前回の時点でテイオーとマックイーンの直接対決に向けた空気が盛り上がっていたというのに、今回は更に期待値を爆上げするような内容になっているね
けれど、その上げというのが熱量を上げる意味に留まらず信念を研ぎ澄ます方面にも向かっている点は印象的
故障からの復帰でありながら以前より速いのではないかというテイオー
そりゃ、周囲は期待してしまうし、二人への注目は上がる。自然と二人もその空気感に乗せられて普段より煽り言葉や振る舞いが過剰になったりもする
その一方で自分が取り組むべき課題に真摯に取り組む姿にはアスリートらしさを感じてしまう
そもそも二人が真に望むのはライバルに勝つ事そのものではないんだよね
テイオーは無敗のウマ娘として、マックイーンは天皇賞連覇
周囲の期待に従い、一時は燃え上がった二人だけど、直接対決が近づいた段で、信念を掲げ直す姿は格好良いね。
これはこれで二人の直接対決への期待が高まるというものですよ
踏むなよ絶対踏むなよ!と言わんばかりに嫌がっているのか誘っているのか謎なゴールドシップに笑ってしまう
どう考えても踏まれてしまう状況だし、そもそも台とか使えばいいだろうに律儀にマックイーンの練習に付き合っている辺り、ゴルシって良いヤツなんだよなぁ
ソロで大成した長瀬麻奈が奇跡であるなら、グループに所属して輝かなければならない琴乃は一つ一つを積み上げていなくてはならない
なら、今回琴乃に求められたのはグループに所属する事に納得し、メンバーを受け入れることだったのかも知れない
そういった意味では渚の加入は大きな意味を持っているね。渚は意思表示の苦手な琴乃の想いを代弁する。更に渚の登場で琴乃の表情は判りやすく変わった
琴乃だけでは皆に溶け込む、バランスを取る事は難しかったかもしれないが、渚の存在によって星見プロのメンバーはバランスが取れ始めた
けれど、それは会話がある程度続くようになったという意味でのバランス。一歩内面に踏み込んでしまえば崩れそうな危うさがある
また、アイドルとしてもまだまだ個性の主張が強くバランスが取れておらず、実力も伴っていないのはレッスン風景からも明らか
対してLizNoirは既に完成されているね
未完成の踊りを一度見て完璧に覚え、完成された踊りに昇華させた
さくらがLizNoirの二人に光輝くステージを見たシーンは印象的。LizNoirの踊りはさくら達にとって見本になると同時にアイドルとは何かを判りやすく示している
更に輝く為に仲間に声を掛けた琴乃はアイドルの一歩目を踏み出したようだね
どちらが主導権を握るか、握らせてなるものかと二転三転する戦いの様相は非常に熱いね
けれど、その中で幾つもの命が散るわけで。ここまで悲惨な戦場が展開されると、数多の命を費やしてエレンが得ようとしている結果がどのようなものかと気になってしまう
マーレを急襲したパラディ島側の不意を突いたマーレ側が優勢かと思いきや、決してそうはならない戦局。また、これまでマーレ視点で描かれてきた為にどちらが正義か、どちらが勝つべきか全く読めないね
そう考えると、ファルコやガリアードなどを利用して戦鎚を喰ってしまうエレンが誰にとっても共通の一番恐ろしい『敵』だったのかも知れない
ライナーの真意を知り、限界ギリギリの戦いの中であってもライナーをそっとしておくことは出来ないかと考えたファルコはこの状況でも優しさを忘れない稀有な少年なのかもしれない
けれど、優しいだけでは誰も守れない。強さがなくては
死なせてくれと願いながらも助けを乞う声に立ち上がるしかなったライナーは強さと優しさを捨てきれない人間だったのかもしれないね
普通じゃない、暗い、変。そういった価値観で疎外された末に自分を傷つけた宮村
そんな彼を「全然暗くない」と表現した堀は宮村にとってどれだけの救いになっただろうね。
創太によって結びついた二人に見えたけど、宮村は第一話の前から堀に心寄せていたのかもしれない
慣れない友達の輪。だからこそこの関係は友だちと言って良いのか、自分は上手くやれているのか不安に思ってしまう
そんな宮村の不安に対して石川の答えが良いね。「変だけど嫌いじゃねー」との言葉は宮村の価値観を一変させる。変だからといって嫌われる訳ではないと教えてくれる
でも、あの遣り取りの後で平然と名字呼びに戻る宮村はやっぱり変だと思うよ(笑)
創太の存在が宮村が堀家で過ごし堀が受け入れる理由となっていたのだけど、その創太はあまり家に居ないように。なら、二人には別の理由が必要になる筈がそれもなく…
非常に曖昧な関係となってしまった堀と宮村の間柄。それでも集うのは堀がレミに言ったように宮村を自分だけの存在にしたいとの想いが有るからなのだろうね
堀はそう思っているとして、なら宮村は今をどう思っているのだろうかと気になってしまう
果たして手の事か相手の事か。好きだよと言い合った二人
石川の「堀は宮村が好きだ」という言葉に「それは無いよ」と返した宮村
友達を友達と思って良いのか自信が持てなかったように、堀を好きになって良いのかと宮村は自制しているように見えてしまうが…
りんくは元々他者を巻き込む力が非常に強く、その力がハピアラ結成に至った。でも、時にはその無鉄砲な巻き込みに被害を被る者も居て…
それが今回のむにの爆発に繋がってしまったんだろうなぁ
りんくが思いつきでやりたいと言い始めたラップバトル。でも、当初のりんくはラップバトルをしたいだけで「何を言いたいか」という部分が無かった。一方でむには言いたい事は有るし、「もっと自分を見ろ!」という想いも込めてVJをやっていたように思う
その差が二人のラップに現れたのだろうね
ただ、最初のラップバトルは相手に対して言いたい事を言っているわけではないから問題は蓄積していく
りんくは勝手にレベルが上がり、自分は低いまま。りんくのレベルで戦わされ、文句を言おうにも電話中。バリアは何度も破られゲームオーバー……
これはむにじゃなくたってキレるというもの
でも、あの瞬間、むには自分が何故怒っているのか言えなかったし、りんくは聞けなかった。二人は言いたい事を言えないまま
そういった意味では真秀と麗が思いの丈をぶち撒けさせる場を用意したのは良かったね
すれ違いはあったけど幼馴染なんだからちゃんと話せば仲直りできる。それが感じられたラップバトルシーンだったね
日南が友崎に求めているのは努力を伴った行動、トライ・アンド・エラー
だから友崎は人生というゲームの面白さを知る為には幾ら失敗したとしても挑戦を辞めるのは許されない
育成ゲームで言えばまだ序盤の強さの友崎。それでも友崎の行動変化が状況の変化を呼び込んでいるのだと見える内容だったね
図書室での風香との遣り取り、ハンバーグ屋での邂逅と併せて日南の課題を始める前から風香とのフラグは立っていたのではないかと思えてしまう
けれど、アンディ作品の事で以前から風香が友崎を気に掛けていたならこれまでぶ話しかける機会は有った筈。それなのにあの瞬間を風香が選んだ理由はやはり日南の課題のお陰なんだろうなと思えてしまう
パーフェクトヒロインの日南と二人っきりで食事に来て、更に風香の前で友崎は何度も優鈴に話しかけ…
日南が言っていたとおり、ある女の子の好感度が上がると他の子の好感度も上がると言う現象そのもの
自作の小説を読んで貰いたいだなんて風香はかなり勇気を振り絞って話しかけたのだろうと想像してしまうね
今回、友崎が何度か気にした「誠実さ」。それを気にも掛けない日南
二人の価値観のズレが多少見えて来つつも、人生というゲームの楽しさを知るためには日南の言うことを聞くしない程に友崎にはまだ人生の攻略法は見えていない
そんな中で飛び込んできた優鈴の仰天依頼、風香だけでなく優鈴ともフラグが立ってしまうのだろうかと期待してしまう展開
中野家を出奔して以来異物のまま彷徨う二乃、上杉家の居心地の悪さから異物のような心境の風太郎
異物同士の二人が中野家でも上杉家でもない場所でゆっくり話し合うという展開。だからこそ、不用意に二乃に近づきすぎた風太郎は拒絶されてしまったのかもしれないね…
風太郎の前に突如現れた5年前のあの子は零奈と名乗った。見た目や五つ子に驚かなかった辺り、あの5人の誰かなのだろうと予想できる。けど5人の中に零奈は居ないし、突如現れたのも可怪しい
また、まだあの子に会える自分になっていないと感じる風太郎にとって零奈との再会はイレギュラー
今の風太郎にとっては零奈ですら異物となってしまう
そして二乃も自身を異物として認識していたという事実。変わってしまった五つ子の中であの頃を忘れられないままの二乃は自身をイレギュラーな存在と捉えてきたのかもしれない
なら、二乃は中野家を飛び出す前から必死に飛び出す理由を探していたのかもしれないね
一方で陸上部から逃れようとしない四葉はむしろ自身が異物になることを嫌っているかのよう
走りながら風太郎の問題に答える彼女は勉強を頑張る五つ子からも異物にならないようにしていると感じられる
また、二乃は皆変わってしまったと言ったけれど、一花からすれば四葉は「体だけ大きくなっても変わらない」との事
皆と同じように巣立とうと彷徨い続ける二乃、お人好しが過ぎて陸上部から飛び出せない四葉
単純に勉強を教えるだけの役割から脱却するかのように五つ子のあるべき姿を気にかけ始めた風太郎は二人の問題をどう解決するのだろうね
学生だけで鰻屋、しかも特上ですか!
自分だったら心臓が縮こまってちゃんと鰻を味わえないかも知れない……
だからこそ、しっかりとそれでいていつもより静かに鰻の美味しさを味わったリンとなでしこの様子にほっこりしてしまう
予想外の延長戦となったリンのソロキャン。前半はいつものように一人で、後半はなでしこの実家へ
期せずしてリンはソロキャンとグループキャンプを連続してやったような形に。これはクリスマスキャンプの頃を思い出させる流れ
だからリンがなでしこと綾乃に語ったソロキャンの楽しさはクリスマスキャンプを踏まえたもの
クリスマスキャンプをリンは楽しまなかったわけではない。それでもソロキャンは好きなままだし、今回ソロキャンしたことで改めてソロキャンの良さを知った
けれど、それがグループキャンプを否定するわけではなくて、以前恵那が言ったように「違うジャンル」の楽しさであると発見できたのだろうなぁ
この話を聞いたなでしこと綾乃の中でキャンプのイメージがどう変わったのか、興味深いね
それにしてもなでしこはよく食べる……
今回だけで一体何度食事しているんだろうねこの娘は。ともすれば再びまん丸になってしまいそうな気もするけど、桜が管理している限りなでしこが太る事はもう無いのかな?
今のなでしこも可愛いけれど、中学時代のまん丸ななでしこも可愛らしかったけどね
チームスピカにおけるライバル関係といえば、並び走ってライバル意識を向けるウオッカとダイワスカーレットが思い浮かぶけれど、テイオーとマックイーンはそちらとは異なるライバル関係だね
素直に敵対心を向けるのではなく、変則的な敵対心を向けているように思える
URA賞を受賞した際は互いに煽り合い、テイオーが春の天皇賞に出たいと言った際もマックイーンを意識したもの
でも、テイオーやマックイーンは相手にに勝つ事そのものを目標にしているわけではないんだよね。あくまでも無冠や連覇が第一目標。その過程でライバルに勝とうとしている
そもそも二人の始まりからして変則的。一方的な張り合いから奇遇が重なった。マックイーンはテイオーが後ろを付けられたと言い、テイオーはマックイーンが勝手に気にしてただけと言う
競い合っていたとは正面から認めない二人は「奇遇」によって同じ場所に集うことでライバルとなっていったのだろうね
だから出走前にテイオーがマックイーンの様子を見に行った際も、やはり心配していたなんて認めず奇遇を装う
互いに自身のレースでの勝ちを宣言し、マックイーンは実際に勝ちを収めてみせた。マックイーンの好走がテイオーに火を付けるラスト
変則的だけど、理想的なライバル関係は見ていて気持ち良いね
また、本筋にはまだまだ絡んでないけど、努力の方向性が大いに間違い空回りが目立つチームカノープスは果たしてこれからもお笑いを意識したようなポジションになってしまうのだろうか(笑)
「妥当スピカ!」は色々とダメダメ過ぎますよ(笑)
かつて壁を壊されたことから巨人への憎しみを抱いた少年が、壁の中で虐殺する側に回るというあまりにもあまりな展開
更に調査兵団まで加わってまるで戦争を思わせる状態になったことで誰が正義で誰が悪なのか全く判らなくなってしまうね
あの日、巨人によって壁を壊されたエレンが同じように収容区を壊すのはもしかしたら復讐と言えたのかもしれない。けれど、エレンは奪われる辛さや苦しみを知っていた筈の少年。それが他者にその絶望を押し付けてしまうという意味不明さ
また、調査兵団が加わりマガトが応戦し戦争の様相となった現状はあまりにも悲惨
いつかのエレンのように突然平和を壊され、大切な仲間を殺されたガビの叫びは強烈
避難よりも確認のために戻ることを選んだ彼女がエレンのように復讐に燃える人間となってしまえばそれこそエレンの行為に正しさなんて見い出せない
タイバーの思惑通りパラディ島の住人が悪魔にしか見えない現状。この道の先でエレン達は何を得ようとしているのか全く想像できないね
既にこの世に関われないのに、長瀬麻奈という少女がまだ物語の中心にいるのだと伝わってくる程に麻奈の存在感は強いまま
長瀬麻奈の妹である琴乃、麻奈と同じ歌声を持つさくら。この二人がかつて麻奈が在籍していた星見プロに所属したのはどこか運命的
琴乃は既にアイドルになる覚悟が出来ている少女だね
ただ、アイドルそのものを目指すというより姉への後悔が琴乃を突き動かしている点は今後への不安要素か。琴乃は姉の日記に何を見てしまったのかな?
また、どちらかといえばさくらの方が長瀬麻奈の後継者であるように見えてしまうのも皮肉的
麻奈がスカウトではなくテレビの中で輝くアイドルを見た衝動からアイドルを志したように、さくらも直感によってアイドルになると宣言した
駅前歌唱のシーンでも麻奈のように笑顔を浮かべて歌えている。既にさくらはアイドルとして必要な資質を備えているように見えるね
少しずつ光在る場所に近づきつつある少女達を、影から支える牧野や影となって見守る麻奈がどう影響していくのか。
まるで引き寄せられたかのように同じ日に事務所に集った琴乃とさくら、そして他の少女達がどのようにアイドルとして成長していくのか気になってしまうね
第一話が夏前だったことを考えるとあっという間に経ってしまった二人の時間。だというのに下の名前は知らなかったと言う…
でも、それはそういった事を考える必要が無いくらいに穏やかな時間を過ごしてきたからなのだろうね
名前問題も有ってか、2話にして二人の間に流れる時間を意識するような描写が目立っていたような
ずっと付き合いのある相手なのに下の名前を把握していない。でも、今更聞くのは恥ずかしい…。そんな堀の奔走は面白可笑しい
宮村はきちんと堀のフルネームを把握していたのにね。
恋人等ではない曖昧な関係だから名字呼びが続いてきた二人。互いに名前を呼び合うシーンはいずれ訪れるかも知れない関係の変化を予感させるものだったね
原作既読派からすると非常に違和感ある初登場時の仙石。彼、本当は悪い人じゃないんですよ
堀と仙石、弱みを握っていたのは果たしてどちらなのやら……。でも、そこには堀と仙石が過ごしてきた余人には知り得ぬ時間が有り今がある。だから石川達は堀が仙石の無理を聞く理由が判らない
そういった時間の壁やモヤモヤを飛び越えて頭突きをカマし堀を助けた宮村は格好良いね
二人の時間が流れ続けているのだと示すかのような堀の誕生日の訪れ
時間は流れ続けるからこそ、創太が懸念するように曖昧な関係の宮村がいつまで堀家に入り浸ってくれるのかという問題が顔を出す
三年への進級という環境の外的変化、これが二人の時間にとってどのような影響を齎す事になるのか気になってしまうね
前回のライブにて、ハピアラはこれまでのスタイルを打ち破った新スタイルを見せつけてフォトンメイデンに勝った。これは「〇〇らしさ」が必ずしもユニットの良さや評価に直結しているわけではないとの証明
そんなハピアラに負けたからフォトンも新しく生まれ変わろうとする力を手に入れられたのだろうね
新生ハピアラに新しい色を見た咲姫によるコンテスト挑戦
フォトンメイデンとして求められる型から脱却しようとし、真秀にストーキングしてまで自分の音楽を変えようとする咲姫は随分行動的
プロデューサーが求めた「さらなる努力」を飛び越えて「さらなる自分」になろうとしている
生まれ変わった曲を聞きながら死んでいるかのように横になっていた咲姫。これが起き上がった瞬間はまるで生まれ変わったかのようだった
なら、ハピアラみたいのをやりたいと言ってしまった過ちを明かした乙和も、入浴しながら新たなチャレンジを志した衣舞紀、生まれ変わろうとした象徴的なシーンと取れるのだろうね
生まれ変わったなら与えられる物をただ演出するのではなく、自分達はどうなりたいか?という方向性を四人で話し合える
フォトンとして求められる型を打ち破り、新たなアレンジを投入した四人。ここでりんくの前回の言葉が活きて来る構図はとても良いね
静寂の後に大歓声と新しい色を手に入れられたフォトンは一つの高みへ至ったようで
あと、本筋には関係ないけど、登場する度に筋肉アピールしてくる由香はとても良いと思います
普通なら女子高生が食堂であんな事しないだろうけど、とても良いと思いますよ
果たして異物は風太郎と二乃、どちらなのかと気になってしまうね
五つ子に受け入れられつつ有る風太郎、風太郎を受け入れられない二乃
異物認定された方が弾き出されるのなら、中野家を飛び出した二乃が異物なのか、上杉家の居心地が悪くなった風太郎が異物なのか…
お手本にならなけりゃと意気込む風太郎の熱意は二乃以外には通じるのだけど、却ってそれが二乃を追い詰めるきっかけとなってしまうのは皮肉
二乃と三玖が犬猿の仲であっても風太郎が居なければ、風太郎が熱血にならなければ二乃が「この家は私を腐らせる」なんて言う事はなかったのだろうね
あの瞬間、二乃は自身を異物と定義してしまった
同じように家出した筈の五月が居候先の上杉家に馴染んでしまうのは面白い。カレーおかわりに一番風呂。あまりの馴染み具合にむしろ風太郎が異物のような感覚に陥ってしまう不思議
でも、就寝中のらいはに気を遣って散歩する事になった所を見るに、風太郎だけでなく五月だって今の上杉家からしたら異物のような存在となってしまう
5年前の「あの子」に会いながら濡鼠となってしまった風太郎には何が有ったのやら…
全身ずぶ濡れで宿泊客でもない、ホテルにとって異物である筈の風太郎を受け入れた二乃。異物として自分を中野家から追い出すことになった二乃は今の風太郎に何を見たのだろうか?
皆バラバラのことをしているのに、スマホを介して『楽しい!』や『凄い!』を共有できる間柄というのは本当に素晴らしい
大晦日に元旦、ソロキャンをしたりバイトをしたり。一緒には居ないのに一緒に居るかのように見た物を共有できる。非常に現代的な楽しみ方だね
ソロキャン満喫中のリン。噛みしめるように風景や食事を楽しむリンの様子は物静かだけれど、それだけに一つ一つを深く味わっているのだろうなと思える
悉平太郎に会えなかったのは残念だけど、一方で過ぎゆく一瞬の命の尊さを感じられたようで
だからきっとカレーが待っていたとしてもピザに釣られてしまうのは間違いではないのだろうね(笑)
トウカイテイオーの故障から始まるリハビリの物語
絶対に諦めないとリハビリを続けるテイオーの姿、テイオーを支えようとするチームスピカの面々やトレーナーの様子に心打たれ感動してしまう
また、それだけに終わらずにテイオーが諦めない姿勢を貫くことでライバル達に様々な影響が生じていく物語が本当に素晴らしい!
リハビリにおいて大事なのは無理し過ぎない事とスズカは言った。チームスピカはその言葉を守るかのようにテイオーを支えている
なのにトレーナーだけはめっちゃ無理してるじゃないですか…。思わずその姿に涙が溢れそうになる…
トレーナーの姿、走った感覚、そして医者の言葉がもうレースに出るのは無理なのだと理解させられる構図は悲しい……
テイオーはイメトレの成果で菊花賞を見ていても「もし自分が出走できていれば…」と考えてしまう。それは勝ちのイメージ
でも、実際に出走したウマ娘達が猛烈な走りを見せた事でそのイメージが揺らぎ消えてしまうのが良いね
テイオーが自分の走りをイメージしていたようにライバル達もテイオーの走りをイメージして全力疾走していたわけだ
あれを見せられれば走っていれば必ず勝てていた、なんて言えなくなる。それがテイオーに新たな目標を定めさせる
走っていても菊花賞は勝てなかったかもしれないが、まだ自分は諦めていないし負けてもいない。
もしかしたら『三冠』よりも難しいかも知れない『無敗』。テイオーの復帰へ向けた物語を期待させるには充分過ぎる内容でしたよ
以前から本プロジェクトは追っていたけど、物語部分は初見。だからこそ、物語の中心人物と思われた長瀬麻奈があのような状態に陥ってしまう展開には度肝を抜かれた!
VENUSプログラムの頂点に限りなく近づきながらステージを見せる事無く消えた麻奈の姿はある意味伝説的
牧野は麻奈と自分の在り方を「青春の光と影」と捉えた。二人はその言葉を体現するかのようにアイドル街道を駆け上がっていくわけだね。
けれど、光は去って影は残った。なら、新しくやって来るアイドル志望の少女達は新たな光と成れるのか?そして幽霊として影に加わった麻奈に与えられた役割とは?
早くもこれからの物語が気になってしまう第一話だったね
タイトルは「宣戦布告」。これはタイバーの演説ではなくその裏側で行われるエレンとライナーの会話を差しているね
エレンの言葉は戦争を仕掛ける理由となるが、その言葉に正義は見出だせず、まるでエレンがあの日壁を壊した巨人になったかのように見える構図が恐ろしい
マーレに戻ってきて以来、自責の念で追い詰められていたライナーにとってエレンとの再会は「有り得ない」けど、同時に渡りに船な一面もあったのだろうなぁ……
マーレでライナーは英雄だから彼を裁くことは難しい。でもライナーの被害者であれば彼を裁く権利がある
ライナーがエレンを前にして堰を切ったように己の罪をぶち撒けたのはそういった想いがあったのだろうな
でも、そんなライナーを前にしてエレンの様子はいつかの日々と全く異なるもの
ライナーの行動を仕方なかったと言い、更には気持ちが判るとまで言ってみせた。今のエレンは復讐者として現れたのではなく、ライナーに共感する者として現れた
だからエレンの行動もライナーへの裁きではなく……
復讐者ではないエレンがヴィリー・タイバーを殺せば止まるなんて事は有り得えない
まるで壁が壊されたあの日の再現であるかのような進撃の巨人の出現。理不尽に命を奪われる事に憤っていた筈のエレンが命を奪う側に回ってしまうという超展開
本作の方向性が明確に変わった瞬間だね