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とても良い

新たな絆を始めると決めたペコリーヌ。それでも変わることへの恐れ、というか緊張は消せないのか
タイミングを計って、相手の気持ちを考えて、それでもようやく勇気を出せたというのに、強制的な外圧に拠って別の変化が加えられるだなんて残酷過ぎる……

ペコリーヌの勇気が気になると同時にキャルとカイザーインサイトの関係変化も気になる回だったね
これまでは玉座を見上げるしかなく、心が寄り添うなんて無いように思えた二人がおにぎりを穏やかに頬張っている。それはこれまでに無い変化の絵だね
……まあ、これも一つの伏線だったのかもしれないけど

ラビリスタとカイザーインサイトの激闘。強者同士の戦いはこれまで描かれた戦いとは次元が異なるものだから、本作も新たな局面に突入したのだと感じさせる
ラビリスタが見込んでいたのはカイザーインサイトの変調か。変わらないものはないからこそ、変わった場所に勝機を見出そうとしたわけか。でもその変化こそが罠だとは……

ユウキは今度こそ皆との絆を守ると決めた。ペコリーヌは正体を明かしても絆は守られると考えた。コッコロは美食殿の絆を見守ってきた。そして、今はもう美食殿の大事な一員であるキャルに訪れた絶望……
美食殿の絆はずっと続いていくのか、それとも新たな絆を紡ぎ直す事になるのか。ここが正念場だね



良い

敵対していた陣営が協力し、かつての仲間が一堂に。そうして挑むは人類共通の敵……だとしてもそう簡単に全てを納得できる筈がないわけで
命を奪い合う森を抜けたはずのジャン達。それでも彼らは憎しみの連鎖からは抜けきれていない。だからこそ、会話が必要となってくるわけか

エレンを止めた後に平和が有るか判らない事を考えればこのまま利口に過ごしていれば多くが手に入る。その選択を諦める為には自分を様々な方法で納得させなければならない
そこでハンジが示したのは調査兵団の理念だね。ハンジも前回のジャン同様、死んだ仲間達が自分を見ていると考える。だから止まらずに壁の外を目指し続けるのか

イェレナが誘発する両陣営の遺恨。これをジャンは「心を整理しようとしている」と解釈して流そうとする。無理な解釈でも説明がつく
だからこそ、現状に符合した上で無残に無視されたマルコの主張を引き出されると激高せざるを得なかったわけだ
まずは話し合う。そういう落とし所では納得しきれない後悔がライナーの中にあり、それを無碍にした彼をジャンは許せない

ガビが身を挺して示した言葉は後悔も守りたいものも籠めた誰の心にも響くもの。それは解釈の必要なく誰をも納得させるものだね
ガビには謝ったジャンはライナーには謝らなかった。つまり謝ったくらいじゃ納得できない遺恨が有ると二人は納得して、それを受け入れたのかな
今は同じ荷台に乗る二人。このような光景へ至れただけでもかなりの功績と言える、そのような回だったね



良い

今回は見ず知らずの他人ではなく、友人の過去へ。これまでと勝手が違うダイブは当然のように過去での行動も違うものに
董易の言葉を聞くという目的は有る。けれど目的以上にトキを翻弄するのは姗姗の本気の恋心だね

最初はからかいの気持ち強めで過去へ行ったトキが姗姗の本気に影響される。ヒカルが完璧と褒める擬態は姗姗になったトキにとっても本気の時間だったわけだ。だから歌も美しいものになる
けど、トキにとって殺人犯を追うのだって本気。だから董易を放置し、小さなずれを生んでしまった

ヒカルの補助に拠って董易の言葉は姗姗に伝わった。けれど……
関係を進められない臆病さから踏み出せなかった姗姗と董易、待ちの姿勢を崩せない二人に訪れたのは予想外の悪意であり、突然の別離となるのか……?



とても良い

心寿を男性キャラにコスプレするの巻。男装コスプレはただ男物の衣装を着せるだけではなく、体型も男っぽくする必要があるから、これまで以上に見た目を誤魔化す、見た目と内面を遠ざける処理が行われているね
その中で姉に憧れる心寿、海夢に憧れる新菜についての深堀りが行われているのは好印象

海夢と紗寿叶は殆どのシーンでコス衣装だったけど、こちらは性別を変えないから見た目と内面は乖離せず。紗寿叶は意匠を深堀り出来るが、海夢は出来ないし、二人の自撮りもコス撮影にならず普通の自撮りの枠を超えない
でも、普段と変わらないから、心寿が驚きの変貌を遂げた時の褒め言葉が心寿にとても届くものになっているね

心寿は姉に憧れるからコスプレしたいけど、姉に憧れているからおいそれと並び立てると思わない。心寿のままではコスプレ出来ない
イベント参加の経験から「なりたいものになれる」と知った新菜が良い手助けをしたね。この時点で心寿を「なりたい自分になろうとする自分」に変えてみせたわけだ

工夫を凝らして心寿を次々と変えていく新菜は心寿から見れば「出来ない事なんてない人」に見える。でも実際の新菜はこの状況に一杯一杯だし、新菜は以前は海夢にこそ、そういった認識を持っていた。でも、関わって内面を知る中で見た目が実態と全て一致するわけではないと知ったわけだね
そして新菜の認識変化が心寿に対しても、姉に憧れすぎる自分の認識を変えるきっかけとなるのかな?

海夢と紗寿叶を大興奮させる心寿の変貌
見た目を変えるコスプレという行為。今回は性別の見た目すら変える程の
紗寿叶からの褒め言葉、海夢が写真を撮りたいとの申し出。それらはコスプレしたいと言い出せず、踏み留まっていた心寿の内面を何よりも温かくする言葉になったのだろうね



とても良い

思い切りの良さは小春の長所だけど、保護者から見ればその行動はやはり心配になってしまうもの
その道の先を行く保護者からすると、後進の幼い行動は見過ごしたくない。でも価値観の相違を放置したら判り合えない
今回は保護者と子供が折り合える点を探す回だったと言えるのかな

恋は良い仲介者となっているね。弟の多い彼女は駄々っ子を導くのが得意なようで小春に「何故反対されるのか」を順を追って説明し、小春が寝付けなければ怖い話でテンションを落ち着かせている
ただ、キャンプ場についてすぐコーヒーブレイクを挟むのはちょっと子供らしさが無さ過ぎるけど(笑)

また、今回の話は小春が幼い子供からほんの少し成長する話とも言えるのかな
言い合いした父に計画書を渡して再度交渉した。β版となるそれは最初とは違うと言わんばかり。
その際にはひよりも小春の成長を助けるように、自分の願いを口にして小春の願いは我儘ではないのだと訴えていたね

それは釣り場でも。ひよりは小春が釣れてない状況を想像していたけれど、小春はひよりから教わった知識を基に一人で釣り上げていたし、他の釣り客に助言までしていた。もう小春は初心者ではないね
でも、それは子供らしさを失うという意味ではなく、キラキラした眼で釣りを楽しめる人になったという意味になるのはこの作品らしさに溢れている

そうして成長を見せた小春だけど、楽しい夜は眠れない現象やら、友達の前で服を脱ぐのに抵抗見せるとかまだまだ子供な面が見えたのは微笑ましいオチだった

後、今回は小春の父親にも子の挑戦を見守る成長を促す動きが見られたのは良かったな。釣りだけでなく、家族の物語も忘れずに進展し続けているね



良い

内容としてはキャッチボールがメインなのに、どうしてここまで面白くなるのか…!
敵スタンドは積極的に攻撃してくるわけではない。けれど、軽い気持ちで結んだ賭けの条件が真綿で首を絞めるように徐倫達を苦しめる。いわば彼女らは自分自身に追い詰められていくわけだ

エルメェスを信じるのと同じくらい、F・Fを信じる徐倫。これは軽々と信じているわけではなく信念を持って信頼しているからディスクを預けられる。
対しミラションは信頼できる限度を超えた賭けを提示したから、徐倫はそれ以上信じなかったわけだ
信頼があれば取引が成立するが、無ければ逆に奪われる

ミラションがプッチに利用されたのも、謝罪は信頼できないが性悪な本性は信頼できるから
エルメェスは金を信頼しているから、金が手に入るミラションの賭けを信頼してしまう
金を信頼しているから、看守に金を握らせれば時間稼ぎも出来ると思う。その信頼は誤りだからエルメェスは奪われてしまったのだけど

逆に徐倫はミラションを信頼せず、ミラションは賭けの条件を信頼しすぎてしまったという所かな
条件を破ったように見えた徐倫。でも徐倫は条件を組み替えてみせたね。最終的にキャッチボールの意味合いをオラオララッシュに変えてみせた!
彼女の信念とどのような状況でも勝ちを見つけようとする強さが見える回だったね



普通


とても良い

平家の落ち行く様がこれでもかと……
これまでは平家凋落の兆しはありつつも、人間の暮らしが様々に描かれていたように思う。けれど、多くの兵を失い、住む家を焼き、栄華を捨てゆく彼らは平家としてのアイデンティティすら失っているかのよう
対し輝きを見せる義仲の姿に時代の変遷を感じてしまう

負けているのに情けない棟梁という意味では頼朝と宗盛は同じ。けれど、頼朝には雄々しい政子が傍にいて、宗盛を支える重衡は慎重さを崩さない。また、義仲陣営は一致団結して義仲を支え世に乗り出そうとしている
これらの様子から時代を掴もうとしているのはどちらか明白であり、同時に平家陣営は清盛や重盛など屋台骨となる人材を失い過ぎたとも感じてしまう

清経達は維盛が人が変わったと言う。確かに雅さに背を向け戦に邁進する彼は以前の彼を失ったかのよう
でもその瞬間、真剣にしているのは戦化粧。対峙した義仲が野性味溢れる格好をしていたことを思えば、維盛は舞を失っても武を得ていない。だから戦場でも義仲の名乗りに感心し、肝心の戦で情けない負けを喫してしまう

都落ちする際の維盛の憔悴しきった顔はどれだけのものを失ったのかと思ってしまう。
前回は維盛にきつい言葉を投げた資盛が今回は彼の顔を見て言葉を控えた様子が何よりも維盛の中にはもう何も残っていないのだと感じられてしまう
また、京を焼き、福原を焼いた平家に一体何が残るというのか……

印象的だったのは義仲陣営から清盛を思い起こす「面白くなってきたなぁ!」なんて発言が飛び出た点。最後に清盛がこの言葉を使ったのもいつの話だったか…。既に世の趨勢は源氏に移っている
他にも徳子の「帝がいらっしゃる所が都」発言もなぁ……。子を守ろうとする気丈な言葉には徳子の強さを感じられる。けれど後のことを思えば……



とても良い

珍しく美食殿の面々はバラバラに行動。それはいつもの賑やかさを離れて、自分の内面と会話しているかのよう
失うことを恐れて後ろ向きな選択をするか、それとも今持っているものに目を向けられるか。そういったものを問う回になっていたね

恩あるイオに迷惑を掛けまいと学校を辞めようとしたスズナとミサキ。でも、二人の表情が語るようにそれを最善と思っているわけではない。それでもイオの信頼を失うならとの消極的な選択
どんな自分達でも変わらずにイオが寄り添ってくれると知れたから、二人は後ろ向きな選択を改められたのだろうね

かつての仲間を守れなかった後悔に囚われるユウキ。でも、それにばかり目を向けていたら今の仲間を蔑ろにしてしまう。後悔は有っても今を守ると決めたユウキは一応前を向いている
対して、美食殿を大切に思ってはいるのだろうけど、カイザーインサイトを見かければすぐに追ってしまうキャルはまだ囚われたままのような…

カイザーインサイトには強く言えても、失う恐怖から逃げられないペコリーヌ
そんな彼女を中心に美食殿どころか、絆を築いた仲間達が集まる展開はエンディングかのよう
それはペコリーヌにとって恐怖の終わりであり、後ろ向きな日々の終わりであり、そして新たな絆の始まりになる。そういった事を感じさせるラストだったね



とても良い

今回面白いのはエレンに拠る進撃が始まった事で多くの者の立場が変わった事かな。
ハンジが語る「順番が来た」、かつてサネスを裁いたハンジが今は追われる立場。でも考えてみればサネスを裁く前は中央憲兵から追われる側だった。まるで立場が以前に立ち返ったかのよう
それは他の面々にも見られる事だね

ファルコを食わせようとするコニー。それは母想いの息子としてせざるを得ない行いだが、アルミンからすれば間違った行為。それが自分が喰われるという誤った行動をアルミンが取る事で是正されるわけだ
母に誇れる兵士に、団長になれる兵士に。兵士になったばかりに掲げただろう目標へ二人は立ち返ったかのよう

巨人を用いた世界蹂躙を正しいとするイェーガー派。でもイェーガー派の遣り口はオニャンコポンが言うようにかつて壁内人類が散々やられていた事
だからジャンが彼に語るのも兵士になったばかりの頃に掲げた意志。燃えカスに誓って調査兵団に入ったジャンは巨人に抗うと決めている。立場が立ち返る

そうして遂に手を結ぶエルディア人とマーレ人、ライナーとコニー達
どうしようもない戦争と復讐の連鎖に拠って命を奪い合う森の中に居た彼らが巨人を駆逐するという物語の本文に立ち返るラスト
状況は絶望的で希望なんてまだ見えないけれど、ようやく訪れた「皆で力を合わせよう」がこれからどのような逆転劇を見せてくれるのか期待が膨らむよ



とても良い

児童誘拐、崩壊した家庭、冒頭で任務失敗…。そういう重苦しい内容だっただけに新たな写真から奇跡のような救出へ繋がる展開は気持ちいいの一言!
諦めない事が希望を手繰り寄せる。それを証明するかのような内容だったね

リンは過ちを償う為に依頼を受けた。でも、考えてみれば謝れなかったからと原因となった事件を解決するって少し順序がおかしい
謝れなかった事はちゃんと謝った方が良い
謝罪を諦めていたリンが李亮にきちんと謝罪できたのは謝りたいとの気持ちを諦めなかった為だろうね

諦めない想いは閉じた手掛かりへ至る新たな道を作り出しているね
また、一見荒唐無稽に見える『あの世送り』での誘拐犯撃退だって劉思文の諦めきれない想いが結実した奥義
何か一つでも諦めていたら繋がらなかった解決

やっと再会できた親子。その時の言葉がこれまた良いね
ヒーローを探していたから遅くなった、なんて言い訳として酷いものだけど、あの一瞬において李亮は決して諦めなかったヒーローだった。だから豆豆も安心して抱きつけたのかもしれない
もう揃わないかに思われた家族が無事に集結できた姿は心温まるものだね



とても良い

魔法少女好きな紗寿叶がコスをして、姉が好きな心寿が撮影し、ジュジュが好きな海夢がコスを始めて、雛人形が好きな新菜が衣装を作って、紗寿叶が衣装を好きになって……
見事な好きの連鎖、誰かから受け取った『好き』を自分の『好き』に取り込んでいるね

紗寿叶の話はそれを象徴しているね。
アニメキャラから受け取った『好き』は自分と別世界だから叶わない筈だった。それがコス衣装を通して叶う展開
ガラス越しの衣装に重なる紗寿叶の姿。それはまさしく別の世界に渡る方法となったのかもしれない
また、紗寿叶が語る『好き』の話は新菜の衣装を肯定する言葉となるね
新菜にとって全てが始まった時の『好き』の衝動。新菜が雛人形に惚れ込んだように、紗寿叶も新菜の衣装に惚れ込んでいたわけだ
自分の『好き』を共有できた事に感動する新菜の姿は怖すぎるが……(笑)
新菜の手を握り、気絶した紗寿叶。これは免疫が無かった他に新菜の手から『好き』を受け取り過ぎてショートしたと見るのは穿ち過ぎだろうか(笑)

突然の海、撮影の為ではなく夏だから行くという海夢の行動力。これは新菜を別世界に連れ出すものになっているね
以前は面相描きばかりで来た事が無かった世界。そんな場所に連れてきてくれた海夢が相手だからもっと一緒に色んな世界に行ってみたいと思う。海夢も新菜の新しい顔を見たいと思う
互いの『好き』や新しい世界への挑戦が良い彩りを見せる回だったね

相手から『好き』を受け取れると言うなら、コスプレが好きな紗寿叶をすぐ近くで見ている心寿が『好き』を受け取っていないわけがないんだよね
「コスしないの?」と問われ、微妙な間の後に否定した心寿。彼女はどうやら自分の好きを隠しているような…



良い

祖父母の家での話という内輪の集まり。その為か今回は互いを想い合う家族の面が強調されていた印象だね
小春にとって初めて訪れるだろう祖父母の家。でもそんな事を感じさせないのは、流れる空気が家族想いの愛情に満ちたものだからなのかもしれないね

ひよりと小春の家庭は再婚したばかり。だから知らない事は有るし、初めて見る面も有る。でも、それは血が繋がった相手である祖父相手でもそうだし、自分の母親だって長らく見ていない顔が有るほど
家族は強い繋がりだけど、家族だからって無条件に全てが通じ合えるわけではない

それは一緒に暮らして数ヶ月経つひよりと小春も同様。ひよりは小春が渓流釣りの後輩に当たるから、小春がお姉ちゃんとして頑張ろうとしていた事に気付けなかったし、寝込むと気弱な姿を見せる事も知らなかった
家族は自動的になれるわけではない。相手を想う行動が有って初めて家族になれる。祖父の行動や母の提案、そしてひよりの料理にそれらは現れているね

また、すぐ帰って来られなくても小春に愛情を向けてくれた母、小春の為に会社を切り上げすぐに向かってくれた父。小春は愛されているね
それはひよりが小春に向けるものも同じ。ひよりは小春を家族として想いたいから小春から想いを向けられる事を望んだ
ここで良い、ここが良いという遣り取り。二人はより家族らしくなれたようだね



良い

いや、番人の正体には驚かされた。前回がミステリっぽい内容だったものだから、てっきり真っ当に推理できる存在なのかと……
こういった視聴者の予想を完全に外してくる展開こそジョジョの醍醐味と言った処
そして他者の予想を外すという点では徐倫もそういった存在になりつつあるね

三人の女囚の内一人が犯人、他は無実。なら犯人だけ倒すかと思いきや徐倫は全員倒すのか(笑)
でも敵は三人とも操っていたのだから選択肢に無い予想外こそ正解。また、フー・ファイターズもこれまで徐倫が会ったスタンド使いから外れた存在だね。人間ではなくプランクトンもスタンド使いになれる

手錠とディスク、選択を迫られた際に徐倫が出した答えはまさかの両取り。エルメェスは出会ったばかりの相方、命を預けるにはまともな選択ではない
徐倫は更に相手の選択肢を外してくるね。水溜りに入るか逃げるか、徐倫は水溜りに入った上で戦うよりも質問を先に行った。それはフー・ファイターズですら疑問に思う予想外

けど本当の予想外しは徐倫の優先順位だね
彼女は敵を倒す選択よりもディスクの確保、そしてフー・ファイターズの懐柔を狙った。そう出来たのはフー・ファイターズがホワイトスネークよりディスクを選ぶ予想外の存在だったからだね
だから徐倫はフー・ファイターズよりホワイトスネークが悪だと選べた

これでOPで中心的な描かれた方をしている三人が揃った形だね。まさか3人目がこのような人物……というか存在とは思わなかったけど
力強く、頼りになる三人といった印象だし、そのリーダーとなる徐倫も主人公の風格が出てきたね
ただ、そういった予想外は敵にとっても同様のもの。ここから敵の攻撃は激しさを増してきそうだ



普通

シュウタにとってモラトリアムの終わりとなる回か
ランやコウキ、そして周囲の人間達はシュウタに大人になれと促しているかのよう。だと言うのに、何かを諦めるのではなく、初期衝動に立ち返るのはシュウタらしいね
……その過程で女性の胸をガン見してるのはズッコケ要素では有るけども(笑)

シュウタが悩んでいたのはヒーローになるか、家業を継いでパン屋になるか。いわば理想を取るか現実を取るかの二択かな
ヒーローを選んだのがランで、家業を継いだのがコウキ。シュウタは明確な指針がないからどっちつかずになってしまう。パンの味も微妙なものになってしまう。だから悩んでしまう

でも、突っ走って事態を変えるシュウタが悩んでいる時点で間違いなんだよね。
必要な答えは全てが始まる前にあったようで。ヒーローもパン屋も人を救う。ならシュウタがどちらかを選ぶ必要なんて無いわけだ
まあ、ここでもアスミが関わってくるのかと思わなくもないけれど……。シュウタにとってアスミと無関係に未来を選ぶ事が出来た時が本当のモラトリアムの終わりになる気がしないでもない



とても良い

平家の中心である平清盛の死。平家の凋落がここから本格的に始まる事を思えば歴史の分岐点になった瞬間と言える
だからか皆して未来を見ようとしている。未来の不確かさに恐れる者、迫る未来へ覚悟を決める者。でも、それによって未来が変わる事はないという事実が何よりも残酷に思えた

未来の残酷さからは清盛も逃れられない
支配者であった清盛にとって予想できない未来は「面白いもの」だった。でも頼朝の動向も南都の反抗も予想出来ない上に「面白くない」
東大寺焼失は一瞬面白く感じたものの、それによる祟りがあるかもという未来は面白くない
また、源氏打倒の未来を楽しめる事もない

上皇の危篤に際して、徳子に明るい未来を用意しようとした清盛・時子。けれど高倉上皇の愛を知った徳子にとっては暗い未来。それは初の逆らい、道具からの脱却となり、自分の生きる意味を実感する未来へ繋がる
ただ、亡くなった上皇への愛に生きるという事は過去に生きるという意味でもあり…。なのに、びわには見える過去の存在が徳子に見えないというのは少し残酷だ

未来を見る面々の中で維盛だけは未来を全く想像できず声を荒げる。「先が見えたってきっと何も出来ませぬ」と言われた維盛はあの瞬間に辿り着く未来すら無くしたのかもしれない

そして平家の未来を想像する資盛の言葉が……!
未来と過去を見るびわが平家から離れた事は平家にとって何を意味するのか……

それにしても清盛の遺言は印象的なものだったな
多くの平家作品において、「頼朝の首」発言は清盛のクライマックスとして扱われているように思う
けれど本作ではそれを扱いつつも、最後の言葉として徳子を想う父親としての言葉を示したのは意外だった
そういった点からは本作を軍記物よりも人間の物語として描こうとしているのだと伝わってくるね



良い

記憶を司る精霊とはこれまたストレートな……
記憶はその人の基軸となる部分。それがあるから自分自身で居られる。逆に奪われてしまえばチカ達のように頓珍漢な事態となってしまう
人格入れ替えネタみたいになっていただけに深刻さよりも面白さが目立つ回だったけども(笑)

印象的なのはペコリーヌとキャルの微笑ましいを通り越して尊いと言いたくなる絡みかな
足手まといを嫌がって痛みを我慢したキャルに対して、無理やり抱え走ったペコリーヌは頼りになるけど少し抜けている
自分達を姉妹と喩えた二人。それは基軸に別の人格を被せるかのような行為。でも元の基軸は失ってないから二人らしさも失わない

前々回で示されたように記憶を失う前のユウキは多くの絆を抱えていたようだけど、今だって新たな絆を築いている。記憶を失ってから永いユウキは基軸に別の人格を得てしまったと言える
コッコロはチカ達を「元に戻って良かった」と言ったけど、それは果たしてユウキにも当てはまるのだろうか、とふと考えてしまった……



とても良い

過去の行いに後悔を持つそれぞれが交わる事で生まれる人間ドラマが面白いね
過去は変えられない。けれど未来は変えられる。だからトキ達が過去に潜るのは未来を良い方へ変えるため。今回は依頼主だけでなく自分達の未来すら変えようとしているね

児童誘拐という重いテーマだけど、 ダイブのルールからして過去の世界で子供を救うのは許されない。だから見つけようとしているのは夫妻の未来を良い方へ変える為の手掛かりだね
何度騙されても占いに縋っても、それでも諦められないくらいに今の夫妻は過去に囚われている

過去に囚われているのはリンも同じか。見たと言えなかった、後ろめたさから逃げてしまった。だというのにその過去が現れたからリンを苦しめる
また、過去に潜って欲しいという依頼もトキを苦しめるものになっているね。過去を変えられず誰も救えないなら何の為に潜るのか…

トキがそのままの姿で潜る事になった今回のダイブ。これまでは他人の姿を模していたからその人を演じれば良かった。でも今回はトキはトキ自身として過去を体験するしかない。その影響は計り知れないね
そうして生じた過去を変える一幕。この邂逅をトキとヒカルは良い未来へ繋げられるのだろうか?



良い

地ならしが始まった事でパラディ島の住人は自由を得ると確定した
でも、自由になったのなら自分で行動指針を決めないといけない。今回は大虐殺が行われる極限の環境でそれに悩まされる面々が描かれていたね

硬質化が解かれ自由になったアニ。彼女が語るのはこれまでとこれからの自分
養父に技を仕込まれていた頃のアニは不自由で、養父の足を砕き戦士隊に選ばれた時にようやく自由になった。だというのに今の彼女が考えるのは養父の下に帰ること。アニは自由を手にした後に不自由かもしれない繋がりを失えなくなったわけだ

いつもは事態打開策を示すアルミンがパニクっている点が何よりも事態の深刻さを物語っているね…
味方と思ったエレンが虐殺を始め他の全てが狂った事で彼もどうすれば良いか判らない。自由が過ぎて不自由になっている
遂にはエルヴィンが助かれば良かっただなんて、自分が得た命の自由を否定するかのような言葉を……

友人の死を見て以来、屈する事を許さず進み続けていたジャンはある意味不自由だった。それに対しフロックが示したのは戦いから解放される自由
自由への誘惑を前に膝を屈したジャンは何を思うのか……
また、アルミンから突き放され自分で考えろと促されたミカサ、ファルコという餌を持って母を自由にしようとするコニーはこれからどう行動するのだろうね



良い

一つの物事に他の要素を加える事で見えてくる魅力
たった一つの事、それだけに専従すればそれについては上手くなるかもしれない。でも、実際は他の要素や経験を持ち込む事で魅力は磨かれる。そういった事を感じる回だったかな

その最たる例は新菜の面相描き
新菜は面相描きの練習をしていないから腕が落ちたと思っていた。でも、祖父に言わせれば海夢の化粧という経験を積んだ事で評価が上がった
面相描きにコスプレ化粧の要素が持ち込まれる事でより磨きがかかった

作中アニメも同様だね。一面的には女児向けアニメだけど、そこに姉の悪堕ちとか男友達が出来てるとか、他の要素が存在する事で放送が終わって大分経つのに魅了される者が止まらない
だから海夢だけでなく新菜も作品を見て泣いてしまうし、書き起こした三面図もみっちりしたものになってしまうのだろうね(笑)

新菜のお宅訪問は海夢らしい内装により緊張を和らげるものに。一方で海夢は一緒にアニメを見る行為に好きな人という要素が加わる事でおうちデートとして楽しめたのか
また、失敗したオムライスもそこに鶏ガラという和食にない要素が加わる事で新菜を感心させるものに。まあ、それ以上にオムライスと理解されなかった事も要因の一つなのだろうけど(笑)



良い

まるでミステリーのような内容だ。正体の見えぬ黒幕、隠された記憶とディスク。そして限られた空間に増える囚人……
徐倫が探すのは父の記憶ディスク、エルメェスが探すのはスタンドとは何か。それぞれの探しものが別の探しものを誘発する展開だ

ただ、徐倫の探しものはトラクターに近づかない事にはどうしようもない。だから進むのはエルメェスの探しものだね
手錠の虐めに抗弁するしか出来なかったエルメェスを徐倫は糸を使って救援した。これは徐倫のスタンドがどのようなものか教えると共にスタンドの使い方を教えるものになっているね

でも、スタンド使いとして初心者なエルメェスはまだ警戒心が薄い。敵の姿が見えないだけで何でもないと思ってしまった。逆に徐倫は見える姿を利用して相手の攻撃を捕まえた
スタンドの何たるかを教える攻防。探しものを見つけたから、エルメェスは相手に一杯食わせられたわけだ

5人の筈が6人居る囚人。そして看守から離れられない密室空間のような場所で殺されゆく彼女ら。どうにかして犯人(スタンド使い)を探さなければならないのだけど…
ミステリーなら定石のような考え方が有ったりするんだけど、これもそのパターンだったりするんだろうか?



良い

釣り趣味を藍子に明かすか悩む二葉。自分の大切な一部を相手に話すとは、つまり相手と何かを共有する行為に繋がるのかもしれないね。逆に何かを共有できるのは大切な話し合いが出来ている証拠
二葉は藍子と趣味を、そしてひよりと小春は両親と家族を。そういった共有を感じた回だったな

藍子に秘密をいきなり打ち明けるのではなく遊園地を挟んでから。秘密を明かす準備運動は二葉に心の準備をさせるものに。だから頑張って明かせた
藍子の返しは意外でむしろ二葉が明かせない事で無理していたのではと気にする程。これは二葉のやりたい事をを大切に共有したいとの想いがあった為かな

指輪かペンダント、これは大切な人と想いを共有する媒介になっているね。二葉はネックレスを通じて姉に感謝を伝えた。一花が嬉しそうにこれをつけているのも、その時に受け取った想いを二葉と共有し続けたいからか
そういった意味ではひよりと小春の両親が指輪を付けられないのは共有を阻害してしまうかもしれない

娘達に気を遣って指輪も式も無い両親。そういった事情を話せないなら、ひよりと小春は両親と『家族』を共有できていなかったと考えられるかもしれない
だから二人が両親の為に結婚式を挙げる必要があって、それはドレスで着飾るよりも両親を、そして自分達を『家族』にする大切な一夜になったようだね



とても良い

福原への遷都、世は平家の衰退へ向け変わり続ける。けれど、清経などは以前のような風雅さから変わらないまま
これは平家が貴族化してしまった為なのだろうね。清盛が打倒した筈の貴族に平家は成ってしまった。だから武士から変わらない源氏の圧を流せない

月見をしながらの笛。まるで貴族のような振る舞い。そこでは戦の話は避けられる
場所も世も変わっていくのに、変わらないものがこの平家か。ただ、一方で変わらない事で見えたのが高倉帝の真意かな
ようやく明かした徳子の印象。それにより彼の中で徳子への愛が出会った頃から変わっていない点が見えたのは良かったね

異変が見える福原の中心に居る清盛は変わらない。びわの音を聴きながら思うのは既に世に居ない重盛のこと、自身が変えた世のこと
清盛は世を変える側だから彼が変わる必要はない。だから周囲の者が過剰な影響を受ける。重盛の影を求めるように総大将の役を任じられた維盛は最大の被害者か

温和な維盛は貴族平家の象徴、武より舞が似合う人物。
水鳥に驚き逃げ出す兵を檄せなかった維盛に重盛のような大将の器はない。また、木を切りつけても彼が武士に成れるわけもなく
変わる世で変わらぬ者、変われぬ者。そこから予感される後の悲劇が今から叫び声を発しているかのような終わりだった



良い

外から入り込んだスパイ、中から守る騎士団、2つの面を通してランドソルがどのような場所であるかを描くエピソードか
スパイは当然の事として、鎧騒動で騎士団も街の害として扱われていた。受け入れられているわけではないから、街とどう関わっているかが焦点になってくる

モニカは面白キャラだけど、橋の破壊やぷにぷに騒動の原因になったりして街の害。騎士団も似たようなもの
でも、トモやマツリは街を守る為に鎧が団長であろうと立ち向かった。その瞬間に騎士団は街の守護者に返り咲くわけだね
また、街の人々もモニカ達を助ける為に奮闘。街全体が一つになっていた

最後は姫であるペコリーヌの必殺技で締めるというのは気持ち良い構成
また、ペコリーヌがモニカに渡したスープは彼女を街の一員であると認めるかのようだったね

それにしてもクウカの変態趣味に対していつになく強硬策に出たユウキの姿は珍しい。まだミツキの一件がトラウマになってるんだなぁ(笑)



良い

素敵な小品…。
劉思文は欧陽を娶る為に彼女の父に勝たなければならない。負ければ認められない
この話のミソは敗北条件を決めていなかった点だね。敗北条件は誰もが自分で決められた。それが勝利の分水嶺となった

判りやすいのが兄弟子。彼は欧陽父の力に屈服した。恐怖を敗北条件とした
けど、劉思文は敗北条件を設定しなかったわけだ。幾ら勝てなくても負けを認めなかった。挑み続けた
なら彼は勝てなくても負けていない

敗北条件は欧陽父にも関わる話。打ち倒されたら負けとなる。でも、それは絶対ではないから変えられる
劉思文が負けなかったなら、欧陽父が負けるしかない。
また、一方で感じ入るのは劉思文を待ち続けた欧陽の姿か。彼女も状況に負けず彼を待ち続けた。なら、そんな二人はずっと勝ち続けていたと言えるのかもしれないね



良い

エレンによる地ならしの理由が自分達を守る為かもしれないとか……
仲間想いと言えるかもしれないその行為。でも自分達の為に世界全てを皆殺しにして良いと思える人間なんて居るわけない
ユミルの民に突きつけられたのはこの大虐殺をどう捉えるかという点だね

ジャンのように外の連中が招いた結果と考える事は出来る。単純にエレンを悪と考える事も出来る
でも誰かが悪いとばかり考えていたら、命の奪い合いは止まらない。ニコロが言っているのはそういう事だし、奪い合いの連鎖を抜けられるかもしれないと証明できたのが、互いに庇い合えたガビとカヤであると言えるわけだね

それでもまだガビに突きつけられる過去の罪。4年前に奪った命が形を変えて今まさにファルコの命を奪おうとしている。
そのタイミングで現れるのはアルミンにとって過去の罪と言える女性か……。彼女の再誕はこの状況で何を意味するのだろうね



とても良い

死が目前に迫る激闘を越えて遂に上弦の鬼を倒した炭治郎達。それは死への道から生還したようなもの
対して鬼である妓夫太郎と堕姫は死の道から戻る事はなく。むしろ生まれた時から死中に居た兄妹だったんだろうなぁという点が見えてくる回想だったよ……

醜い容貌のせいで人間らしい生き方が出来なかった妓夫太郎にとって、輝く美しさの梅を守る兄に成れたのはこの世に生を受けたと同じようなものだったんだろうなぁ…
だから醜い容貌のままでも、仕事や醜さを誇りに思えた。梅が居たから妓夫太郎は生きていられた。だから梅が死に追い遣る世界に報復する為なら鬼に成るのも躊躇わない

死への道で梅の姿が昔のままだったのは純粋さの現れか。なら醜い妓夫太郎とは別の道を行ける。だと言うのに、梅は離れず
兄が妹の為にした行動を後悔しないように、妹も兄の為に一緒に居る事を後悔しないというね……
ずっと一緒と約束した兄妹が地獄の業火へ足を踏み入れる姿には涙が止まらないよ……

天元は死の道から辛うじて生き残れたけど、戦線は離脱。かといってその判断は鬼殺隊の弱体化を覚悟してというわけではなく、この戦いを通して後進が育っていると知って安心できたから離脱できるという
生き残れたと喜ぶ炭治郎達。短い間に彼らは濃密な成長を遂げたようだ。まだ彼らの活躍を楽しめると思うととても喜ばしいね



良い

コスプレとは外見を繕い望ましいキャラに成りきるもの
恋をした海夢が新菜の横顔に見惚れて自分の恋を自覚したり、未来を夢想しつつも窓ガラスに映る自分の顔を見て照れてしまったり、なんてシーンは本作の主題に沿った淡い恋を感じさせるものになっているね

特異な外見的要素を持つ紗寿叶はその時点でインパクト有る可愛らしいキャラクター。それに反して、ストーキングしたり衣装製作を要求したりと内面も強烈なものを持っている
キャラクターは外見を取り繕うけど、それだけにどういう内面を持っているかは判りにくい

紗寿叶が海夢を本気でコスしてないと決めつけていたのはギャルっぽい外見のためかな
でもアニメ内容に滅茶苦茶詳しかったり、好きだからイメージを壊すコスをしたくないとの言葉から海夢の内面を知って見直したんだろうね
その際、半泣きになって謝ってしまう辺り、紗寿叶もキツイ内面だけの人物ではないと判るね

紗寿叶からは付き合っているように見える新菜と海夢。勿論そんな事実は無いから新菜は否定するけど、未来を夢想していた海夢としてはまるで未来を保証してくれるような言葉だし、新菜に彼女居ないとも判る言葉
海夢が恋心に目覚めたことで本作の内容もよりキラキラしたものに変わり始めたね



良い

暑いから涼しい店内に留まるのは判りやすい行為。けど、今回しているのは敢えて日差しを遮るものがない海釣りに行くという発想
発想を変える事で、シイラのように色を変える事で別の楽しみが見えてくる。今回はそういった面が強く見える回だったね

太陽が照り付けるから暑いかと思いきや、海上は海風も有るしトビウオも見られる涼しい場所
それは釣りも似ている。魚を入手するだけなら方法は他に幾らでもある。でも敢えて釣りという色を用いる事で釣り人ならではの楽しみを味わえるのだろうね
「難しい」が楽しい。まあ、そこには多少の強がりも混ざっているのだけど(笑)

狩猟をする楓に魚を捌かせる事で味わえる幾つもの色。それはシイラの味だけでなく、狩りによって得た鳥毛、果ては自然の中で生きてきた人間の浪漫まで
陸で生きる人間が海で釣りをする事で得られる単色では済まない多くの楽しみ。一回だけで満足できるものではないから、再び味わいたくなる
小春はどんどん釣りに魅了されているようだね



良い

4部でも癖の強い敵が数多く登場したけど、6部も癖強い人が多すぎない?今回の敵なんて、相手の隙を見出す為に会話しているのかカウンセリングの為に会話しているのか判らないレベルだったよ(笑)

エルメェスに求められたのはルールの理解よりも現状を受け入れる事かな。エルメェスは不可思議現象の原因を理解するより先に能力を使いこなしている
金を重視する即物的なエルメェスは異常な現実を受け入れる資質を持っている。そんなエルメェスでも難しい相手となったのがマックイイーンか(笑)

テンションのアップダウンが激しすぎる男。自殺行為に他者を巻き込む彼はいわば相手を強制的に受け入れさせる能力者。エルメェスに求められるのは彼の能力を拒みつつ、自分の能力や常識を受け入れさせること
だから会話がカウンセリングのようなものになってしまう

無罪の主張が受け入れられず絶望した彼を様々な手で懐柔しようとするエルメェスの醜態には笑ってしまうが本人は真剣
懐柔は届かなくてもギリギリ届いたシール。それによって得た勝利で真っ先に考えるのが金の回収だったのは本当にエルメェスらしい
この回は視聴者にエルメェスという人物を受け入れさせるものになったね



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