ツッコミ役でイジられ役な関根の環境が悲惨なんてレベルじゃない……
それでも本人はその環境を「何とかやってますよ」と明るく言えるのだから凄い
酷い環境だけど、関根が明るいから訪れた千代達も楽しく過ごせる
嘘の多い彼女らだけど、あの瞬間だけは普通の女学生らしくわーきゃーしていたね
中でも千代は輝いていたね。友達の家に呼ばれる憧れのイベント、特に関根は大切な人の中でも特別
お泊りの空気感だから言える普段と異なる空間、二人だけで就寝し朝食を共にする様子は微笑ましいを通り越して愛情すら感じてしまう
…これで肉の正体さえ気にする必要なけりゃ最高だったんだけどなぁ(笑)
スターリー以外では会わないし、虹夏に至っては学校の様子は伝聞。だからバンド以外でのひとりがどのようなものか期待が高まる
それを受けての空回りが酷すぎる……(笑)
そんなひとりの良さを理解して笑って受け止める虹夏と喜多が天使……
4話のグッズ・アー写考案と似た構図なTシャツ作り。結束バンドらしさを考える集まりだけど、リョウが居ない時点で結束力無い…。またひとりもデザイン作りより部屋作りに精を出し…
あの時と同じく個の方向性がばらばらだから中核となる要素が肝要となる。けど、舞台がひとりの家である為にひとりの個が強調される形となったね
家族からも信じられてないひとりの友達。なら本人はもっと信じられていないかもしれなくて
それが過剰な飾りつけに繋がったのかな。ひとりだけではバランスが取れないその動揺。両親の存在は良い緩衝材になったような
唐揚げでひとりの気を引き、本人は言えない虹夏達訪問の喜びを伝える。これは自宅空間ならではの現象
でも結局そこはひとりのホームだから虹夏達には腐海となるのか(笑)
最終的に虹夏案に落ち着いたのは、ぐだぐだになる事態を想定していたから?
結束力はなくても上手く纏まっている結束バンドの願い虚しく、嬉しくない来訪者はやってきた。ひとりはそんな空模様でもライブをハレの日と出来るのだろうか?
スタンドに依り植物が肉体を侵食する現象、ホラーを超えてスプラッターの領域に足を突っ込みかけているように思うのだけど、徐倫はそれを物ともせず骨を求めるのか
侵食とは体や心の自由を奪う現象と捉えれば、その状態でも目的を失わない徐倫はそれだけ父を助けるという意志を強く持っていると言えるのだろうね
それは別の意味で承太郎も示していたね
記憶を失い「空条承太郎」である事実すら奪われたような状態。それでも娘を想う気持ちは侵食されていないかのように徐倫の文字をその腕に示した
直後に徐倫にも同様の文字が現れるのは面白いね。文字の伝達がそのまま徐倫に父の想いが侵食されずに伝わった事実を示している
人間の体を侵食して罠にするアナスイは恐ろしいが、それ以上に恐ろしい存在がヨーヨーマッか
敵スタンドなのに無害どころか役に立つ召使い。それはこちらの信頼を侵食しているかのよう
徐倫の知らない場所でFFを害した見えない恐ろしさ。それはこれからどう徐倫達に牙を剥くのだろうか?
己が何者か。泥人形とは何か
それを問い直すのが体を自由自在に変えられるマイマイクテリオンと様々な形の泥人形を作れる風巻というのは面白いね
形に定型が無いから本質の形にも迷う。マイマイクテリオンが騎士団だけでなくテレビキャラクターにすら扮していたのはそれだけ迷走していたからか
面白いのはそういったマイマイクテリオンの迷走が風巻に答えを示した点かな
体を自在に変えられるから形に拘る必要はない。答えは中に何を求めるか
風巻はそれを心としたからアニムスの真似事から脱した。一方でマイマイクテリオンが最後に本を望んだのは、彼が自身に知識の探究心を見つけていた現れだろうか?
形ではなく中身に何を求めるか。それを別アプローチで遣っていたのは夕日と白道だったのかな
今の形はただの戦友。そこに詰めようとしたのは恋人か敵か。割と重要な問い掛けだったと思うのだけど、一旦保留ですか
…流れで告白の返事すら保留というか約束されたのは笑ってしまうけど
彼女らが突き進むは地獄道だから生還の目は薄い。地獄を変えるには彼女らは見捨てられた存在でないと示すのが最良だったわけだけど…
いやはや、ああまで友軍が続々来るとは。本作は史実の再現ではなく艦これ。それをまざまざと示す逆転劇だったよ
1話では時雨に守る役目が課され、2話では1YB3H全員でそれを共有し、3話では更に艦娘全体に広げた形か
また大和達がスリガオ海峡まで来れたのは1YB3Hが囮の役目を完遂したからなのかな?
大和達の登場は1YB3Hに二重の意味で祝福を届ける存在だったわけだ
扶桑が中破したことで1YB3Hは中目標の自分達を守る役目を持ちつつ、小目標として扶桑を守る役目も意識したようで
それを最も感じたのは山城と時雨だから敵ボスへのトドメも担う
姉を喪った深海棲艦を飛び越える姉を守る連携、それは史実を飛び越えようとしたかのよう
元ネタとなった史実では1YB3Hの旅はここで終わってしまった。本作はご都合主義的であっても艦娘の命懸けの戦いによってその先へ辿り着ける
けれど「史実の先」とは深海棲艦と戦って、皆を守る役目を担ってきた1YB3Hにどのような景色を見せるのだろう?
閉鎖環境、無限の一時、膨らむ怪物…。それらの恐怖は中に居る者達を馬鹿にしていくね。最終的に姫野ですら選択を誤った点は驚き
なら、最初から馬鹿なデンジとパワーはどうだったのか。そしてデンジを守った早川は果たして馬鹿だったのかという点を緊迫感と共に描いた回だったのかな
脱出不能で救援も望めず。そんな環境ではコベニや荒井のように心が参ってしまうのは当然。堂々と居眠りでき、大事な食料独り占めするデンジやパワーが可怪しいだけ
心が参ると正しい判断が出来なくなり馬鹿になる。けど元から馬鹿なデンジとパワーは心が参らないから更に馬鹿になる事は無いとは珍妙な話
対して早川はもしかしたら銃の悪魔馬鹿だったのかもなぁ。銃の悪魔を殺す為なら何でもする
そんな彼は冷静に見える馬鹿だから、面白い仕返しをする。理不尽な理由で叩かれた姫野は馬鹿になる事で耐えた。これを早川は相手こそガムに気付かぬ馬鹿だと構図を引っくり返した
馬鹿みたいな遣り方だけど、誰かを救える馬鹿
デンジを助けたのはそれと同じだね。
皆が馬鹿になってデンジを殺そうとする中で早川だけは馬鹿真っ直ぐに銃の悪魔だけ考えていた。その馬鹿さは恐怖馬鹿になっていた皆を引っくり返す。また馬鹿なデンジに賢い行動を起こすきっかけとなる
閉鎖環境は引っくり返り時計は壊れた。全てを切り裂くチェンソーは皆の馬鹿さを切り開けるのかな?
宇崎の「どう見ても桜井が好き」という要素が周知の事実になった事で、それを面白がったり後押ししたりと賑やかな様相に
けど肝心の二人は中学生レベルの恋愛を遅々としたペースでやっているというね…
宇崎と桜井って放置してたら進展なさそうだけど、その方が二人にとっては良いような気もしてきたよ(笑)
弁当を作るとか本当に今更の今更な行為
でも桜井にしては良い感じの反応だったし、宇崎の方も特別感を演出できてる。中学生レベルでも進展が有るならそれで良し
…というのに、本当の中学生がマッハで距離感詰めてきたのには笑ってしまう。宇崎花は名前呼びに苦労しているのに妹は早くも「柳ちゃん」だなんてね(笑)
女子による陰湿な悪口……と思わせて、実は友人として真剣に千代を心配していたという冒頭のエピソードはメリハリが効いていて良いなぁ
ただ、テストが12点だったのに微塵も焦ってないし、お世辞を真に受けている千代はマジでヤバいと思うけども(笑)
再びの水着回、だけど翼の立ち位置を前回と変え、千代がナンパされる流れにする事で差別化されているね
千代は不要なナンパに怯えるかと思いきや立派な反撃、翼は男らしく救出かと思いきや女々しい嘘泣き…
そうした展開の果てに、翼を「美少年」→「美少女」と再定義するオチとは。それぞれのウソが海の一日を残念なものにしてしまう話は面白いね
一皮剥ける為に求められるステップ。それは風巻の場合は自分という枠の限界越えで有り、夕日の場合は過去の先達を超える事か
風巻のステップには夕日の馬鹿みたいな行動が関わる。でも考えてみれば夕日があのような行動が出来るようになったのも先達によるステップが有ったからで。それを思い起こさせる回だったかな
風巻から思われていたように夕日の過去は確かに内向的
けど半月との出会いや祖父、他にも大勢との遣り取りによって外向的となった。夕日にとって彼らとの出会いや交流一つ一つがステップに。今では許せなかった筈の祖父さえ許せるようになった
そうして成長した夕日が風巻の成長を助力するのだから面白い
そんな夕日が更に成長する為にはステップを登りきった者による指南が最適
長い階段を登る途中で出会う年長者達は夕日にとって超えなければならない相手。その代表格が半月か
彼に自身の成長を認めさせてこそ夕日のステップは1段どころか2段も3段も登れたというわけなのだろうね
今回はスリガオ海峡突入前の緊張感有る空気を上手く描いていた印象
時雨達は囮部隊だから生還の目は薄い。それでも主力部隊の援護として海峡まで生きていなければならない
その矛盾じみた息苦しさが彼女らの必死さをより強調していたように感じられたよ…
生きる為に、守る為に何が出来るのか
偵察に先行に直掩。そういった限りを尽くしても漏らしは出てしまう。だから彼女らには団結が求められるわけで
前回は時雨が主に守る役目を課された演出となっていたけど、今回は1YB3H全員が皆を守ると強調されていたね
それでも待ち受ける敵は大群で強敵。史実と異なる要素が何処まで1YB3Hを守ってくれるのか……
PTってゲームにおいて、最悪に鬱陶しい存在だったりするのだけど、それはアニメでも変わらないようで
ただ、アニメでは命中率補正でも有るのか割と1YB3Hの砲撃が直撃していたね。その勢いで、素晴らしい戦闘描写をお供にゲームユーザーの鬱憤を晴らしてくれると嬉しい限りですよ
ジム通いにより明鏡止水の境地に至る桜井。が、周囲は誤解や焦りで嵐が吹き荒れているという(笑)
本作は宇崎にイジられる桜井を通して視聴者も楽しむ作品だった筈が、今では桜井のせいで苦悩する面々を楽しむ作品になっているね
長い付き合いで憎からず想う相手なのに今更誕生日を気にするとか、榊でなくても呆れるというもの
けどそこで焦って欲張るのではなく、桜井にいつもの日常を提供するのは宇崎らしいね
その様子には二人の想いが詰まっている気がするよ
だというのに明言された日常の終わり
これは流石の宇崎も焦らざるを得ないようです。それに釣られ桜井も焦りだしたら面白いのだけど
あと、折角夫婦円満なのだから、誰か月の誤解を解いてあげた方が良いのでは(笑)
前回は関根弄りが良い意味で酷かったけど、今回は翼(剛)弄りが面白い事に
他の強烈な個性を持つ三人に比べたら没個性の筈なんだけど、女子校に男子という独自のアドバンテージが彼というキャラを光らせているね
翼は男子だから女子と異なる価値観を持っている。それは正体を隠す主旨の作品ではハプニング要素になっても、本作の場合はギャグ要素として処理されるという
結婚相手にグラビア写真、男女の価値観の違いが如実に出る面が翼弄りとして機能するのは面白いね
女子のフリは辞めたいけど横暴な姉が許さない。それが彼をコメディな立場に落とし込む
故に女体になり、ナイトプールを楽しむ場面は翼に有った価値観の壁が取り払われたシーンと言えるのか
でも女っぽい翼は翼らしくないから、それはそれで笑いの対象になると
ラスト、自分の男の部分をネタにしてでも千代の笑顔の為に行動した彼は男らしいよ。…大事なものを失いかけている気もするけど(笑)
開始早々に分断された騎士団、その中で年少組が纏めてはぐれた事で太陽と昴・ユキとの違いが明確化するのは面白いし、その構図が結果的にヒーロー参上へ至るになるのだから良いね
太陽が直面する事になった何の為に生きるのかという問題。彼はその問いに答え始めたようで
怪我をして動く事が難しくなっても諦めを許さなかったユキに対して、太陽は最初から諦めている少年
けど死の恐怖は彼に「本当に諦めているのか?」と問いかけてくる。でも自問で変わるわけはないから、太陽を変えるのは外側からの問い掛け
一つはユキの拳であり、もう一つが夕日・三日月による救出
特に夕日の存在は大きいね。自覚なかった太陽の頑張りを褒め称え、憧れる大人の姿を見せつけた
それらは生きる為に戦う事を諦めない大切さを太陽に実感として与えるもの。だから太陽は太朗を助けられなかった事実に気付くし、花子にそれを叱責される事を恐れる
裏切ってもアニムスと戦った先代、裏切ったつもりでも味方として受け入れられている自分
明確な形のない葛藤の果てに独力で土人形を倒した太陽は大きな成長を見せたね
又、その姿が赤子からは格好いい大人の姿に見えるというのは面白い。太陽がこれからどのような大人になっていくのか見えたような気がするよ
ゲームプレイ中、前作アニメ未視聴
静謐な空気の中、絶望の海戦へ向かう艦娘達の覚悟が早くも描かれた第一話
史実ベースで有りながら歴史を変えそうな要素も散見され、更にあの田中謙介氏が脚本を書いてくれるなら期待しかないです
と言うか、第一話を見た時点で既に大の大満足な感想ですよ!
1944という年が示すように既に艦娘達は劣勢。その状況に辿り着くまでに白露のような離脱者も出ているわけで
それはまさしく降り続ける悲惨、失われ続ける絆。そんな状況でも彼女らが新たな海に出るとしたら、それは悲しみを止める為の筈で…
なのに時雨達が配された部隊が囮艦隊というのはあまりにも無惨……
キツイ態度な山城の背景に在るのは皆を犠牲にしないという気負いの現れか
でもその気負いは何も山城だけが抱える必要はない。1YB3Hとして組むからには皆がその想いを抱ける
囮であっても死を目指すべきではなく、守るために戦う事こそ本望
絶望の雨を止める為に彼女らに何が出来るか。それが描かれるのが本作の物語になるのだろうね
既に絶望的な空気感が満ち溢れた内容、それだけに瑞雲でブンドドする最上に癒やされる。というか瑞雲に癒やされる
まさか瑞雲にこのような感情を抱く日が来ようとは(笑)
パワーの過去シーン、これは前回描かれたデンジがポチタを探すシーンと瓜二つ。パワーはニャーこの温もりを求め、デンジはポチタの温もりに落ち着いた
又、パワーは蛭の悪魔と戦うデンジを見て「悪魔じゃ」と評している。魔人も悪魔の類と考えれば、パワーとデンジは本格的に同類となったわけだ
ただ、デンジは特筆すべき存在になりつつ有るね
「夢バトル」なんてキラーワードを持ち出し、胸を揉む為に死闘の限りを尽くした彼は間違いなく信念を持っていると言える
だから前回は彼を公安に相応しく無いと考えた早川も緩い条件で認める
デンジは悪魔らしさを持ちつつ、同時に悪魔狩りらしさも手にしたようで
パワーが早川家に同居し始めた事でデンジの社会性がまともに見えるのは面白いね(笑)
デンジが居ても早川の穏やかな朝は邪魔されない。デンジが人の生活に馴染んだ面、早川がデンジとの生活に慣れた面もあるのだろうな
だから人よりも悪魔に近いパワーは二人にとって相容れない存在となる
異なる属性を持つから相容れない。折り合う場所を見つければ同居できる
その考えだとマキマは特殊な存在かも。人であるが早川達と折り合う場所を持たず、高みから見下ろしている。そんな人を飼い主とし、女性を求めたデンジは果たしてどう彼女と折り合いを付けるのか…
それはそれとして、自分を見下ろすパワーを悪魔でなく天使と評したデンジが面白すぎた(笑)
もはや勘違いも何もない桜井と宇崎の状況。だから周囲の人間は二人の関係を正しく判断する。それは外堀を段々と埋められゆくようなものなのに当事者はようやく名前呼びという……
あんまりにももどかしい状況だけに、勘違いを一人で加速させる月を癒やし要素に感じてしまうね
ここまで来れば逃げ場なんて無いだろうに筋トレに逃げる桜井は凄い。…けどそれが別の袋小路に繋がりでちょっと面白い
一時的であっても逃げ場を確保した桜井。対して宇崎は職場だけでなく家でも逃げ場を失ってしまった
逃げられないなら向き合わなければ。関係を変えるのは宇崎の方が先になりそうな雰囲気になってきたね
相手の知らない部分を知りたい。想像で終われれば穏やかに済むけど、勝手なイメージから裏切られたと思えば理不尽な怒りに変わる
「氷の君」と評されるエランは命令に従いガンダムを探った。けどあのような失望を覚えたのは彼が氷以上の熱をスレッタに持っていたからなのかな
本作は親や生育環境に抑圧された子供が多数登場するけど、エランは少々別種か
ベルメリア等の制御下に居るけど、彼女らに反発する様子は薄い。代わりに求めるのは同種の存在?だから裏切られたと判った瞬間にスレッタへ向けていた熱を伴う興味が冷たい嫌悪へ反転してしまうわけだ
グエルはスレッタを守るため決闘に応えたけど、エランが決闘を求めたのはベルメリアの命令から
決闘は自分の望みを叶える場所。けどエランは他人の望みの為に決闘した。それは本質的には彼に主体が存在しない証なのかな
でもあの流れで申し込んだ以上、エランの意思が存在している証と考えられるかもしれない
自分に意思があれば他人の意思を利用できる。あの決闘はエランがグエルの意思を利用した形
怒りのあまり己を取り巻く状況を理解せず猛進した。その熱は彼自身を哀れな人形へ
エランが次に意思を向ける相手はスレッタ。家族を失うかもしれない危機に彼へ向けていた熱をスレッタはどう変えるのだろうか?
スレッタの為に戦ったグエルはとても格好いいのだけど相手が悪かったし、まだスレッタから信頼されていないのはちょい哀しい…