見返りは1つだけ
さり気なく紅茶を出して、当然のように「美味しいな」と言って貰える。かぐやにとって行動の見返りはそれで充分なのだろうね
悩む石上に助言する三人は深刻な話じゃないから見返りを求めない。むしろ助言の中で恋の先輩風吹かせたり惚気けたり
その果てに石上の誘いが通ったのは二人が抱く「美味しい思いがしたい」という見返りが釣れたからかな
それぞれの恋模様がじっくり描かれる様には焦れるようなワクワク感を抱いてしまうね
奔放な人物は多くても自由人は少ない本作にて、上司の白澤や魔法少女の桃を惑わすリコは大物。彼女が喋り倒しているだけで面白いが、彼女に翻弄される者に取っては堪らない
でもリコは仲良くなりたいという純真な善意で近付いてくるのだから尚更厄介だ(笑)
弁当相談に訪れたシャミ子に斜め上の助言をするリコはヤバい……
けどその後の調理指導は真っ当だし、弁当箱まで面倒を見ている
自由奔放なリコの台詞は彼女の本質を誤魔化してしまうけど、場が楽しくなれば良い以上の事を考えてないと捉えれば彼女を好意的に見られるのかもしれない
多分……
ただ、冷静に相手と向き合おうとする桃にとっては苦手なタイプ。本人に言えない不満をミカンに言ったのに聞き取られてしまうし、小動物へのスタンスも異なる。あと、シャミ子との時間も妨害されたわけだし
桃と仲良くなろうと接近した際もシャミ子の姿で自身を誤魔化してやってくるのだから桃にとってリコは何一つ好印象を持てない厄介者に見える
おふざけが過ぎるせいで判り難いリコの本心。それでもちゃんと話し合えば判り合える余地はある。例えばお弁当を囲む時間を持つとか
ただ、話に寄り道が多いから時間が掛かってしまうのが難点で
お目当てとは触れ合えなかった桃。リコのモフモフや善意で誤魔化された気分になるけど、こうした誤魔化しで少しずつ蟠りを解いていくしかないんだろうなぁ(笑)
オリヴィアの慟哭に向き合えないリオンの弱さが目立つ回。ルクシオンやミレーヌの力を借りて好き勝手してきた彼はだから成長していないからオリヴィアと向き合えない
対してリオンに負けて駄目駄目になったブラッド達に成長の萌芽が見えるのは面白い構図かも
オリヴィアに挑戦や失敗をさせなかった為に成長が阻害された
見方を変えるとマリエの愛を得る挑戦を手にし、リオンにより大きな敗北を得たブラッド達は成長が促進されたという事になる
苦手分野に挑戦しリオンにすら頭を下げた。それは以前の彼らなら考えられない行為
まあ、ユリウスは変わらず酷い有様だったけど(笑)
状況を変える為に甲板に飛び出たオリヴィアの決意、そしてブラッド達の成長はゲームにおける理想の在り方に近付いたかのようにリオンに映るのは残酷
ゲームのキャラとダブらせて目の前の人間を見てしまうから、自分をモブだなんて扱ってしまう。オリヴィアとの間に壁を作ってしまう
ブラッド達に功績を譲ろうとしたのは自分に失敗を与えようとした動きとも取れるのかな。オリヴィアを慰められず、アンジェリカから平手され、おまけに功績すら手に入れられないとしたら、それは大きな失敗となる
でも願い虚しくそれすら昇格へ。他者の力を借りるばかりで成長を得られないリオンに求められるのはモブから脱却しようとする挑戦なのかもしれないね
兄のファッションに散々文句を言い放つ圭。白銀を気落ちさせるその言動はけれど、「白銀御行は格好良い」と見せたいし言われたいとのブラコン的な想いがそこに有ると思うとニヤニヤしてしまう
センス皆無な兄を着飾る苦労、望んだ一つを得る為なら圭は厭わないわけだ
遂に白銀への好意を自認し早坂にも打ち明けたかぐやの変化は驚き
自覚したばかりの恋を叶えたくなるが、告白の勇気を持つのは難しい。だからって諦められる程、欲していないわけじゃない
白銀への告白に悩むかぐやの様子はそれだけの恋心を抱いているのだと伝わってくるね
団長と大仏の件は驚きというか、普通に子安と付き合っているものかと……
それを知って直情的に動くのではなく、子安に告白出来る特別な人間になってから動くという石上の姿には覚悟を感じさせるね
出遅れる可能性があっても、彼女に相応しい人間に成りたいという本気の想いが見て取れる
皆が皆、望むたった一つの月を手にする為に動き出した文化祭。
「告らせたい」という意地から始まった物語は「告りたい」という本気へ
副題の『ウルトラロマンティック』が決して軽い気持ちで付けられたものでないと判る展開にこれから文化祭がどのような場になるのか楽しみで仕方ないよ
大きなエピソードが終わった後は整理する時間が必要。それは絵日記だったり小休止だったり
それなら学生らしく夏休みを満喫したい。けど、夏は独りで満喫できるものではない。そうして満喫を分かち合いたい相手、桃やミカンを求めるシャミ子にはニヤニヤしてしまうね
独りでは夏エネルギーの行き場はない。誰かと分け合ってこそ。独りで夏アイテムをフル装備するより、桃やミカンと屋台巡りをした方が楽しいに決まっている
それは夏祭りだけでなく、夏休みの宿題にも当て嵌められる点は学生の夏休みっぽさに溢れていて良いね
一人と一人では宿題に対する意見が分かれて進まない。けどそこにトラの赤ちゃんという別の要素を加える事で夏を楽しめると知れる。宿題も頑張れる
途端に桃に宿題を勧めていたシャミ子が引っ張られる側に回ってしまうのはモチベーションの違いが見えて面白いというか、桃ってそんなに猫科の動物が好きなんだ(笑)
そんな賑やかな中で見えた寂しさ。孤児として一人だった頃の桃が抱えていただろう感情
なかなか素直じゃない桃がポロリと零した望み。これを眷属とか桜に頼まれたとかそういう理由ではなく、桃が笑顔になれる日々を取り戻せるようにと奮起するシャミ子の様子には心温まるね
奇妙な世界構造ながら第一話から確かに存在した身分格差、それが遂に牙を剥いた印象
人間扱いされたいとか自分はモブだとか嘆いてきたリオンがオリヴィアから「私は人間です!」と訴えられる衝撃。自分への卑下がいつしか大切な相手をゲームキャラと扱ってしまっていたわけだ
空賊退治に挑む理由を説明する際などから明らかなように、リオンは完全にあの世界をゲームと捉えているし、王子達もオリヴィアもゲームキャラと捉えている。だから自分もモブ扱い
かと言って、王子達に一欠片も人間性を見出していない訳では無い点は少し面白いかもしれない
ブラッド達は恵まれた特別な立場のキャラではなく、彼らなりの苦労が有ると認識できている
また空賊も人間だと認識し、それを殺す事で自分が普通じゃ居られなくなる事を気にしている
後少し認識を変えればリオンは世界すら捉え直せるのだと思わせる
それが出来ないのはゲームの知識が有る為だね
ゲームでオリヴィアは主人公だった。ゲームに自分は居なかった。それが認識の歪みを生んでいたのかな
キャラは何でも知っている。でも人間を知ろうとしなかった
オリヴィアの糾弾はリオンにオリヴィア達と向き合う必要をこれでもかと訴えているね
文化祭という大イベントを前にしての準備回。けど、準備の意味を飾り付けだけの意味に留めず、本番へ向け意識も整え直しているように思えるね
これまで蓄積してきた経験を研ぎ澄まし、そうして文化祭をより良いものにしようとしている
実行委、というより子安の雰囲気に同調しつつ補足意見を出せる石上は経験の蓄積が活きている。けど馴染みないミコは雰囲気から浮き針のむしろ
そのまま終わるかと思いきや、キャンプファイヤーという本音から変わるのが面白い
避難されるのはいつもの事。そこで突っ走るのもいつもの事
けど突っ走った果てにこれまでの経験の蓄積を元手に報われる展開は良いね
誰もがやりたいとは思っていた。でも無理だからと諦めていた。それをミコの本音と実直さが切り開く描写は確かにアガる
白銀は風船すらあのザマなのか……
でも普通の人が普通に出来る事を出来るようにする為に孤軍奮闘してきた白銀はいわば経験蓄積の宝庫。それは経験の蓄積ではなく理想の再現にて好成績を残しているかぐやにとって魅力的に映り、惹かれる理由となるのかな
婚活や世界構造の珍妙さよりも人間関係にフォーカスされた分、リオンの小物感が目立つ内容になっていたね
けど小物は小物でも気持ちの良い小物。ルクシオン頼りで無双しつつも最終的にはピンチに陥る。このバランスが彼を嫌味な人物にしない要因となっているのかも
リオンは小物だけど一応の弁えはあるんだよね。カーラを助ける理由はオリヴィアの為だし、レースに出るのもアンジェリカを困らせない為。
リオンは傍若無人に振る舞うけど、守るべき者の為なら理不尽も受け容れている
そういった理不尽を受け容れつつ、その先で自分勝手に振る舞うから気持ち良いキャラになるのだろうけど
またリオンの良い点は自分勝手に振る舞った先でジルクに拠って理不尽な目に遭っていたクラリスにけりを付ける機会を与えた事か
また、他にもオリヴィアとアンジェリカとの仲が戻るように助言もしている
悪役のように振る舞いつつ嫌味にならない程度に誰かを助ける彼は主役ではないかもしれないけど主人公としての貫禄は付けつつ有るように思えるね
そういや、もう一人の小物として台頭して来たのがマリエかな。こちらはこちらで笑えるタイプの小物に成りつつ有るような
ハーレムは完成している。けれどそのハーレムによって苦労している。おまけに前世の恋愛でも厄介な男を引っ掛けていたようで
リオンもマリエも大物になれないタイプなのに、厄介事の中心に居てしまうのはどういう運命に生まれたのやら(笑)
規模を拡大し不可能を可能に変えた合同フェス、それは大勢から夢を託されたから実現した形。その形が回り回って来場者や関係者に夢を与える構図になっているね
その中で栞子はフェスを支える側だったけど、フェスに夢を託しているわけではなかった。その夢の行き先が描かれた回だったと言えるのかな
栞子の挫折と言うか、諦めは少し特殊な形
栞子は自分の夢を姉に託す形で応援していた。「高校生になったらアイドルに」というのも姉の道をなぞる形
だからこそ姉の夢が叶わぬ形で終わった瞬間を自分事として捉えて夢が止まり、応援する要素だけが残ってしまったのかな
『適正』を盾に自分の可能性や夢から目を逸らす栞子の様子に付け入る隙は無いように思える。けど栞子の諦めは自身の諦めじゃないから、実は余地が有る
夢に不義理な形で蓋をしている栞子の諦めに納得がいかないから、大勢の人々から夢を託されてステージを彩る同好会は栞子の夢の為に動き始めるわけだ
だから栞子に必要だったのはかつての自分が姉を応援していたように、踏み出せない自分を応援してくれる存在であり、夢を託した姉も後悔していないという事実であり
また、「やりたい気持ちが貴方にあるんならそれだって充分適性」との台詞は良かったな。栞子を夢から遠ざけた『適正』が一転してアイドルへ進ませる後押しになった
一方、人気は高まっているのに孤独感を強める嵐珠の様子は気になるね
栞子もミアも夢や好きを与えたり与えられたりして繋がりを増やしている。「与えるだけでいい」と言い放っていた嵐珠の夢は誰の為に何処へ行けるのだろうね
前半で描かれた三者面談は夢や進路を問われる場。でもそれを真に問うているのは教師ではなく自分自身
自分に問い答える事で他人に教えられる。かぐやは自分に問い掛けないから答えがない。白銀はきちんと問うているから進路だけでない答えも欲するようになる
白銀は自分で答えを決めた。告白も自分の力で進み始める
すぐに自分から告白できないのは変わらないけど、期限を決めていずれは自分から告ると決めた。それは大きな成長だけど、そもそもは自己への問い掛けが行われなければ得られない成長だろうね
ただ、自分への問い掛けなんて普通は上手く行かない。藤原が言うように客観視、他者からの問い掛けと答えの方が自分を正しく表す場合もある
そういった意味では白銀が他者から自分がどう見ているか聞くのは珍しい姿でありつつ、これまた彼の成長を感じさせるシーン
かぐやだけが良い答えを返したのは、かぐやは白銀に問い掛け続けているからかな
三者面談でも自分より白銀の進路を問うていた。だから白銀が求める答えを持っていた
でも飛躍を遂げようとする白銀と変わらないで欲しいと願うかぐやの認識がズレている点は気になるけれど……