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とても良い

藤本タツキ先生といえば、『ファイアパンチ』で評価しつつも苦手意識を持って以来だったのだけど、その感覚を裏切らない初回でしたよ…
強烈なクセの強さ。それでも画面から目を離さずに居られない魅力が本作には確かにあるね

デビルハンターというグロテスク且つ爽快感の強いデンジの生業に加えて、ポチタという可愛らしいペット要素を加える事で違和感のない悪魔合体を果たしている作風
デビルハンターでありながら悪魔と契約するデンジ。本作はそういった本来なら調和が難しい要素が合わさっているからこそ魅力的なのかもしれない

調和が難しいものを合わせようとしても普通は上手くいかない。それこそヤクザが力を求めた結果、悪魔と調和できず呑まれたように
ならデンジとポチタが何故調和できたかと言えば、最初から同じ物を見て、同じ契約の下に生きてきたから
だからポチタはデンジの心臓になれる

人でも悪魔でもない何者かに変化しながら、マキマにより「人」と再定義されたデンジ
普通を夢見ながら普通に手が届かなかった彼が最後に手にしたもの。きっとマキマとしては大した事のない報酬。それをこそ「最高」と言えるなら、ヤクザのように分不相応な夢を見て命を失うなんて事はないのだろうと感じられたよ



良い

誤解の連鎖を生みつつ、青春な日々を送る宇崎と桜井。初期は宇崎のウザ成分が強かったけど、各人のアクの強さが平等になってきた事でウザ成分薄めでも彼らの日常を満喫出来るようになってきた印象

どう見ても付き合ってるようにしか見えない宇崎と桜井の関係性を生温い視線で見守りつつ、それによって生じる誤解や勘違いの連鎖を別種の魅力として楽しめるようになっているね

桜井は水泳だけでなくサッカーでも凄まじい才能が…!もう別番組出た方が良いんじゃないかな(笑)



とても良い

前回、衝撃発言をしたミオリネだけど、積極的に結婚したいわけじゃないのね。勘違いしてしまったよ
でも、箱庭のお姫様なミオリネにとってルールを打ち破る可能性を持つスレッタは希望の象徴。だから彼女との繋がりが必要となり、結果的に結婚へ突き進むと…
今後への期待溢れる2話だ

総裁が定めたルール、協約、校則…。スレッタやミオリネ等を縛る世界の形
他にもスペーシアンやアーシアンの対立等、人々に息苦しさを覚えさせる束縛は山のように有る
その頂点に居るのがデリングであり、力を持つ者だね
だからそれを打ち破るかもしれないMSに皆注目する

ただ、小説での様子やガンダムを知らない点からスレッタは無知な少女に過ぎず、ミオリネは父の仕組みから抜け出せない少女
騒動の中心であるエアリアル、ルールに抗えない無力な少女達はアクセス出来ないわけだ
その転換点がプロスペアの詭弁であり、脱出屋の介助となるわけか

プロスペアの詭弁は詭弁故にルール内でルールを変える遣り方
仕組みから脱出したミオリネの挑発はルールを使用したルール破りの搦め手
力ある者が定めたルールを唯一変えうる決闘。それに賭ける二人の少女が世界を何処まで変えられるか、そして鳥籠に囚われたミオリネを救えるか。それらが楽しみになってきた話だね



普通


とても良い

原作既読

原作よりもひとりのコミュ障描写が徹底している…
それにより、ひとりが陰キャの日々に満足しているわけではないし、抜け出そうと藻掻きギターを抱える流れに感情移入出来るようになっていたね
第一印象としてはかねがね満足できる作りですよ

チヤホヤされたくてギターを始める。ギター弾きの多くに共通しそうな理由、ひとりは極度のコミュ障が災いして輝かしいバンド生活に結びつかなかったタイプか
日の当たる場所で努力しても報われない。なら陰に籠もれば…
でもそれじゃ初期の悩みだった人の輪には入れない

あの瞬間に現れた虹夏の手はまさしく救いそのもの
誘われた場所は地下への階段、魔境じみた陰の世界。あまりポジティブなイメージを抱けないそこは陰キャのひとりにとって別世界であっても慣れた雰囲気の場所となるのは面白い
……が陰キャ故に陽の者と音を合わせられないというのは哀しい(笑)

再び救いとなるのは虹夏の言葉だね
虹夏はギターヒーローに憧れているが、正体がひとりとは気付かない。ギターヒーローとひとりはイコールにならない
でも、ギターヒーローがしてきたであろう苦労を想像できた。それはひとりの苦労そのもの
それはひとりが求めた人の輪への入り口かもしれない

ド下手だし、人生で一番惨めかもしれないけどひとりはバンドマンとしてステージに立った。おまけに「今日だけ」というサポートの話は「次」へと発展した
自分の為にギターを始めた少女が、バンドの為にギターの腕前を発揮したい。ぼっちなロックがぼっちじゃなくなるかもしれない転換点を綺麗に描いた初回だったね



とても良い


良い

冒頭部分は未来の話か。久しぶりの視聴だから混乱してしまったよ

ディスクが財団に届いた事でプッチとの対立は小康状態へ移行か。だからジョースター家と無縁の者のドラマを展開できる。けど物語の本筋とはズレるわけで
ある意味それも『逆』に当たるのかな?

FFが実践する逆行動、捻くれか天邪鬼か。自分の望む道をすぐに取らない手法は徐倫を苛つかせたが、結果的に列をスイスイ通れる事態へ
エルメェスがしているのも同様と言えるのかな?
復讐をしたいならすぐに闇討ちすれば良い。けれど仕掛け時を見極め、舞台を整えたのはスポーツ・マックスに自分の復讐を認めさせる為だね

エルメェスの動機となった姉の一件も似たような逆行動
反抗的なエルメェスの行動。あれは姉なのに母代わりになったグロリアを自分から解放する意味も含んでいたのかな?
ただエルメェスの逆行動はグロリアの更なる逆行動によって意味を失ったわけだ
入所してまで復讐を狙うのは自分への復讐も含んでいるかのよう

パイプという棺桶に閉じ込め究極の苦しみを与えようとしたエルメェスの復讐は自分を認めさせる為のものだからストレートではない
対して、スポーツ・マックスの自分を認めさせない、正体を探らせない攻撃はエルメェスの復讐を認めていないから、彼女への反撃よりも自分を助ける意味がメインとなると…
死骸を用いて不可視の攻撃を行うだなんて、第二期早々に恐ろしい敵が登場するね



良い

太郎と花子に関するエピソードを詰め込んだ為に多少駆け足になっているけど、好きな女の子を守る為に臆病ながら無茶をした太郎の勇気は存分に描かれていたね
また、彼の死を悼む様子が入る事で彼が皆から好かれていた人間だという点も強調されていたのは一応満足

臆病者と怖いもの知らず、感情豊かと希薄など対極な太郎と花子
けどラブコメみたいなお隣さんだから太郎が花子を好く状況が納得できるし、臆病者の彼が花子の為なら命懸けになれるのも納得
『願い』によって花子は簡単には死なない。それでも助ける為に動けた彼は真の勇者と言える

ただ、『願い』が有る為に太郎の死は無駄死にとなってしまうのは哀しいね
それだけに残るのは彼の純粋な勇気とそれを目撃者への影響のみ
怯える者、悲しむ者、力を求める者。それらの中で最も泣きたい筈の花子が求めるものは一体何なのか……
そして誰かを守って死んだ者を再び見た夕日は八宵との決闘で守る力が手に入るのか…

…あと、あんまり触れたくないけど、分断されるシーンは流石に笑っていいやつだよね……?



普通

夏になっても変わらない宇崎と桜井の付き合っているようにしか見えないイチャイチャ
作中人物も視聴者もこれはこれでと思う光景。けれど冒頭でもっと近づいている未来の光景が示されたわけで
この二期ではそこに至るまでの変化を楽しむ感じになるのかな?



とても良い

前日譚から想像もしていなかった話が展開されてる……!

あの祝福と呪いに満ちた誕生日を起点に育ったスレッタが、色々と意外な方面に成長しているし、彼女が起こした騒動の結果も意外な事に
結果のみが真実。スレッタがあのガンダムを使って早くも人助けをしてみせたのは好印象

学園モノ…なのだけれど、決闘が正当性を支配する奇妙な学園のようで
決闘は勝ち負けが明朗。それによって物事を決めれば結果も明朗
ただ、それは過程にある人の想いを置き去りにしてしまうものだね
だからミオリネは決闘の結果により決められた、愛も何もない婚約者に納得しない

でも、やはり結果は過程があってこそ。ミオリネはパイロット科でもないし、エアリアルは彼女のMSではないからMS同士の決闘による結果は手に入らない
MSを用いた結果が手に入るのはエアリアルを家族として育った過程を持つスレッタだけなわけだ

正直、女の子をガンダム作品の主人公に据えてどのような話を展開するつもりで居るのかとワクワクしていたのだけど、良い意味で期待の一端に応えてくれた気がするよ

いや、それにしても第一話でヒロインとヒロインが婚約するなんて展開をガンダムで見ることになろうとは(笑)



普通

ミステリファンタジー風味の後宮ドラマですか
ただ、寿雪は後宮の争いから離れた場所に暮らす人。また高峻も後宮の諍いとは直接に関係ない人物
そんな二人だから後宮の闇と公平に向き合える。けど関係ないなら、関係する理由が必要となる。それを描く土台となった1話だったのかな

寿雪が最初に提示したのは頼み事には代償が必要だという点。だから高峻は包子で取引したわけだ。これで落ちる寿雪はちょろ可愛いね
寿雪が関わる理由は取引。けど取引してまで寿雪を関わらせた高峻の理由がどのようなものかと言えば、ちょっと高潔が過ぎて足元を掬われそうな……

後宮の闇と言い掛かりによって母を殺されたから、皇帝の正義と証拠によって復讐を成す。理想は綺麗だけど、それに巻き込まれる側は堪ったものではない
こうなると寿雪が高峻に関わり続けるのは取引以上の理由が必要になってくる気がするけど…
それが最後の銀髪に絡んでくるのかな?



とても良い


良くない


全体
とても良い
映像
良い
キャラクター
良い
ストーリー
とても良い
音楽
良い

なんてえげつない前日譚……
幼いエリーの誕生日を家族で囲む祝いの日。そこに別の誕生が交じる事で呪いの日となってしまった。それは転じて魔女の誕生そのもの
本編で描かれるだろう魔女の戦いのプロローグと呼ぶに相応しい話だったよ……

語られるようにGUNDフォーマットは当初医療技術として開発されたが軍事転用された技術。それが人に害為す技術となり、人々に緊張感すら齎してしまった
それは温かな願いが反転し、冷たい災いになってしまった瞬間。これがそのままガンダムとエリーの関係に当て嵌まっているね

幼いエリーは何の先入観も持たない純粋な存在だから様々な思惑が絡むガンダムも純粋に捉えている
となれば、願いや災いを向けられたガンダムをエリーがどう扱うか。それがガンダムとは何であるかを定義付けると言える
だから無垢なエリーが敵MSを瞬殺した点はそのままガンダムの正体

ただ、正体がそのまま全てとなってしまうわけでは無い筈で
エリーはまだ幼いから、今後の成長で別の存在になっていく。同様にガンダムもそうなる『可能性』があるわけで
これから始まる物語で成長が描かれるだろうエリーがガンダムをどのような存在として捉え直すか、期待が高まる前日譚でしたよ



とても良い

ラナーこっわ……
誰にもそして本人にすら文句を許さない形でクライムを手にする為に彼女が描いた遠大な計画。表面上、彼女が失ったものはあまりに多い。だというのにそれらを「王国を売り渡す程度」と言えてしまう人外っぷりが堪らない
唯一の癒やし要素ってマーレの「えいえいおー」だけじゃない…?

アインズが戯れに付き合う形で悪役を演じたなら、それは道化。また弱者の顔で国を滅ぼしたラナーも一種の道化
道化の物語に踊らされたクライムに逆転の力が目覚める事は有り得ず、惨めに物語に取り込まれるわけだ
それどころか王国全土が道化に惑わされた被害者と言えるか……

念願叶ってクライムを手にしたラナーが爛々に楽しそうでマジで怖い……
本作は圧倒的な力を持つナザリック勢の恐ろしさを様々な形で描いてきたけど、彼らを利用して事を成したラナーは一番恐ろしい存在かも…

目的を果たしたアインズ。元人間の彼は瓦礫の国を見て何を思うのだろうね……?



とても良い

龍園と軽井沢の後日談とも言えるエピソード、どちらも綾小路の掌の上という点では同じ
龍園には再起の道が用意され、軽井沢は手駒となった。相手の感情を利用し誘導する綾小路
けど綾小路は…という点が気になった最終回

あれだけボッコボコにした龍園を学校に残した綾小路の意図はあやふや
けど、龍園の遣り口を褒める一方で、クラスを陥れてでも櫛田を排そうとする綾小路を龍園は「心底怖い」と愉快そう
綾小路は龍園の感情を揺さぶって再起の道へ導きつつ、この先も利用しようとしているようで

逆に言えば、利用する価値がなければ相手にしないという事でも有り
可愛らしい表情を幾つか見せた佐藤だけど、敢え無く撃沈
綾小路は振る理由として「好きになってない」と言ったけど、単純に利用価値が無いからだろうね
むしろ軽井沢を焚きつけるという一点でのみ利用されている

軽井沢の感情を振り回した意図は語られた通り。綾小路は無感情気味なのに相手の感情を利用する術に長けている
それだけに自身の無機質さを改めて感じ、未知の可能性に思いを馳せてしまったのかな?

綾小路の変化と底知れ無さが気になるけど、坂柳との対決も気になってくる最終回だったね



良くない


とても良い


とても良い

絶対的な死という現象を前に、それから逃れようとするか、死へ立ち向かうか。それぞれの選択が描かれていたね
魔導国という抗いようのない存在を前にするからこそ、選ばなければならない逃げるか逃げないか。蒼の薔薇とブレインの選択は対極だからこそブレインの最期が際立つ印象

一方で絶対強者のアインズだって死を恐れている。だからアガネイアの情報を得る為ならみっともない姿を晒す事を厭わない
死から逃れる為には恥も外聞も捨て置く姿勢が求められる。ラキュースを攫う為に小芝居やら搦手やらを駆使した蒼の薔薇も同じ
そこまですれば死から逃れられるのだから悪い話ではない

逆に言えば、死に向かうとは己の矜持を誇示する意味に繋がるか
ブレインが狙っていたのは魔導王だけど、遭遇したコキュートスから逃げず正面から対決を願い出た
その誇りと覚悟に敬意を感じたからコキュートスも武人として相対すると
ブレインの死に様を格好良く描いてくれた事にとても満足出来る回でしたよ



とても良い

暴力を信奉する龍園が狙うのは相手の精神の支配。だから軽井沢への攻撃も単純な力任せではない
綾小路がしたのは龍園の行為を極限まで研ぎ澄ましたものだから逆に暴力だけで充分となる
綾小路の恐ろしさを再認識した回だったよ

水攻めに言葉責め。騙されていたし、助けが来ないとまで言われれば普通は心が折れる
でも暴力一辺倒でないから、心が折れなければ耐えられる余地が生まれる。軽井沢が辛うじて見せつけた矜持はそういったものだね
最終的に龍園は軽井沢を壊せるかもしれないけど、この格好良さは壊せない。実はこの時点で龍園は負けていたと言える

トドメとなるのは綾小路のスタンス
龍園を超える暴力を持ちながら、それをひけらかさないし快楽も覚えない。圧倒的な暴力を信念にせず、ただの作業とする綾小路を屈服させるイメージは何人たりとて抱けないもの
綾小路の人間性を感じさせない暴力に支配されたから龍園は敗北したわけだ

綾小路のスカッとするような強さに目が引き寄せられる今回。ただ、気になってしまうのはやはり軽井沢の扱いかなぁ…
龍園は泳がせてこの事態を呼び込んだ。ならその中で軽井沢の被害をどう考えていたのか。またラストの「これでいい」とは……
龍園の非道さが目立つエピソードが続く第2期。一方で綾小路のそれも目立ち始めた気がするよ…



普通

最終回は怪人や島の正体より、本当と嘘の在り方に比重が置かれていた印象
平穏を保つ為であれば、上位存在による真実の隠匿は許されるのか?
システムに拠って真実を管理する島から弾かれたユーレイが神に反抗する物語だったと言えるのかな?

本当と嘘を操るインジャンクションジョーが語るのは人間に心など無いという冷淡な真実
対して、反発するベリィが語るのはひたすらに『感情』。そこにロジックはないけど、それだけにピュア
また、ハックが語るのは他者の真実を受け付けない、自分が見た真実だけを真実とするピュア

ハックが新たな神になる展開は驚きだけど、自分が見た物を真実とする『主観』の彼だからこそ、上位存在が真実を押し付ける形にならないのか
ハックの認識が押し付けられるのではなく、それぞれが見た物をそれぞれが本当と嘘を認識させる形なのかな
管理社会を脱し自由社会へ

視界を自由自在に変えられるけど、同時に管理もされる社会構造が描かれた本作
最終的な着地点は割とストレートなものだったような
見た目や景色をデコで偽るのは良いけど、それに夢中になって見るべき物まで偽っては元も子もない。そういった主張を感じられる作品だったかな

そういや、ずっとハックを男だと思っていたんだけど、仮想世界の様子を見る限り、もしかして女の子だったりする?それが最終回一番の驚きだったりするのだけど……



とても良い


全体
とても良い
映像
良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
良い
音楽
良い

TVアニメ2期以降の原作エピソードを圧縮しつつ、けれど圧縮を感じさせない形で原作終盤までの物語を再構成していたね
久々に本作を視聴したものだから懐かしい感覚に浸りつつ、その上手い構成としっかりと描かれた情緒に感銘を受けてしまったよ

本映画で主題として描かれているのは「クリエイターの業」かな
本作で最もその傾向が強い紅坂朱音にヘッドハンティングされる形で倫也から離れた詩羽と英梨々が「クリエイターの業」に支配されているのは判り易いけど、同時に倫也にも「クリエイターの業」が見え隠れしているのが映画の面白い点かな

物語最序盤ではキモい妄想を垂れ流して周囲に迷惑をかけるキモオタでしかなかった彼が創作活動を通して、クリエイターの卵になって、そして映画ではクリエイターとして化けようとしていた
まあ、既に一線で戦う紅坂朱音達に比べれば未熟も良い所だけど、最高に可愛いヒロインを描きたくて猛進する彼は充分にクリエイター
そういった意味では本映画はクリエイター達の物語として扱っても問題ないのだけど、倫也達の場合難しいのは「クリエイターの業」と恋心が密接に絡んでいる点か

詩羽と英梨々はクリエイターの道を選んでしまったから倫也から離れる事になった
倫也はクリエイターとして書くためには恵の助けが居る。
人間性を捨ててクリエイターとして自立できるかどうかの差が絶対的な差となって両者を分け隔ててしまうわけだ
倫也は中盤で詩羽達を助ける為に自分のゲームを放り出している。その瞬間だけは確かに倫也も「クリエイターの業」に支配されていたかのようだし、その瞬間だけは詩羽達と倫也は以前のような雰囲気だった
でも倫也が「クリエイターの業」によりその場に居るなら、両者の間に恋心は入り込めないわけで
詩羽達が自身で選んだ道。その果てが当事者にとって凄まじい茨の道でありながら、それでもその道を歩む事をやめられないというのはそれこそ「クリエイターの業」を感じられる部分だったよ
ただ、それが何も報われないというわけではなくて、頑張り続ければクリエイターとしての詩羽達に焦がれる倫也がいずれ追いついてくる。その点だけは詩羽と英梨々にとって救いと言える部分なのだろうね

そういった「クリエイターの業」が主題となりつつも、本作のテーマは可愛いヒロインを育てること。そしてヒロインである恵の最終到達地点が何処になるかと言えば、それは倫也のヒロインになるということで
映画では時間を掛けて、倫也と恵が恋人になるまでが描かれていたね
……まあ、その前からかなり親密な仲になってなかった?とも言いたくなるのだけど

それを感じられる描写は随所に有るね。一方で有り過ぎてそれは付き合う前のドキドキではなく、既に所帯染みた描写でもあったけど
恵は倫也の家に来れば当たり前のように合鍵で入って食事を用意して物の片付けもやったりする
また、シナリオ推敲の為にSkypeするシーンでは流石に映像は繋いでいなかったけど、入浴後のケアをしながら会話なんてシーンもあった
こういうのって交際開始前の高校生男女には通常発生しないような気がするのだけど、それが発生してしまうくらいに倫也と恵の距離は近くなっていて、だからこそ今の恵に対して倫也が現実の恋心を感じずに済んでいたとも言える

だからこそ改めて恵を「好きな人」として見るために恵をヒロインに見立てたシナリオの推敲を二人でする必要があって、時には仲を深める二人を切り裂くトラブルも有って
特殊なのはその状態がそのままゲーム作りに活かされる点か。それは自分の人生を創作にしてしまう「クリエイターの業」ではないんだよね。恵への一目惚れが倫也のクリエイター道の根源にあるから、二人は自分たちの経験をゲームにしてもそれは同時に恋心を育くむ行為に繋げられる
それはそれで詩羽達との違いとも言えるのか

終盤の描写で印象的だったのは倫也・恵と詩羽・英梨々で目の前に広がる坂の様子が異なっていた点か
詩羽達の前に広がるのは何処まで続くのかと言いたくなる無限の坂
倫也達の前に広がるのは少しだけ大きな、そして想い出の坂
その違いが両者のクリエイターとして歩む道の形であり、未来の形に思えたよ

エンディング後のおまけシーンは良くも悪くも騙されたせいで一瞬妙な心情になってしまったよ(笑)
どうやら皆してクリエイターの道をそれぞれの形で突き進んでいるようで
あの頃とは違うクリエイターとして活動を続けながらも、あの頃とは違う理由で再び合宿を開けた倫也達の様子を知れて、そして乾杯の音頭できちんとフィナーレを迎えられた。それは視聴者としても充分にめでたしめでたしを感じられる終幕だったかな



良い

夕日とさみだれの家族問題を中心に過去のしがらみと向き合い、未来へ進む様子が描かれたね
不仲というわけではない、かといって何の蟠りが無いとも言えない。微妙な空気が有るから、拒絶ではなく回避になってしまう
でも滅多に会えない家族にそのような態度は本人も気持ち良くないわけで…

幼い頃は明確に寂しさを抱えていただろうさみだれ。それを伝えられないまま成長してしまって、平気な顔をするようになって
外見は平気そうだから平時は問題とならない。でも向き合いそうになった瞬間に出る表情が本人が問題と思っている何よりの証拠
その表情は見てくれる人がいて始めて解決しなければならない問題になる

夕日はさみだれの表情を見て自分の表情を察し、更に氷雨の表情を見て口出ししなければと思うわけだ
氷雨はさみだれの表情だけでは妹の内心に近づけない。でも変わらない仕草から家族として、大人として向き合う必要を知ったようで
寂しがる子供に未来へ進む勇気を示すのは大人の役目というわけだ

大人げない姉として謝る氷雨、大人げなくムキになって飛んだ夕日
そうした大人の感情発露を前に出るさみだれが抱えた後悔と勇気は二人が大人として向き合わなければ出なかった感情

今はまだ会っただけ、話しただけ。それは過去を変える未来への一歩
これは地球を壊して未来を閉じようとする二人をどう変えるのかな?



良い

滅び行く王国を前にしての強者同士の競演!……なのだけれど、実態は単純な武力衝突ではなく腹の探り合いや情報収集
相手を探りたいが自分は探られたくない。それが完遂できるのも強者の所以
表側の実力比べと裏側の情報戦が一度に楽しめる回でしたよ

国軍の連絡途絶から国の滅亡を悟るランポッサ王、ヒルマの変貌から自分の未来を悟れないアンペティフ
どちらも情報が自分の身の安全や将来に深く関わると示す事例
だからアインズは王国を安全に滅ぼす為に敵の情報を欲したし、アガネイアも再戦を懸念し魔導王の正体を気にしている

ランポッサもアンペティフも想像でしか情報を探れなかったけど、アインズもアガネイアも身代わりを出向かせる事で実感としての情報を得ているのは流石だし、双方共に相手に全ての情報を開示していない点も流石

王国滅亡の流れは変わらないようだけど、ここに来てアインズと並び立つかもしれない実力者が現れた点はこれからの物語への期待を高めるものだね



良い

Dクラスの黒幕に迫ろうとする龍園の遣り口は荒っぽく杜撰。高円寺に難癖つける遣り方も軽井沢の壊し方も。それは自分と比肩する存在へ募る想いがさせるようで
なのに肝心の綾小路がどこか呑気なものだから、ギャップにより龍園の独り善がり感が増してるね…

前回、綾小路を監視していたようにAクラスもDクラスの黒幕に興味津々
それだけ綾小路の存在は注目されているし、探す為なら多少の暴力も見過ごされる状況になっている。そうして軽井沢を守る常識は消失してしまう
なら、綾小路が守るべきなんだろうけど……

この危機的事態にまるで軽井沢独りで立ち向かわなければならないかのような絶望
事態を知ってか知らずかカラオケに行こうとする綾小路グループと虐め現場の対比が凄まじい……
龍園の暴走は吉と出るのか凶と出るのか。それが判明するのはどちらにせよ綾小路の判断次第だろうね



とても良い

遂に辿り着いた真実の中心点。でも目的は辿り着く事ではなく、何を知るか、何を見るか、何を託すか
それを三者三様に、同時に他の者達の選択も魅力的且つクライマックス感たっぷりに描かれていたね

都市データからベリィが知る両親の優しさと危機
両親を知らないハックは切り捨ててしまえと安易に提案するけど、ベリィは両親を知っている。データは消せても記憶は消せない
両親がベリィの死というデータより生きた記憶を基に探したように
でもそれで両親は救えるかもしれないのだから難しい話

ハックは目で見たものを重視するから怪人ゼロの顔を何としても見ようとする。その目的はフィンと折り合うもの
ハックの執念が遂に怪人ゼロの偽装を引き剥がし、他方でフィンは怪人ゼロに繋がりそうな名前を見つけ出す
デコとらぶが氾濫する島の在り方に反する怪人の正体が見えるまであと少しか…?

ベリィの両親はベリィの為に時間を稼ぎ出し、ユーレイ探偵団はフィン達を迎える準備を始める
連携した訳では無いそれぞれの動きの中心に居るのはハック達の奮闘
あのフィンがハックとベリィを家族と呼んだ。探偵団も家族なら、ベリィの両親も家族。そういった繋がりが真実へ至る道を彩っていたね



普通

表面的には避暑やわーきゃーの意味が多分に見られる夏合宿。けど獣の騎士団である彼らはむしろ団体行動が急場への迅速な対応に繋がるのは彼らが純粋な仲良しクラブでないと知れるね
また、共にする時間が増えた事で見えなかった部分が見える副作用も有ると…

見えなかった部分については前半はコメディ的な扱いだね
家がお隣と知れる太郎&花子と夕日&さみだれ組、三日月の初恋と仄めかされる昴の想い
変わる瞬間はさみだれの宣言からか。騎士団は同じ目的に向かって進んでいると思っていた。けれど、さみだれには別の目的が有る。知ってしまった八宵の心情は如何程か…

アニムスのちょっかいで危機に陥るかに思われた騎士団が苦戦しつつも全員無事に生還出来たのは、裏切り者を抱えつつも協調も実力の底上げも実施されているからか

アニムスがさみだれに接触した事で知るアニマの正体とさみだれの異常性
相手の知らなかった部分を知る。これが騎士団にどう影響してくるのかな?



とても良い


とても良い

国が滅亡の危機に瀕する時、そりゃ権力の近くにいる人間が阿呆な事を仕出かすものだけど、それにしたってここでザナック退場か……
ザナックとアインズの対話はアインズの誰も知らない本音を引き出したという意味では偉業と言えるか。それだけに見終わった後はサブタイトルの重みが違うね

王同士の直接対話、考えるとアインズは純正の王じゃないんだよね。対してザナックは長子ではないけど生まれながらの王族
だから対話にてザナックは王位に有る人間として、アインズの選択の間違いを指摘できる
また、アインズの望む幸せは非常に卑近なもので有り、本質的に王ではないと示しているね

対話後の互いの評価が面白いね。アインズはザナックに理想的な王を見た。だけどザナックは成果を挙げられない自身を王ではなく、アインズを「中身は普通の人間」と評す
4期ではアインズに謹言出来る者の尊さが何度も描かれたけど、ザナックほどアインズの本質を突いた人間は居ない。だからこそ彼の死が惜しまれるね……

ああ、でもよく考えたら、あそこで貴族連中が謀反を選ばずとも魔導国によってザナックは死ぬのか
となると、問題はナザリックの幸福を最優先に考え過ぎるアインズに有るか…

立ち位置を見るにアインズは本質的には孤独な人間である為に判り合える相手を得られないとも考えられるか…



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