原作既読
本作はロクサーヌ加入してからが色々な意味で本番なので、ロクサーヌ登場までトントン拍子で進んだのは好印象。ただ……
ギャグ描写とかでなくガチの規制としてピー音を連発する作品は久々に見たかもしれない(笑)
ゲーム感覚で入りながら現実と知ったらすぐに受け容れられるのは現状認識力の高さゆえか
でも高い分だけ自分の孤独も把握出来てしまう。それの回避策が奴隷売買となってしまうのは世知辛いが……
まあ、世のシステムがそうなっているなら仕方ない…のか…?
ただし、ミチオは無一文から盗賊退治の賞金を貰っただけの金欠人間。だから金が欲しいのは事実だが、欲しいのはその先にあるもの
非現実的な異世界にやってきて様々な能力や武器を手にしたのに、そこを現実と認識したばかりに現実的な問題が降り掛かるのは何とも奇妙な構図かも
あと、作中のピー音だけでもアレな雰囲気だったのに、EDで更にアレな雰囲気になってしまった気がするよ?
第4期ともなれば流石の安定した作り。またアインズが治める魔導国も安定した滑り出し
でも安定しているだけでは面白みがないし方向性も存在しない。そこでアインズが求めたのが国の導き方ですか
力や権威で抑えつければ相手は言う通りに動く。でもそれでは想像から外に出る事はない
だからアインズは何処までも酷さが想像可能なパンドラを変えたいし、寂れてしまったギルドにも夢を授ける
そうした行為がかつての仲間に胸を張れる自分へと回帰する点は彼の本質的な初期目標が変わっていないのだと示しているね
今回、アインザックをアインズの唱える理想郷に惹かれて心変わりしたように、アインズの目標は魔導国やそこに住むアンデッドや人間をどう変えていくのかな
亜人種と異形種、そして人間種が共存する未知の国。そこに至ることは有るのだろうか?
本作は超越者による蹂躙模様が楽しめるのは勿論のこと、今回のように国の運営や統治の仕方、そして部下の扱い方などそういった面も楽しめる作りになっているね
知識不足で不向きだと感じながらも、何だかんだ集団にとって必要な方向性を授けられるアインズはやはり頼もしいトップだよ
原作を楽しみに読んでいる作品だけに久々の続編も期待感を持って視聴したけど、その期待感に応えるだけの良さは既に見えるね
グループに潜む優待者。それを守って皆で勝つか、裏切って自分達だけ得をするか。ポイントという餌が試験の行方を単純にクリアを目指せば良いものではないとしている点は面白い
無人島試験のようにアクションによりクリアするのではなく、話し合いによって解決しなければならない試験でAクラスが採るは話し合いの拒否
話し合わなければ正体も見えず疑念も生じないという発想
ここで面白いのは綾小路のスタンスとAクラスの発想がが被る点かな
底力を隠す為に極力発言を控える綾小路。それは堀北の後ろ盾を探る龍園すら気取れない程
つまり発言が多ければ正体が見え、少なければ正体は見えない構図
発言を積極的にした一之瀬は主導権を握るし、返答をしなかった軽井沢は女子達から苛立ちをぶつけられる
こうして考えると、ラストシーンにて何も発言せずに嘆いていた軽井沢は何かしらの正体を隠していると考える事も出来るけれど……
EDにおいて意味深な構図を為す軽井沢と綾小路。正体を隠すこの二人が第2期において注目点となっていくと判る初回だったね
全くの守備範囲外だったんだけど意外と面白そうな
割と有り得そうな近未来社会というSF舞台でユーレイ探しが主題となりますか
鮮やかな、もしかしたら鮮やか過ぎる視界の中で人と違うものが見え始めたベリィはこれから何を見ていく事になるのかな?
デコによって自分好みに成形された風景、らぶという相互評価システムが生活レベルと直結する社会。これらは近未来SFとして申し分ない要素。そこにユーレイやら怪人0やら正体が不確かな要素を混ぜる事で完成された近未来社会を不完全かもしれないと思わせるヒントとなっているようね
らぶを集めたいだとかユーレイや怪人の正体を探りたいだとか、とても少年少女らしい感情をきっかけに見始める事になった社会の別の姿
この先、ベリィは少年少女らしさを失わずに社会の有り様を見ていくのか、それともハックに影響されて社会の裏へのめり込んでいくのか。その道行きがどうなるのか楽しみかも
ミカンの心に住まうウガルルに新しい仕事を斡旋する最終話
……こう書くと何だか全く別の話に思えるけど、要はこの話で行われたのはウガルルを正しく召喚し直す行為であり、ウガルルの形や役割を再定義する行為だったのだろうね
第2期で何度も行われたのはシャミ子がナントカの杖を自在に使いこなすこと。そこではイメージが最重要視された
同じ視点で考えればウガルルが暴走したのは正しい役割・イメージを得られなかったから。だから「守る」を心が震えた時の自動反撃と捉え、ウガルルは自分のイメージを間違えてしまった
シャミ子達は連携して再定義への道を開いたね。シャミ子は泡だて器で存在を固め、桃は今のイメージが間違っていると教え、ミカンはやり直しを命じた
その流れを小倉が導き、シャミ子やミカンが関わった者達が繋げた
一見都合の良すぎる一発逆転。でもシャミ子やミカンが培ってきたイメージの上に成り立っているから納得できる
再構築されたウガルルは皆が協力して再召喚したその生まれからして、街に受け容れられているという点が明白だね
ウガルルの新しい仕事はまだ見つかっていない。けど、この状態なら新しい仕事・役割がすぐ見つかるだろうことが容易にイメージ出来る
ウガルルからは街のボスと認められ、桃からは姉の桜に似てきたと言われた
シャミ子は魔族らしい魔族ではないかもしれない。でも手が届く範囲の街角を守る優しいまぞくに近付いていると判る
出来ればこれからもシャミ子の成長や桃達とのわちゃわちゃを見たいところだけど、果たして……
超久しぶりな登校風景。夏休み感覚のままだと上手く学べないし、そもそも転校生のミカンは呪いもあって不安要素だらけ
ミカンを驚かせてはいけない。かと言って過度に喜ばせてもいけない。そういった際に求められるのはミカン向けの程良いバランス感覚だったのかな
魔法少女で呪い体質のミカンへの質問は的を外したものばかりだし、彼女は身体能力を生かした部活はやれない
でも、そうした丁度良さからズレた状況こそミカンを受け入れる素地となるのだろうね。最高の自己紹介、裏方として体育祭に関わる。どちらも最適解からズレているからミカンを受け容れてくれる
これは今のシャミ子との関係にも見る事が出来るのかな
元々はシャミ子護衛の為にやってきた。でもその役割りは少し不要に。けど、それがシャミ子と普通の友人関係を築く土台となり、こうして学校でも輪に入る下地となった
丁度良い処からズレているからバランスが取れている。逆に言えばピタッとハマってしまえばバランスが取れない
皆してミカンを庇う為に一致した意見。でもそれは体質の異常さを際立たせてしまうね
事故後にミカンがシャミ子達を遠ざけようとしたのも、下手に近付いて二人の優しさに自分がハマってしまうことを恐れたためかな
相手の優しさを知っているから、その優しさに甘えた末に傷つける自分を許せない
でも、シャミ子も桃もその程度の想いでミカンと一緒に居るわけじゃないんだよね。特にシャミ子にとって自分を助けてくれたミカンを助ける事こそバランスが取れている
ミカンの心に潜って夢魔を説得することになった二人は果たしてミカンに正しいバランスを取り戻させる事はできるのかな?
自身をモブと定義していたリオンがほんの少しだけモブの役割から脱却する、もしくは脱却しようと思える。そうした姿が描かれた最終回だったのかな
そういった意味では与えられた役割から変化せず、役割に殉じようとする黒騎士はリオンと真反対の存在だったと言えるのか
外道でクズなリオンの情け容赦ないにも程がある攻撃は酷すぎるもの。けれど人を殺さないという一線は守っていた
破茶滅茶でルール無視なタイプに見えて、自分に課したルールは守り抜く。それが別の面では彼をモブという役割に縛り付けていた
リオンは自分に課したルールから抜けられない。そんな彼を変えるには世界が彼を変えさせるしかなかったわけか
世界観が崩壊していた国はリオンにより更に壊された。それが回り回って彼をモブから脱却させるのは面白いね
どのような理由にせよ本来の主人公を奪ってしまったし、オリヴィア達からは真剣な好意を向けられている。それはモブのままでは受け止めるなんて出来ない
更なる崩壊を避けようと思うなら、優柔不断な自分から脱却しなければ
まだまだ本作の物語は続くわけだけど、リオンの心情変化やオリヴィア達との関係性の変化を描いたという点では、アニメとしてそれなりの区切りとなったのではなかろうか?
第2期は…流石に無いんだろうなぁ……
ハートの風船が盗まれた文化祭。それに目を輝かせて真相究明に奔る者が居る一方で、風船など関係なく恋感情にひた走るかぐや達の落差が面白い
誰が恋に対しまっすぐ向き合っているかが明白になっているね
ハートは欲しいが自分からは言えない。そんなかぐやを助けるのはメニューの存在。商品提供の場である為にかぐやはハートを貰えるわけだ
まあ、貰いたい欲が先行するあまり商品の対価が必要な点を忘れていたようだけど
ハートの対価に金を出すかぐやは酷い(笑)
石上の告白に惑う子安。彼女は石上をよく知らず、石上のような告白を知らず。場も自分の心境も整っていないから、応え方に迷う
子安の態度が変わるのは場が変わったからだね。怒る石上という知らぬ光景は今の情報だけで答えを出す事を良くないと子安に教えてくれる
示唆に富んだCパート。白銀が搦手無しでかぐやを誘い場も整い過ぎた状況はまるで二人にカップルになれと唆しているかのよう
かぐやがずっと続けばいいと願う都合の良さ。それが変わるのは白銀の告白
場を整えた者が居るならば、何を狙っているかは明白だけど、果たしてかぐやはこれにどう応えるのか……
風邪で寝込む和、運命の日を思い出す一果。モヤモヤして動き出せない感覚を雪と共に語る事で独特の雰囲気を醸し出していたね
二人の運命の分岐路に居る雪平巴、彼の人となりが見えてくると同時に一果の父代わりとなる和の立ち位置も見えてきたような
実家を継ぐ道が危うくなっていた和にとって、自由な音を響かせる巴は未知なる道と未来の象徴かな
巴の跡を追うようにしてギターを続けても巴にも自分の道にも出逢えなかった
結局、帰った実家で菓子を続ける事が巴との再会に続く道であり、自分の道かもしれないというのは不思議な話
雪の日の判断で捨てられたと考える一果にとって、雪は孤独と停滞の象徴かな
寒々しい雪は身体だけでなく心も冷たくする。一果の和への対応も出会った頃まで行かなくても素っ気無い感じに
一果の心を温める存在が有るとすれば父だけかもしれないが、その代わりを和が担っていたね
モヤモヤする風邪が雪と共に去った和は雪を停滞と思わない。雪を見てはしゃぐし、一果の時間が停滞したあの雪の日の続きをするかのように雪だるまを作り始めて心を温めた
おまけに手作り善哉で身体まで。もしかしたらこの日のお陰で一果の中で雪の意味合いが変わったかもしれない
「雪が溶けたら何になる」なんて問い掛けが某作品であったけど、和もあの彼女と似たような答えを返すんじゃないかと思ってしまう
雪によってあまりにも大きな寒々しい感覚に身を浸してしまった一果。そんな彼女に手を差し伸べた和は、一果に有り余るほどの温かさを与えてくれる存在になっていると思えるね
何度も衝突して、素直に認められなくて、その間に戦争まで始まってしまって
沢山の回り道をしたリオン達が自分の認識を改め、何を一番に望んでいるかを理解するエピソード
主人公がヒロインとの間柄を認めるというその一点を時間を掛けて描いただけ有ってクライマックスに相応しい盛り上がりを見せたね
リオンに焚き付けられた学生達による反撃。それは貴族らしからぬ第一印象を覆し、更には虐げられていた男性陣の頼もしさも見せつけるものに
また、リオンから貰った御守の力を借りてオリヴィアとアンジェリカが戦場をひっくり返す場面は強烈
それは強大な力を持つリオンに付いて行く資格が有るのだと訴えているかのよう
オリヴィア達は互いの会話によって自分が望むもの、相手に望むものを認められたようで
そうして心を定めたなら、幾らリオンでも逃げられない
間違いだらけの世界にとって間違いかもしれないオリヴィア達との関係。それでも望むなら、認めなければそれこそ間違いになる
迷いを振り切ったリオンによる大暴れを期待したくなる続き方だったね
あれだけ苦労して立体音響ホラー創り上げたのに、自分で壊すミコに笑ってしまう。いや、あれはイチャツイていたカップルが悪いのだが(笑)
ホラー目的と違う楽しみ方をされても、好反応を引き出せたという意味では楽しだ者勝ちなのだから良いのだけどね…。良いのだけどね……
出来ない子を出来るようにと面倒見た藤原としては、白銀の評価を崩さない目的は達していたけど、「努力して克服した」という一点で萌葉が好感触を抱くのは想定外な事態
地獄目当てのお手玉等も普通に良いのだから手に負えない。いや、それはそれで正しいのだけど(笑)
結局、萌葉の中で白銀のイメージが下がるどころか高まるのは、白銀の実像を知る藤原としては何とも言えない事態か
一方で萌葉の認識が実像からズレているかと思えば、同じく白銀に惚れるかぐやと意気投合出来てしまうのだから、萌葉もなんだかんだ白銀の魅力を正しく理解できているんだろうなぁ
ホラーが的外れに終わった石上はとんでもない的を当ててしまったね!
石上はハートの目的を知らず告白のつもりなんて無いのに、子安は目的を知っているから告白として通じる勘違い展開(笑)
脈なんて無さそうだった石上・子安ラインが繋がる兆しが見え出した……?それを白銀が自分勝手な思惑で見守るのは別の意味で面白い
正攻法でない変則的な遣り方がまかり通る面白き日常が描かれていたね
桃が強制闇堕ち状態になったのは精神だけ闇堕ちなんて変則的な眷属化をしていたから。闇堕ちを正攻法でも邪法でも直していなかったから、問題の根幹を放置すれば闇は顔を出してしまうわけだ
前回は光のショックを与える方法を取ったけど、これは闇の魔力を霧消させる意味では正攻法だけど、変則的な遣り方の後始末としては不適当だったのかも
だから真の対策も変則的なものが求められる。闇堕ちの解消に手作り弁当なんて妙な話だけど、これこそ桃を闇から救うのだから仕方ない(笑)
魔法少女桜による大量の罠、普通なら魔力的な罠を想像するのに物理トラップに使い魔のオンパレード(笑) してやられる桃の姿は貴重
ここで弱点が分かれるのが面白いね。桃は物理トラップにやられ、シャミ子は使い魔にやられる。相手が想像と異なる攻め方をしてくるから上手く対応できない
シャミ子は使い魔の弱点を突くのではなく、乱れ打ちという邪法で攻略。正攻法でなく変則性がまかり通る面白い描写
だから結末も変則的なものに。宝物はすり潰され残ったのは想い出だけ。でもそんなの誤魔化しだから悲しさは無くならない。今回のシャミ子は流石に気の毒だったかも(笑)
アンジェリカにもオリヴィアにも謝れないリオンを他所に突如深刻さを増す事態
それはリオンに謝らなくて良い口実を与えているかのよう
でも、口実を得ているのは何もリオンだけではなかったのかな。誰も彼も立ち向かわなければならない相手から目先を変えるものを求めていた
西洋風世界での和風夏祭りと世界観滅茶苦茶な中でのお参り。三人は疎遠な筈だけど、巫女には友情を願っているかのように見られていた
口を開けば諍いの言葉が出ようと神様へ願う際には言葉は出なくなる。祈りを口実に三人は一時的に以前の空気に
一方でオリヴィア達がどのような願いをしたかは示唆する程度に抑える描き方は憎いね
公国の宣戦布告にアンジェリカだけが人質になる展開。国を背負う貴族が揃い踏みしている筈が気骨の有る者は居らず。アンジェリカが進み出た事で彼らは無力な被害者となる口実を得た
だから公国の使者の言いなりになるし、状況も打開できない
それをひっくり返すのが目上の存在だろうと戦いを挑んできたリオンであるのは痛快
リオンは戦おうとしない彼らを煽るわけだけど、それは彼らに公国に立ち向かう口実を与えるものになっているね
公国は恐ろしくてもそれ以上にリオンが憎い。それが誇りを無くしていた貴族達を立ち上がらせるきっかけとなるわけだ
これはいつも通りなリオンの役目となるけど、いい加減オリヴィア達との仲直りもして欲しいものだね
今と結びつかないグレていた白銀。彼の目を覚まさせたのはかぐやの行動か
かぐやには打算があった。けれど表舞台しか見えなかった白銀には無償の行動に映る。そのズレが白銀がかぐやに惚れる理由になって、かぐやが今の白銀に惚れる理由になったわけか
白銀はそのようなかぐやに惚れ込んだわけだけど、見返りを求める事は悪ではない
それを示すのはかぐやの紅茶。一人の為に極めた技術は白銀にこそ捧げられるものだけど、一方で技術そのものがかぐやにとって恋の証。侮られたなら目的である会長より優先度を上げて見返そうとする
何故ならかぐやは会長に美味しい紅茶を飲んで欲しいわけだけど、会長だけに飲ませたいわけじゃないし、その紅茶で告白したいわけじゃない
かぐやが望む見返りは1つだけ
さり気なく紅茶を出して、当然のように「美味しいな」と言って貰える。かぐやにとって行動の見返りはそれで充分なのだろうね
悩む石上に助言する三人は深刻な話じゃないから見返りを求めない。むしろ助言の中で恋の先輩風吹かせたり惚気けたり
その果てに石上の誘いが通ったのは二人が抱く「美味しい思いがしたい」という見返りが釣れたからかな
それぞれの恋模様がじっくり描かれる様には焦れるようなワクワク感を抱いてしまうね
奔放な人物は多くても自由人は少ない本作にて、上司の白澤や魔法少女の桃を惑わすリコは大物。彼女が喋り倒しているだけで面白いが、彼女に翻弄される者に取っては堪らない
でもリコは仲良くなりたいという純真な善意で近付いてくるのだから尚更厄介だ(笑)
弁当相談に訪れたシャミ子に斜め上の助言をするリコはヤバい……
けどその後の調理指導は真っ当だし、弁当箱まで面倒を見ている
自由奔放なリコの台詞は彼女の本質を誤魔化してしまうけど、場が楽しくなれば良い以上の事を考えてないと捉えれば彼女を好意的に見られるのかもしれない
多分……
ただ、冷静に相手と向き合おうとする桃にとっては苦手なタイプ。本人に言えない不満をミカンに言ったのに聞き取られてしまうし、小動物へのスタンスも異なる。あと、シャミ子との時間も妨害されたわけだし
桃と仲良くなろうと接近した際もシャミ子の姿で自身を誤魔化してやってくるのだから桃にとってリコは何一つ好印象を持てない厄介者に見える
おふざけが過ぎるせいで判り難いリコの本心。それでもちゃんと話し合えば判り合える余地はある。例えばお弁当を囲む時間を持つとか
ただ、話に寄り道が多いから時間が掛かってしまうのが難点で
お目当てとは触れ合えなかった桃。リコのモフモフや善意で誤魔化された気分になるけど、こうした誤魔化しで少しずつ蟠りを解いていくしかないんだろうなぁ(笑)
オリヴィアの慟哭に向き合えないリオンの弱さが目立つ回。ルクシオンやミレーヌの力を借りて好き勝手してきた彼はだから成長していないからオリヴィアと向き合えない
対してリオンに負けて駄目駄目になったブラッド達に成長の萌芽が見えるのは面白い構図かも
オリヴィアに挑戦や失敗をさせなかった為に成長が阻害された
見方を変えるとマリエの愛を得る挑戦を手にし、リオンにより大きな敗北を得たブラッド達は成長が促進されたという事になる
苦手分野に挑戦しリオンにすら頭を下げた。それは以前の彼らなら考えられない行為
まあ、ユリウスは変わらず酷い有様だったけど(笑)
状況を変える為に甲板に飛び出たオリヴィアの決意、そしてブラッド達の成長はゲームにおける理想の在り方に近付いたかのようにリオンに映るのは残酷
ゲームのキャラとダブらせて目の前の人間を見てしまうから、自分をモブだなんて扱ってしまう。オリヴィアとの間に壁を作ってしまう
ブラッド達に功績を譲ろうとしたのは自分に失敗を与えようとした動きとも取れるのかな。オリヴィアを慰められず、アンジェリカから平手され、おまけに功績すら手に入れられないとしたら、それは大きな失敗となる
でも願い虚しくそれすら昇格へ。他者の力を借りるばかりで成長を得られないリオンに求められるのはモブから脱却しようとする挑戦なのかもしれないね