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とても良い

さらさが習った歌舞伎は先代を模倣し、昔の名優を現代に蘇らせる芸事
これが基本に在るさらさは紅華においてもその姿勢を保持したから、安藤からトップになれないと指摘されてしまった
現代も過去もさらさを呪い縛る「なれない」の言葉。言い換えればさらさ自身も変われていないとも取れる

名家一門としてのプレッシャー、実力差による劣等感、幸三郎に子が生まれたらという焦り。暁也が対峙していたのはそういった種類の重圧
暁也はそれに気付かない、もしくは気にしないフリをしている。全ては暁也の境遇に気付かず天真爛漫に稽古するさらさとの関係を変えないためだね

だからこそ、暁也の劣等感が最大になった瞬間の無邪気さを装った言葉により生じた諸々が残酷に映る
さらさが示した才能、そして暁也の言葉は周囲が変えないようにしていたものを容易に変えさせてしまった
この経験がさらさを縛り、変われなくさせてしまった

だというのにその不変の中心を成す歌舞伎が変化し続けていたというのは驚きの話
また、助六鑑賞を許した健だってあの頃から変わっているのだろうし、周囲を拒絶していた愛も今はさらさの友達になろうと奮闘している。何よりも俯きがちだった暁也はオドオドしない青年になった
変わらないと思われたものの全てが不変のままではないと判る

さらさの基本を成す歌舞伎や過去に関わったあれこれが不変でないなら、さらさも不変のままとは限らない
なら、次にさらさが目指すべきは紅華でトップを手に出来る自分だけの個性を手に入れる事
それが判ったなら今回の帰郷はさらさに良い影響を齎しそうだね



普通


とても良い

人間とドラゴンの力関係を、大人と子供、そして長い川を交えて描く巧みな構成に脱帽
人間は強大なドラゴンに勝りたいと思う。けれどドラゴンだって人間の影響で自身の在り方を変えることが有る。そうした果てに共生の道がある。
そういった部分が見える内容だったね

翔太はルコアに負けっぱなしだから認められていないと感じる。でも、小林やトールが言うように必ずしも勝ちが認められるという話に繋がるわけではない
ルコアが語るように翔太の何気ない一言が今のルコアにとって大切な居場所となっている。それだけで翔太はルコアに負けていないと言える

一方でルコアは自分が翔太より劣っているとは言わない。劣る勝るという関係性を持ち出さず、翔太の頑張りを取り上げて偉いと認めている
また、自分の弱みを正直に話し、翔太の迷いを受け止められる
二人は互いに心の居場所を提供することで共生の道を選べている

滝谷はファフニールを家から退かす為に四苦八苦。滝谷もファフニールもあの場所を譲りたくない
滝谷は力ではなく交渉によって対処しようとする。これは大人流の遣り方だね
翔太に契約の話を教わっても、それを実行すること無く、むしろ貰った魔力の玉を対価にファフニールの真意を聞き出すことを優先している

トールを始めとして人間のように大人・子供として振る舞うドラゴン達。それを愚かしい人間ごっこと唾棄するファフニールも結局は人のようにゲームをしている
興味に負けて滝谷の隣を選んだ彼は人間とドラゴンの力関係を廃すゲームによってケリをつけようとする。これは大人の遣り方であり、同時に子供らしさに溢れたもの
二人は同じレベルで共生している

大きくて長い川。けれど話を聞いてみれば昔の人間が川の流れを変えたという。それは無力な人間でも川に負けておらず、また川との共生が出来る事を示しているかのよう
自分は変われるかと気にするカンナは小さな嘘によってエルマを守った。それはドラゴンと人間の力関係によって場所を手にするのではなく、対等な言葉を用いて共生を選んだかのようだったね



良い

第一話でかのんは歌えたし、第二話でも歌を取り戻しているように見えた。でも、第三話にして再び巻き起こる歌えない問題
この展開にする事でかのんは何の為に、誰の為に歌うのかという点がクローズアップされ、クライマックスに気持ちよく繋がるようになっているね

第一話でかのんが歌えた時は内面的な変化があり、そしてかのん自身も理由を理解できているわけではないから、今回は様々なアプローチで歌への挑戦が為されているね。でも、かなり迷走している
では、迷走状態でも何故続けるかといえば、可可が「かのんは絶対に歌える」と信じているからだね

可可はかのんの為にフェスでは一人で歌うなんて提案するけど、それはフェスの後なら歌えるだろうという信頼が有るから。また、ユニット名も二人の名前を合わせたもの。可可はかのんが歌えるようになると欠片も疑っていない
それだけの信頼を寄せるのは可可の中でかのんがサニパと同じくらいのスターだから

一方でこうしてかのんを信じてくれる可可だって一種のスター。彼女が信じてくれるからかのんも自分を諦めないでいられる
でも、かのんが緊張で一杯だったように可可だって緊張に負けないよう踏ん張っていた。自分を引っ張り上げてくれた可可にだって引っ張り上げる手は必要
それを理解できたかのんは「独りじゃない」

かのんにとって可可はファンでスター。可可にとってかのんはスターでファン。そんな二人を包み込む満開の光
それは最早結果を求めるステージではないのだろうね。結局、一位は取れなかった。でも、約束を果たすと共に自分を信じてくれた可可という最高のファンの為にかのんは最高のスターになれた
かのんが歌を取り戻しアイドルとなっていく物語としては最高の序幕だったね



普通

お金を稼ぎたいからってゲーム制作って果たしてどうなのだろう……?どうにも今回ばかりは悪手のように思えてしまうけれど
ただ、未来でプラチナ世代はゲーム制作に関わっているようだから、 必ずしも間違っているとも言えないのか…?

今回は表面的には解決に向かっているけれど、実態は何だか袋小路に入り込んでいないか?と危惧するような描写が多かった気が
今回の騒動の始まりは貫之の個人的な問題に首を突っ込んだ事から始まる。本来は他者の学費工面なんて解決するものではない。でも、後悔やピンチを否定する恭也は貫之の境遇も何とかしなければ、と考える。でも、それは大きな間違いであるように思えてしまう

加納は恭也の判断を「制作に関わるもの全てが勉強」「いい経験になる」と言うけれど、一方で以前に恭也の制作物を見た時のように良い評価はしていないんだよね
加納は言外に恭也の選択がどのような結果を導くことになるのか想定済み、というのは流石に穿った見方か

結局、ゲーム制作は仲間達に無理をさせ、河瀬川も巻き込むことになった。これは既にディレクションが破綻している証であるように思えてしまう。なのに河瀬川の心配に問題ないと答えてしまう危うさ
そんな状況でやってくる貫之の婚約者。これは事態の破綻度合いが更に増す事になりそうだ



良い

誕生日プレゼントをきっかけにさらさと呼べた愛は良かったね
最近のさらさと呼びたいのに呼べないもどかしさに悶々としている愛の様子にこちらまでもどかしくなってしまっていただけに
愛はプレゼントの形で親愛を表現した事で友達となれたという事か

本編では予科生には一足早い実技へ
今回は安藤だけをお客とするもので、本番には程遠いもの。けれども、ここで良い評価を貰えれば来年の予科生に反映されるかもという明確な結果も存在している
これらは実験を超えて、さらさ達に一種の試験として立ちはだかっているね

だからか、反応の違いから個性が見えてくるね
愛に遠慮して役を譲った千夏、上手く行かない苛つきからキツくなる薫、JPXの経験からアドバイスする愛
それらはこれからの彼女らの立ち位置が見えてくるようなものであり、言ってしまえば視聴者に向けて彼女らの個性が表現されているようなもの

同様に一夜にして演技力を豹変させたさらさには驚かされるね。空想の背景も相まって一人だけ纏う空気が違うとしか言い様がない
前回も先輩達の舞台を一回見ただけでセリフを暗記していたようだし、さらさは見て覚えるタイプなのかな。また、客席の想定も出来ているだけに既にかなりの実力を持っているのだと表現してくる

逆に言うと見た事がない、台本で渡されただけのものは表現出来ないのかな?それが安藤の発言に繋がってくる?
さらさは教師達が口を酸っぱくして『表現力』を訴える様子を再現したが、実はさらさにはそれが足りていない?
憑依か表現か、さらさの演技にとって大きな岐路となりそうな予感



普通

ジオルドからの求愛、卒業後の進路。これらが重なればカタリナはどうしてもこれからの自分の振る舞いを考えてしまう
そんなタイミングで描かれた今回の話は、変わりゆくものの中にも変わらないものがあるという点を明確に伝えてくるようで素敵なエピソードだったね

マリアに語る形で描かれる今回の回想。幼少期のカタリナ達の行動は子供らしさに溢れているけれど、どこか今の関係性に通じるものも見えるね。特にカタリナを巡って張り合うジオルドとキースの構図はこの頃から変わらなかったのかと思ってしまったり(笑)
他にも木登りするカタリナやアラン、妄想たくましいソフィア等々昔も今も変わらないなと思えてしまう

それでも今はもう幽霊や雷を怖がったりしない。そういった面からは成長という変化を感じさせ、その変化を共有しているカタリナ達はこれからも変わらない絆も共有して行くのだろうと思える
ただ、そうなってくると学園入学後に知り合ったマリアとの絆が薄いという事になりかねないのだけど、マリアとは昔から一緒だったよと言わんばかりの思い出の改良は良い演出だったね



とても良い

今回交流が描かれた二組は異なる文化圏に居る一方で共存のきっかけも持ち合わせていたように思う
そのきっかけをきちんと見定めたから異文化であっても対立したままで終わってしまうのではなく、共存の道を選び取れたのだろうね

トールとエルマは属している勢力も人間への見方も異なる。けど、人に奉られるエルマも滅ぼす前に相手を見定めるトールも勢力の中では変わり者
自分が属する文化においてズレている二人は異なる文化の相手なら対立しないとも取れる。だから人を見定めるという理由でひとまず共存できたのだろうね

そして、見定めが終わり道を違えたというのに二人は再び共存している
争いの世界から平和な街に移り住んだ事で対立軸がズレ、今は小林を巡って可愛らしく争っている。だから小林には「喧嘩するほど仲が良い」と受け止められてしまう。
これは交流が更なる異文化に呑み込まれた事で共存できるようになったと言えるのかもしれないね

人間のタケトとドラゴンのイルルはまさしく異文化。社会常識も大きく異なる二人は色々とズレすぎている。一方で駄菓子屋という場所や子供への愛着は同様に示しているように見える
タケトはバイトが変な奴だったら追い出してやると息巻いていたし、イルルは言わずもがな
だからタケトは子供を純粋に好むイルルの良さを理解できるし、イルルも子供を相手にするようにベーゴマを教えてくれるタケトを気に入る
異文化だけど、単純で明白な共通項が有るから二人はあっという間に共存してしまう

また、今回イルルを保護者として支えたトールや小林の存在は温かいものだね
思い返せばエルマが冷えないようにと火に薪をくべるトール人間の流儀で、トールの分まで願いを祈ったエルマも温かみに満ちている
共存の為には共通項が必要だけど、一方で温もりも必要となるのかもしれないね



良い

これは流石に恭也が悪い男ですよ。あれだけ奈々子の夢に真摯に協力しておいて、何の下心もないどころか、自分は亜貴とイイ感じになっていくとか流石に悪い男ですよ!
恭也も奈々子も本気へ向かって進んでいる。でも、自分の為の本気と他人の為の本気ではそこに込められた意味は大きく異なってくるのだからたちが悪い

恭也は10年前に叶わなかった夢のリメイクをしている。だから、その中で夢を諦めようとしている者にはどうしても手を差し伸べてしまう。恭也のリメイクは周囲への応援を含めている
でも、他の者は夢に初めて挑戦しているわけだから、恭也の応援の受け取り方が異なってくる。特にそれが顕著に出たのは奈々子になるのだろうね

シークレットゲストを奈々子が担当する奇策。チャンスが都合よく転がり込んでくるわけではないと知っている恭也はキツい挑戦であっても本気なら挑む必要があると判っている
けれど、奈々子にとってはキツかったとしても恭也が齎したチャンスこそ都合の良いものになる。ずっと応援してくれて、あの局面でも奈々子を信じ「大丈夫」なんて言ってくれる人間は都合が良いとしか言い様がない

奈々子と恭也には本気の意味が決定的に異なっている。だから「届けこの想い!」という言葉もどこか擦れ違う
また、裏では亜貴の本気も進行していた点がえげつない…。本気に向かって進むスピードと覚悟の違い。それが明確に出てしまったのがラストシーンということになるのだろうね…

それはそれとして、まさか”God knows…”を選曲するとは。制作側としてはこの曲を通してあの名シーンのオマージュをやりたかったんだろうか……?
それにしては色々と作品強度や深度が不足しているが為に、逆に物足りなさを覚えてしまったのは勿体なかったかな……



良い

前回辺りから不穏な事になっていた彩子
姉の言葉によって紅華への夢を応援された彩子だから、教師陣の言葉によって夢を否定されてしまい、それが自身の否定へ繋がって泥沼……
そこから抜け出すには言葉ではないもっと別の何かが必要になるのだろうね

彩子への対応で討論する教師二人の会話は面白い
心が弱くちゃやっていけないという橘は正論。彩子は繊細だと抗う小野寺も正論。でも、今の彩子にとって必要なのは正論ではないのだろうね。吐き癖を知る愛の助言も今の彩子に届きはしない
彩子が欲しいのは自分を肯定してくれる何か

だからこそ、得意な歌を否定するかのような咽頭炎は彼女の夢を決定的に否定してしまう
そのタイミングでの小野寺の叫びは良かったね。小野寺の言葉は彩子が欲しい言葉そのものではないけど、大切なことを思い出させるもの
紅華への夢を最初に語ったのは彩子自身だし、紅華へ受からせたのも彩子の歌。彩子を肯定するものは最初から彩子自身の中にあった

それを思い出せたから彩子は教室へ戻り、周囲を驚かせる歌唱力を披露する事ができたのだろうね
思えば、教師陣のきつい言葉も彩子が紅華に入れるだけの実力を備えた人間だと知っているからこその厳しさでも有ったのだろうな
彩子が本当にフィナーレを飾れるかは判らない。でも、判らないから諦める理由にはならない
良いラストだったね

先輩達の舞台を見て、紅華の輝きを改めて感じ、将来の自分を夢想する。その中で台詞を完全に飲み込んださらさはまだ曖昧な夢すらをその身に飲み込んだかのようだった
そして愛が前回見る事の叶わなかったさらさの横顔。助六を夢見た少女が何故紅華の世界に足を踏み入れたのか、それが憂いを含んだ表情や前回の言葉からほんの少し見えてきた気がするね



とても良い

しびれを切らしたジオルドが遂に一線を越えたタイミングで、改めてジオルドがカタリナを好きになった経緯や彼の背景を語る展開は良いね
ジオルドがテンプレとして主人公を好きになる人物ではなく、カタリナに惹かれた事で人生が変わった出来事を持つ生きた人間なのだと判るようになっているね

カタリナがジオルドやアランに陽の下で温もりと笑顔を与えてくれた人物であるならば、ジェフリーはいついかなる時でも二人を支え見守り続けてきた人物
カタリナに会ってから二人の世界が明るくなるのは判りやすい変化。一方で二人の世界が暗い時も明るい時もジェフリーは変わらぬ笑顔を向けてくれた。
それは長兄としての優しさ。なんだけど、二人が明るくなった際のジェフリーの満面の笑顔がとても素晴らしいね

セリーナですら誤解していたスティアート兄弟の仲は当人達ですら最初から理解していたわけではない。でも、そのさり気なさが結果的に派閥闘争から兄弟を守る盾となった
見た目はいつもへらへらしているジェフリー。実は自分達をずっと心配し続けてきたのだと気付けたから、ジオルドとアランは自分達を見守ってくれたジェフリーに感謝を述べられた。それは小さな子供がほんの少し成長したかのような光景なのだろうね

そしてカタリナですよ!
前回あれだけの事が有りながら夢オチとして済ませようとした超鈍感さには驚かされるけど、既にジオルドは待つのは辞めた身。カタリナが誤魔化そうとするなら追撃をするのは当たり前
誤魔化しようのない程にジオルドの好意に気付かされたカタリナはこれからジオルドとどう向き合っていくのか、そしてカタリナの周囲がどこまで荒れていくのか、次回も楽しみになってくるね



良い

擦り合わせを楽しいと言うトールの姿は印象的
擦り合わせが必要なくらいドラゴンと人間が持つ常識は異なる。異なる常識は衝突が起き時として苦しみとなる。けど、違いを楽しめられれば異なる常識も日常を彩る刺激となるのかもしれないね

でも、異なる常識を持つ相手に擦り合わせるのは大変
仕事人に寄り過ぎたエルマは絡み酒の洗礼を受けるし、トールに憧れた不良は強さを勘違いして天空、滝谷とイベントへ行く練習中のファフニールは不審者扱い
元々自分が持っている常識が有るのだから、それを捨て置いて相手の常識に合わせれば痛い目を見ることだって有る

けれど擦り合わせの第一歩として相手に合わせれば良い事だって有る
エルマは小林が肩代わりしていた仕事を担えるようになるだろうし、不良は成敗されて街は安全に。ファフニールは……まあ、別枠か
特にエルマは同僚飲みに参加できるようになったのだから、これから新たな楽しさにきっと出会える
違いを超えた先にこそ、楽しさが有る

そして、非日常を味わう遊園地では自分の常識も相手の常識も当てはまらない。だから誰もが等しく自分に無い常識を楽しむことが出来る
自分の姿に囲まれるミラーハウス、遠心力に振り回されるティーカップにバルーン、本格的なメイド喫茶
それらは一人ではなく、異なる常識を持つ者と一緒に味わうからより楽しめるのかもしれない

最後は皆で一緒に観覧車。ドラゴンに乗ればもっと高くへ行けるけど、偶に味わう遊園地の非日常はこのくらいが刺激的なものとして楽しめるのだろうね。

それはそれとして、妹をお嬢様と呼び遊園地のあれこれを無理やりメイドに結びつける程にメイドに寄り添いすぎたジョージーはかなりヤバい気がするよ?(笑)



全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
良い
音楽
良い


全体
良い
映像
良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
良い
音楽
良い


全体
良い
映像
良い
キャラクター
とても良い
ストーリー
普通


全体
普通
映像
普通
キャラクター
とても良い
ストーリー
良い
音楽
普通


とても良い

河瀬川加入によって、これまでの仲良しこよしなチームきたやまに少しの緊張感が生まれたようで。それが普通なら躊躇する奈々子への直言という新しい流れへと繋がっていく
けれど、彼らはチームだから直言によって生まれた不和を放置する事は出来ない。恭也に調整役として新たな仕事が求められた回になったね

本気の演技を目の前にした事で生まれた奈々子のもやもや
これを恭也は当初は時間によって解決しようとするけど、河瀬川は時間を置かずにその場でストレートに言ってみせた。河瀬川は後の言葉から判るように、殴られる事もチームから抜けるリスクも考慮しての言葉だった
河瀬川は本気になって奈々子の問題を解決しようとする

また、時間を巻き戻した恭也にとって貫之の「遅かったって後悔するくらいなら今本気になった方がいいだろ」との言葉は響くだろうね
ここで恭也はチームの問題解決を時間によって行うのではなく、奈々子の本気を引き出す事で解決する方針に変えたのかな
だから奈々子を気にする河瀬川に対して「それは彼女の問題」と切って離し、あの場においては河瀬川自身の話となったのかな

恭也の前に突如舞い込んだ誘いの手。けれど恭也は「今は無理」と拒否している。いずれこの誘いをは受けるには本気で挑む為の時間が必要となる
恭也にとって夢に対して本気で立ち向かうために時間とリメイクが必要とされたように奈々子にだって同じように時間とリメイクが必要となってくる
と成れば、奈々子の歌を音程調整したものはちょっとした未来の先取りといえるのかな

夢が叶うか判らないから逃げ出した奈々子にとって、夢が叶った時間を垣間見る音源は背中を押して、夢が叶う可能性を教えてくれるもの。暗い場所で蹲っていた奈々子を本気で立ち向かっていく明るい場所へ引き出してくれるもの
けれど、恭也に出来るのは限りが有る。奈々子は自分自身で頑張らないといけない。どうやら新たなリメイクが始まったようだね



とても良い

第一話で愛の領域に踏み込んだ行為に始まり、この回でもさらさはあっさりと相手の領域へ踏み込んでいるね
それがキモオタさんや愛を変えていく描写は秀逸

いや、本当にさらさは凄い
正体が判らず、愛が怯えたキモオタさんもとい北大路であっても、愛と仲良くなる為に話す必要がある相手と認識して普通に会話するどころか、連絡先を交換し、一緒にヲタ芸を打つ程に相手の心へ潜り込んでいく
そのように明るく踏み込んでいくから北大路も自分の事情を話せるのだろうね

同様に北大路にとって愛こそ自分に踏み込んできた人物
引きこもりで他者を受け入れない生活をしていた北大路の前に衝撃を持って愛は現れた。それが契機となり彼は窓を開き、行動範囲を拓いた。それは今も変わらず、謝る為だけに神戸まで来る原動力となっている
踏み込まれた事で、相手に踏み込めるようになった

一方で愛は過去に無理やり踏み込まれた経験も有り、そうされるのを厭う人物。自分を守る為に踏み込んでくる相手を拒絶して、閉じこもるタイプ
そんな愛を北大路もさらさも踏み込むようにして助けてみせた。特にさらさの大声はその場に居た全員の心に踏み込むようなものだから、自分の事しか考えず愛も周囲も見えていなかったチャラ男共を撃退できる

北大路もさらさも愛の為に踏み込んだ。それに報いるように精一杯踏み込んだ愛の行動には驚かされた
その流れを引き継ぐようにさらさに助言を求めた愛の姿勢には成長も感じさせる。けれど成長途中だから、さらさの表情までは踏み込めない
互いに舞台に立つ者としての憧れを抱く愛とさらさ。この二人が相方になっていく下地ができ上がったような回だったね



とても良い

誘拐されてる状況で相手は闇の魔力を持つ正体の見えない男、とこういった要素が揃っているのにカタリナは警戒心無さすぎでは……
不安定な状況でも爆睡と食事とお茶が出来るってもうメンタル最強じゃん……
でも、そういった他者に影響されない強さが他者を変えていくんだろうなぁ

キースなどの時と違い、カタリナはルーファスの過去も心開かせる言葉も知らない
それでも、まるで彼が大切にしている思い出をなぞるかのような言葉を使えたのは、相手をしっかりと見て相手の特徴を捉えているからなのかな
闇の魔力を持っていても、スラム出身でも、ルーファスが目の前にいる人間であることは変わらない。カタリナの言葉は真にルーファスを思い遣ったものとなる

一方で相手を純粋に見すぎてしまうから、相手の中に芽生える欲に気付かないのだろうけども
ホント、ベッドに押し倒されてからの行為を「虫に刺された」と解釈するカタリナの異性関係の知識ってどうなってるのさ(笑)
遂に我慢の限界から実力行使に移ったジオルド。これによってカタリナの周囲への認識は変わるのか、そしてマリアの逆襲はどうなるのやら(笑)



良い

イルルが家族になった直後の日常回。イルルには考えなければならない事も多く、街を破壊しようとした罪悪感も有る。そういった普通の子供として過ごすには邪魔な負の感情が才川によって雑に翻訳されて、子供たちの輪に混ざれるようになる流れは秀逸だったね

遊ぶ資格を真剣に悩むイルルの姿は子供らしさからかけ離れているけど、そういった悩みが必要になるくらいイルルは変化を必要としている。それこそ自分が乱暴者なのに混ざって良いのかと確認しなければならない程に
対して才川は良い感じに子供らしいね。カンナの謎を気にしても、あっさり目の前の欲を優先してしまうし、イルルの乱暴という言葉も『不良』と適当に置き換えて答えている
悩むことは大切だけれど、一人で出せない悩みならいっそのこと何も考えず子供の世界に入ってしまえば良い
そうすれば可愛いものを愛でる才川やちょっと腹黒い翔太、皆から好かれるカンナに混ざってあっさりと子供らしさを取り戻せてしまう
街を破壊しようとした、なんて悩んでいたイルルが人生ゲームの場で「悪魔~!」とか抗議する姿は微笑ましい

メイド服への憧れを語る小林の言葉はトールに翻訳されファッションアイディア大喜利に、更にジョージーに翻訳されてメイドの心を語る場に
コロコロ話が変わっているように思えるけれど、小林にとってそうやって他人の目を通してメイド服へのこだわりを再確認する事で、嘗ての自分が何故メイド服を着たかったのかという初期衝動を思い出せたようで
それがトールのメイドとしての在り方を褒める流れになるのは良いね

おおよそを如才なく出来るトールにとって心動く趣味はないと思われた。それが偶像(アイドル)崇拝という翻訳を通して、小林を賛美する魔窟のような空間が出来上がってしまうのは面白おかしい(笑)
おまけにそれを怒ったっていい小林も、その惨状を悪酔いした自分と比べて怒れないというのも面白い
また、別の角度から考えてみると、カンナの為にゲームの中とはいえ、全財産投げ売った才川の趣味はカンナと言えたりするのだろうか……(笑)



普通

前回はかのんが歌えるまでの話で、今回は恋が反対する中での部活動設立。
もしかして本作は「無理」や「出来ない」を打ち破りながら、かのん達の成長を描いていく作品になるのだろうか?

恋が突き付けたのは学校代表としてのレベルを提示できるのか?という点。何も実績が無い二人にクリアできる問題ではない
でも、ここで他の学校に逃げてしまってもそこでアイドルが出来るとも限らないし家族に迷惑がかかる
だから二人は無理を通すために自由を求める戦いをする必要があったわけだね。それにしたって悪目立ちする方法だったけど(笑)

でも、その戦いが突破口を開いたのだから良かったのか
理事長から出された課題。難易度は高いが無理ではない。が、ここで「出来ない」と新たに示されたのは可可の体力面。簡単なステップですらへばってしまう体力じゃ踊るなんて「無理」
流石に体力問題は運動を続けることでしか解決しないけどノートにあった「あきらめないキモチ」の言葉通り、可可は家でも早朝でも諦めずにレッスンを続けていくね

可可の姿勢や音楽科の存在がかのんにも影響したのか良い曲作りができたようで
受験失敗で終わったと思ったのに続いた道。部活も出来るかもしれない。けど、フェスで一位になれるとは限らない。終わらないためにはもっと何かを始めないといけない。
今回、手を貸してくれた千沙都の加入はかのんが「無理」と言って断ってしまったが、この『無理』も打ち破るのだろうかと期待してしまうが……



とても良い

前回が作品作りの悩みを描く回であったなら、今回は作品評価に関する話か
冒頭で加納が言うように、評価の際は素直な反応が必要。
でも、評価となるのは反応だけでなく人によって多様な評価軸がある。それが見えてくる内容だったかな

撮影機材がないという映像制作における決定的窮地。それを恭也は「これくらいのピンチ」と言い切るのは良いね。他のピンチと比較できるなら、今回の対処法もその時の対処法から見えてくる。
その上で仲間達に適切な指示を出せたは恭也素晴らしい。仲間から信頼の眼差しを向けられるのも当然かも

同期の拍手、仲間達からの称賛。それらは充分に評価と呼べるものだけど、これが学校の課題であるなら、ある程度の評価点は決まっている。だから表面的には3位となってしまうのだけど、一方で内面的には自分の評価軸で評価している英子は納得できないし、加納も映像から感じる恭也の別の力を評価している
様々な軸によって評価が行われている事がこれらのシーンから判るね

だから、後半で自分の能力に自信の無さを見せる菜々子と亜貴に対する言葉が際立ってくるのかもしれない
奈々子は下手だけど声量と声は良い。きっと練習し続ければ光る。だから恭也は具体的な目標を与えつつ、将来的には他者から評価される場に出す事も視野に入れているね

でも、亜貴への評価はちょっと別物だったのかもしれない
今の亜貴が求めているのは絵を評価される事そのものではなく、絵を書く行為を好きで居続ける事。だから恭也も亜貴の絵を上手いとか綺麗とか評価するのではなく「好きだよ」と告げている。それはきっと何よりも特別な評価
恭也の評価により新たな目標を決めた亜貴。彼女も自分の好きに対してリメイクを始めたと言えるのかもしれないね



とても良い

ファンに塩対応した過去とか、紅華に入ったのに役の希望がない愛の姿勢は不思議だったのだけど、その原因となった過去が想像以上にエグい……
彼女はあの経験の中で親が自分を守る存在ではなく、家も安らぎの場所にならないと知った。だから閉鎖環境であり男が少ない紅華を目指したのか

幼い頃の愛は不躾な質問をする大人を小気味よくあしらい、男子の下世話な発言にも上手く返している。それらは世間から自分を守る壁であり演技だったのだけど、一方で大人にとって都合の良い子供を演じているようなもの
だから家を侵略した男は彼女を反抗しない子供として扱い、自分の欲望を一方的にぶつけたのかもしれない

幼い愛にとって受け流せる限界を超えた侵略の苦痛。保護する者の助けが必要なのに母親は取り合わなかった。愛が幸せな子供を守っても、自分を守ってくれないなら嘘は傍に居られない。でも、それを引きずり出してしまえば愛まで空っぽの存在になってしまう
だからこそ、愛が一番辛い時に自分の場所を守る鍵と自分を守ってくれる場所の鍵をくれた太一に懐いたのかな

だとすれば愛にとってさらさはかなり特別な人間となり得るのかも
第一話で愛はさらさの場所との区切りを作った。なのにさらさは平然と越境していた
再び愛の前に現れた因縁の男性。そんな愛を守る壁になるかのようにさらさは立ち塞がった
さらさは愛を守る場所となるのか、それとも侵略者となるのか。さらさはどう対応するのだろうね



とても良い

カタリナ誘拐に不安で眠れないメアリ達に対して、暢気に食っちゃ寝してるカタリナのギャップが酷い……(笑) 誘拐した側のセリーナですら「平気なフリ」と受け取るくらいの状況なのに(笑)
でも、この暢気さがセリーナの悩みを受け止める土壌となり、事態解決の糸口になっているんだよね……

でも、この回最大のお笑いポイントはセリーナ説得の言葉なんだろうなぁ
イアンから嫌われていると不安がるセリーナに「人の気持ちはその人にしか判らないもの」と話す事を勧めるけど、カタリナこそ周囲の話をそんなに聞いてませんよね……(笑)
セリーナを慰める事には成功してるけど、カタリナ自身に特大ブーメランな言葉では?

というか、本当にカタリナは愛されてるね
一睡もできないメアリとアランに始まり、カタリナの為なら継承権を放棄して構わないジオルド、いつの間にか護衛を付けていたラファエル、怪しい人物を片っ端から潰す気なメアリ…
よくよく考えたら、あのメンバーの中でメアリの愛が一番重い気がするよ……(笑)



とても良い

人とドラゴンとしてラベルが異なるのだから相容れる訳がない。それを気にしない小林のロジックをぶち壊す為のイルルの罠は珍妙な事態を引き起こしたね(笑)
これで小林が男と女というラベルの違いによりトールと相容れなかったらイルルの言を認めた事になるわけだけど……

トールやカンナにとってはいつもと変わらぬ小林なのだから、変わらぬ距離で接している。変わってしまったのは小林の方
けれど距離を置かないと、と考えつつも小林とカンナ、小林とトールとしての距離は保ち続けているね。男と女というラベルによる本能には従おうとしない

ラベルによる分離が行われないなら、そこには個人として判り合う、判り合えないという判別が行われる事になるのだろうね
だから小林はトールに男として欲情するよりもメイドへのこだわりで判り合えないし、人には害しか与えないというクレメネの主張も判り合わない
小林が判り合いたいの男と女とか人とドラゴンとかではなく、個人としてのイルル

小林の言葉によって心を開いていくイルルから飛び出したぐちゃぐちゃになった本心。人やドラゴンというラベルに関係なく遊んでいたかったという望み
だから小林もそれに呼応してとてもあっさりと、そしてイルルという個人にとって最適な形で「遊ぼっか?」と言えたのだろうね。それは小林とイルルが判り合えるポイント

面白いのは、ドラゴンとして悲惨な経験から義務に縛られていたイルルと、社会人として過ごす中で義務に縛られていた小林の経験にリンクする部分が有ったことかな
ここでも人とドラゴンというラベルを超えて、個人として判り合えるポイントが有ったということ

そうしてイルルがドラゴンではなく、新しい家族として小林の傍に居るなら学んでいかなければならない事は沢山あるし、考えなければならない事も沢山有る。それはイルルがイルルとしての形を取り戻す時間にも繋がる
新しい生き方の一歩を踏み出したイルルの為に用意された食器類はイルルが個人として受け入れられた何よりの証しに思えたね



普通

歌う事は好きなのにいざという場面で歌えない。そこに音楽科不合格の烙印が絡み、歌うことすら否定されたかのような心境になりかけていたかのんの変化が丁寧に描かれていた第一話だったね
また、彼女の『好き』と歌を引き出すために感情豊かな可可が良い働きをしていたね

普通科と音楽科の制服の違い、そして音楽科である恋による注意
それらはただでさえ必要な場面で歌えないかのんに更に歌の道を諦めさせようとするもの。音楽科に入れなかったのに音楽の道を進もうとするの?と言わんばかり
でも、何も進路がそのまま自分の進みたい道を制限するわけではないんだよね

音楽科に進んだ千砂都は新しいバイトを始めているし、可可は普通科であるにも関わらずアイドルになろうとしている
進路や所属がそのまま自分の在り方を縛るわけではない。だからかのんが歌を好きであると知っている千砂都や可可は何度もかのんに歌うように促すわけだね

かのんはいざという場面で歌えない事に劣等感を覚えていたようだけど、一方で道端であろうと自分の世界を形成してミュージカルばりに歌い上げる。それはそれで凄い才能だと思うけどな……と思っていたら、最後の最後でやってくれたね
これで歌えない性質が解消されたかどうかは判らないけれど、誰にも遠慮しなくて良い自分の『好き』は取り戻せたのかな



とても良い

駅という共感度の高い場所に三人が並ぶ様子は駅を介して三人の想いがリンクしているのだと感じられるね
だけど亜貴と奈々子が今より幼い姿だったのに恭也だけ大人の姿
三人とも過去に思いを馳せているのに、恭也だけそれは未来の光景という、早くも『時間』のズレが見え始めている

だから摩擦が生じるのは当たり前だったのかも。今回は相手が貫之だったけど、これからも恭也は自分の経験や過去からアイディアを出す中で誰かの未来を引用してしまうかもしれない
そういった意味では10年前の過去に戻った恭也はそれによって『時間』に苦しめられていくのかもしれないね

3分オーバーだからと脚本を削れないかと話した事で亀裂が生じた恭也と貫之。彼らが話しているのはまだ形になっていない映像、未来の話
脚本だけが問題と決まったわけじゃないから貫之は粘る。やってみないと判らないと言う。でも恭也は良いものを作りたいという未来への意志に向き合わなかった事で、未来の問題が現代の問題となってしまう

恭也は目指す未来が明確だから現代を疎かにしがちなのかも
恭也だけがサークルに乗り気になれなかったのも、目指す未来の為に現代を寄り道していてはいけないとの迷いが有るからなのかな?
現代における解決策を貫之が脚本を削る事だと思ってしまうから彼と向き合うことも出来ない

加納との会話によって『時間』に悩む者に格差は無いと気付けたようで
過去でも未来でもなく現代をやり直すために恭也が『時間』を後回しにすると決めるシーンは良かったね
そしてラストに襲い来る新たな問題は『時間』だけでなく『物』も課題となってくる。これに対して仕方ないと諦めずどうやり直すのかな?



良い

少しずつ明かされていく紅華の日常。そこは伝統と競争によって形作られた幾つもの独自ルールが存在するようで。また、女の世界としての目に見えない縛りも存在する
だから逆に、それを気にせず振る舞うさらさと愛の存在が際立っているね

本科生による指導、それは紅華の生活に不慣れな予科生を導くものだけど、一方でライバルを牽制する意地悪も隠されている。そして隠されているからはっきりと言葉や意思にされることはない
だからこそ、背も声も大きく夢もはっきり主張するさらさの存在は嫌でも目立つ印象を受けるようになっているね

リサによる牽制、それは虐めるつもりはなくて自分の特性を考えて夢を諦めろとの『指導』。でもはっきりしているさらさには通じない
逆にはっきりしたさらさの意志が、同じように『指導』を受けた経験を持つリサの心情も変える展開は良いね
早くもさらさの良さが出ている

そしてさらさだけでなく愛も目立つ存在
聖の牽制球に対してはっきりとストレートを投げ返しているし、自己紹介の際に薫が「アイドルの事にも触れろ」と暗に促した際には薫が想定した以上の発言をしてみせた
ここで、薫は黙って愛と同じようにはっきりしているさらさだけが食い付いているのが面白い

けれど、今の所はやはりさらさの方が優勢なのかな?
裏方からは元アイドルの愛が注目されるけど、同じくらいさらさも注目されている
そして、迷い込んだ舞台で勘違いとはいえ、さらさに向けてスポットライトが照らされた。はっきりした存在が更に周囲より目立ち映える光景
あの場面からは主役としての性質を既に備えているように思えるね



良い

役者怪我で主人公が劇に突如投入されるって定番ネタだけど、本作の場合はカタリナは台詞も覚えられないし他のメンバーはカタリナを巡って私情ダダ漏れの有様。
だけど、これはこれで非常に面白い光景となっているね

学園祭で生徒会主催の演劇であれば、来場者を楽しませる事を真っ先に考えなければいけない筈なのに、私情優先な面々
長靴借りてウキウキのマリアとかニコルの為に筋書き変えるソフィアもニコル投入で焦る男性陣も、お客よりカタリナを優先してしまうのが本当にらしいというか
その中で劇を成功させようとするカタリナが無邪気で暢気に見えてしまうおかしさ(笑)

台詞は飛んでるし筋書きは変わってるし当初の予定からは大きく変わった劇の形
それでもお客は大盛り上がりで家族も喜んでいるし最高の学園祭になった。トラブルがあっても終わり良ければ全て良し。なら、学園祭がもう少しで終わるタイミングでカタリナに迫る魔の手は学園祭の楽しさをどう変えてしまうのだろうか?というか、これが新たな破滅フラグ?



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