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普通

エキドナの性格はかなり予想外だったかも。もう少し破滅を身に纏うような人物かと思った。まさかスバルに振られて慌てるとは
でも、おっちょこちょい一辺倒ではなく魔女としての底知れなさも持っているようで
今後登場した時、物語にどう絡んでくるのか……

ラムと再会したはいいものの、レムについては触れられず
これは相手が忘れているから触れずに済んでいる面があるのは悲しい…
聖域からの脱出、レムの記憶を取り戻す、ラムとレムを再会させる
二人の為にスバルがしなければならない事は多いけれど、その困難を分かち合ってくれるエミリアの存在は本当に天使のようだね

王選の為ではなく皆と仲良くしたいという一心で村人と和解できたエミリアは一歩一歩進んでいるね
その勢いのまま聖域の試練も抜けられるかと思いきや…
ここでスバルに与えられた資格は吉と出るのか、凶と出るのか
と言うか、パパさんのキャラ濃いなぁ(笑)



普通

枝村がカッサーノに気に入られた背景が明らかに
徹夜で映画を見て彼の作る作品の傾向を調べた枝村。その姿勢からは綿密な下調べを重視する傾向が見える
けれど、その行動は体当たり気味である為に自分の行動に対し相手がどのような対応を取るかの想定は甘いようで

対してローランは情を操る行動が少ない代わりに相手の行動を正確に予想した上で対策を取っている
アメリカに居ながら日本での対策も打っているとは流石

枝村が居なければカッサーノの心は開けなかった。ローランが居なければカッサーノの警戒を潜り抜けられなかった
早くも二人は相棒の様相を呈してきたね

ただ、それらの対策が上手く行き過ぎた為にカッサーノは枝村を気に入りすぎてしまった模様
金だけ渡されれば良かったのに、まさかの専属研究室を作られそうな勢いの枝村には笑ってしまう



良い

芽衣を中心とした風景は過去と現在の違いを見つけることが難しいほど
それは彼女の作る料理が昔から変わらぬ美味しさを持っているからであり、芽衣の存在が彼女らが集う家族風景の象徴そのもの。
少女たちが集う場所が変わらぬ限り、芽衣を中心とした風景も変わらないということなのだろうね



とても良い

視聴後には第1期14話にて描かれた紅葉と母親の話を見返さずには居られない内容だった
母親から忘れられ、妹とも触れ合えない。それでも『いつか』を信じて待ち続けた紅葉がほんの少しでも報われる展開には目頭が熱くなるね

紅葉の家庭で問題となっているのは幸福の優先度
母が紅葉を忘れた事でどうにか家庭に笑顔は戻った。けれど、そこに紅葉は居ない。家庭の幸福を優先するなら紅葉の幸福は二の次にされてしまう
だから紅葉は家庭の幸福を壊さないように静かに見守ってきた
それがモモの興味によって変わるかもしれないと、『いつか』に辿り着けるのではないかという希望を得られた

これって紅葉の優しさだけで成し遂げたことではないんだよね
この秘密を共有している透が橋渡し役となったからモモの言葉は紅葉に伝えられた。透が代わりに変わらぬ悲劇を泣いてくれたから、紅葉は変わるかもしれない希望を喜ぶことが出来た
透の行動が紅葉へ『いつか』に繋がる可能性を提示した

『いつか』の再会を待つことに疲弊したありさはは待つことを辞めた
でも、生きている限り『いつか』は訪れると信じる透の活躍が素晴らしいね
紅野はありさに会うことを了承しなかった。けれど、彼の手に連絡先は渡った
細い糸で繋がれた二人に再び『いつか』が訪れることは有るのか気になってしまうね

そして問題のラスト
夾としては自分に『いつか』は無いと知っている。だから透への想いが報われるなんて思わないから、透の恋に協力すると言ってしまう
けれど、それは夾に無意識に惹かれ始めている透にすれば、『いつか』を否定するような言葉であるわけで
この二人の関係は本当にどうなってしまうのだろうね……



普通

ウザキャラの宇崎の性質が見えて来る回
宇崎って桜井へウザ絡みして彼の日常を賑やかにし、その中で自分もしっかり楽しもうとしている。
ただ、その『楽しい』の基準が非常に小学生じみているせいか端から見たら非常に防御力の低い有様になることも

亜細が営む静かな喫茶店。桜井はその空気に馴染む接客を見せる
だというのに宇崎が来た途端に小煩いツッコミ役へ。この瞬間場の空気を支配する存在は店長から宇崎へ移るのだけど、宇崎のそれは計算尽くのものではない
だから喫茶店から放り出されることもあるし、爆弾発言で妙な空気にしてしまう事もある

宇崎の『楽しい』の基準が小学生レベルなものだから、桜井も釣られて小学生みたいな応対をしてしまう
大学生にもなって平然と自分の家に誘ったり、相手の家に行こうとしたり。自分達が男女であるとあんまり意識していない宇崎とちょっと意識しすぎてしまう桜井。
どっちがまともな判断が出来ているか判りゃしない遣り取りは面白い

桜井を振り回すことで関係の主導権を握ろうとする宇崎。主導権に頓着しないけれど宇崎には振り回されてしまう桜井
確かにこの二人の遣り取りは端から見る分には楽しめるものかもしれないね(笑)



良い

第二期では『本物』を巡って数多のすれ違いが起きた。第三期導入部分で雪乃が本心からの依頼を口にしたことで『本物』を巡る議論には終止符を打たれたかに思えたのだけど……
結局、本物を携えて前に進んでいるのは雪乃だけということか

陽乃へ自身の願望や覚悟を語った雪乃。その中には珍しい微笑みの表情も混じる。彼女の心が難局へ向かいつつも晴やかになっていると察せられる
だから陽乃もそんな雪乃を応援するつもりで居る。結果として何も変わらないとしても雪乃が自分の意志で選んだならと
前へ進んでいく雪乃。それとは対象的に周囲はどこか冷めている

酔えない陽乃は自分を客観視するように雪乃の判断や将来を分析する。
酔えないというのはいつだって冷静で、時には夢中になる事すらできなくなる。そして比企谷も陽乃と同じく酔えないタイプ?
そんな二人が今の雪乃を支えているという事実は少し不思議
やはり彼らとは大きく異なる結衣の存在が大きいのだろうか?

でも、結衣は結衣で負担を強いられているような…
雪乃が本物へと向かってひた走るほど、結衣は雪乃が抱く『本物』を見せつけられる。結果、自分の本物を隠して偽物のまま奉仕部と触れ合わなければならない
だというのに今の奉仕部がもっと続くことを願ってひざ掛けを部室に持ち込む姿は……

今回、とりわけ印象に残ったのは部室での遣り取り
比企谷に紅茶を淹れる雪乃、当たり前のように受け取り飲み始める比企谷。それに雪乃は特に嫌味等を言うでもなくむしろ先日の礼を言い始め、比企谷はいつもの調子で答える
最早比企谷と雪乃の二人で成立しているかのような空間。二人の間に居ながら「荷造り」という言葉から写真の件を思い出し固まった結衣が痛々しい……

偽物の動機を掲げて本物へ至ろうとプロムナードを企画するいろは
奉仕部を続けるため何も見なかったことにする結衣
そしてぬいぐるみの後ろに大切に『本物』の想いを隠していた雪乃
絡み合う三人の少女の思惑はどのような舞台を作り上げるのか?そして酔えない比企谷は本物へひた走るいろはや雪乃をどう見ているのだろうか?



普通

ロズワール邸や聖域への移動がメインとなったためか、今回の話は割と穏やかな印象を受ける内容
王選や魔女教との戦いのさなかに生じた小休止のようであり、久しぶりに本作を見ていて和やかな気持ちになったような

クルシュとの別れやスバルとエミリアの会話シーンからは信頼や支え合いの心を感じられた
エミリアとクルシュは王選を競う間柄だけど、スバルの尽力に拠って両者は強い信頼で
スバルとエミリアは一時仲違いしていたけど、今では隣に座るのが当たり前の関係に
どちらも幾つもの難題を共に乗り越えたから変わっていった関係性

今回から登場するフレデリカはそのギザ歯には驚かされたけど、屋敷メイドらしい言動はロズワール邸の面々への厚い奉仕の精神を感じさせる。スバルもすぐにフレデリカと親しく会話できてるようで
逆にスバルが関係性を失いかけているのがベアトリス。彼女の部屋に踏み込むことは出来ても、心に踏み込めなかったスバル
まさかアレほど拒絶されるとは……

聖域とは何なのか?ガーフィールとは誰なのか?ベアトリスの胸中も謎。そしてロズワールの狙いとは?
何よりも突然現れた魔女の存在が不可解で恐ろしすぎて堪らない
リゼロは第二期早々に気になる展開が多いね



普通

枝村の背景が明かされたことで彼が単純な金欲しさの詐欺師ではなく、世間の鼻を明かす為に詐欺師をしていることが察せられるね

この回では多くの人間が枝村に道を説く。そして枝村に突きつけられるのは誰が示す道を進むのかということ

父親の事情により人から信頼されるのが難しい枝村。そこに詐欺罪が重なって誰も枝村の言葉を信じない状況に
強かに考えるべきか、理解されないこともあると割り切るべきか。枝村は当初皆が自分を詐欺師だと言うならと詐欺師の道を選んだ
でも、それは反発からだから老女や外国人など弱者を狙ってしまう

そこに正義はないから、信念を持ってコンフィデンスマンをやっているローランに鴨にされる。ローランは詐欺は行っても悪党以外は対象にしない。レストランの客が払うことになりかけた食事代もきちんと払う
枝村には詐欺師としての実力はあっても拠り所がないから難局に立ち向かう勇気はなく彷徨うばかり

彼を奮い立たせたのは亡き人物
嫌な事が有っても諦めては駄目という母の言葉、農民から天下人になった豊臣秀吉の存在
世間に負け、ローランに負けかけた彼が華々しく舞台に舞い戻った。枝村がどこまで詐欺師として天下に名を轟かせられるか気になる所



とても良い

本来はピザトーストの美味しさを損なうような焦げ過ぎもキアナにとっては大切な要素
それは単純に美味しいピザトーストを作ることを目的とせず、作る中で父との思い出を楽しんで居るからこそ
一人で作ってもまるで親子で作っているかのような様子は微笑ましいね



とても良い

今回の話は第2話で描かれた進路希望調査の延長線のような話だね
あの時は本人達に未来を想像させるものであったなら、今回は家族や周囲が当人の未来はどうなって欲しいか意見表明する話

卒業したら草摩家を出て就職と早々に決めている透。それは未来の可能性を閉じているよう
それに対し「時間は未だあるから」と告げる繭子、「何なら僕のお嫁さんにでもなってみる?」と聞く紫呉
紫呉の言葉はとても巫山戯ているが、どちらも今の段階で可能性を閉ざす透にやんわりと翻意を促している

夾はまだ自分の未来を想像することすら出来ていない。だから進路を決める行為すら覚束無い
それに対する藉真の言葉が良いね。夾の自由意志を尊重した上で時間が無い、未来が無いと嘆く夾にむしろ時間を掛けろと促す
けれど、やはり夾は自身の進路よりも透の近くに居たいとの想いが心を占めてしまうようで

由希の母は由希の未来に希望を見出さず、意志を尊重しない
だから由希の言葉も想いも母に届かない。二人の間にはとても深い断絶がある
そこで登場した綾女が格好良い。母と由希の間に座った綾女は良い意味で人の言葉を聞かない。だから母の言葉は綾女にも由希にも届かなくなる
それを期に由希の言葉は音になり、由希の想いは由希の言葉を聞く綾女を介して母に届く
逆に母の言葉は由希には届かない。「生まなければ良かった!」なんて子供を殺す言葉も意味を為さない

けれど、由希は家族をやり直そうとしている。だから言葉が届かなくなった母をそのままにせず追いかけて、改めて自分の言葉を届けている
由希の言葉がどれだけ母の中に届いたかは不明瞭。でも、由希は一旦は絶望した筈の家族に対して自分の言葉や想いを届ける努力をやりきった
それはとても尊い行動であるように思えた

学業的な意味の進路だけでなく、家族の進路すら思い悩む話になった今回のエピソード
間に挟まれた素麺のシーンに彼らの成長や変化を感じられたね
そして全てのオチを掻っ攫っていた綾女は相変わらずなのだなと(笑)



良い

原作既読
『SUGOI DEKAI』の自己主張感が凄い

原作では冒頭から宇崎がウザ絡みしてくる流れだった。それをアニメでは宇崎が絡む理由を明確にした上で各エピソードを展開する流れに変えたのは良いね
ただ、一人映画を貶すのは許せませんよ?

高校時代から桜井を慕っていた模様の宇崎
そりゃ、そんな先輩が大学では自堕落ぼっちになっていたら思わず絡むというもの
でも、そこで素直に「心配だったから」なんて理由を明確にしないのは宇崎が多少捻くれているからで
本作は宇崎のウザ絡みを楽しむのが醍醐味なんだけど、素直になろうとしない彼女の態度を見るのも楽しみ所の一つだったりする

宇崎の絡みに対して櫻井は迷惑しつつ賑やかに応答する
本作の要点はウザ絡みを受ける櫻井が割と面倒見が良い性格をしている点か。櫻井はウザ絡みにキレつつも、宇崎が腰をやった際には心から心配している
そうくると宇崎もウザ絡みで返せない。宇崎は別の表情を見せるようになる

ウザ絡みで桜井の大学生活を賑やかなものにしようとしている宇崎
何だかんだ宇崎の面倒を見ずには居られない櫻井
二人のどこか真っ直ぐではない交流の様子には思わずニヤニヤさせられてしまうね



良い

相手を判りたい、相手に判って貰いたい。そういった欲求が入り混じり崩壊寸前まで至った奉仕部
彼らが様々な葛藤の果てに見出した雪乃の依頼。それがこの完結編に拠ってどの様に描かれるのか興味深い

交わし合う言葉が少なすぎた為にすれ違いが生じた奉仕部。それを取り戻すかのように自身の内面や願いを正直に口にした雪乃
彼らは詰まる所他人だから判り合うためにはとことん言葉にしなければならない。
雪乃の独白はこれまでの彼女を考えればかなりの勇気と覚悟を必要とするものであり、彼女が無事に全て話し終えたことには労いの言葉をかけたくなってしまう

他人なら多くの言葉を用いないと判り合えない。けれど、家族や兄弟であれば他人よりも少ない言葉で判り合うことも出来る
陽乃は酔った状態でも雪乃の顔を見て彼女の決意を察した
沙希はその場に居ない弟の心情を比企谷の言葉から察した
でも、それらの組み合わせよりも兄の内心を深く察しているのが小町だね

比企谷は捻くれた言動から相手をイラッとさせる事がしばしばあるのだけど、小町相手では相手を立てる言葉だったり縋るような発言をするせいか気持ちいい遣り取りとなる。比企谷は小町となら打てば響く遣り取りが出来る
それはきっと小町が比企谷の内面を深く理解してくれているからだね

巫山戯た態度でも判り合える二人なのだけど、そんな関係でも小町は感謝を述べる際にはやや大げさとも言えるポーズを採った
それは伝えたい想いの大きさが、判り合えるから伝わると言う程度ではなく、改め過ぎた姿勢であってもそれによって最大級の感謝を伝えたいと思ったのだろうね
その判り過ぎてしまう言葉は比企谷に涙を浮かばせ、小町も鼻声にさせる
比企谷と小町、二人の兄妹愛は麗しいね

それはそれとしてですね、比企谷の「愛してるぜ川崎ー!」発言によって荒れ狂う沙希の内面描写をもっと描いてもいいのですよ……?



良い

詐欺師が詐欺られるという刺激的な第一話!
単純に騙す側が騙されると言うだけでなく、序盤で枝村が採った手法がそのままやり返されているという構図には興奮してしまう

枝村はまず判りやすい詐欺を相手に看破させることで次の詐欺を成功させるという手法を採った
ローランも同様に財布の入れ替えという判りやすい事象を枝村に看破させることでその後の詐欺を成功させている
相手に「自分はちゃんと判っている」という過信を抱かせることで思い通りに動かしている

それらの手法はどこか舞台を演出しているかのよう
そう考えれば枝村が最後に吊り下げられたのがハリウッドの看板であったのはちょっと面白い

大掛かりな手法で枝村を騙しきったローランの目的は薬の売買だけなのか、それとも他に何か目的があるのか気になってしまうね



普通

第一期で一番助けたかったエミリアを完全に助けたはずなのに、今度はレムを助けられなかったという無力感
しかも、今回は死に戻りしてもレムを助けられる時間まで戻れないことも有ってなおさら絶望感が凄いことに

以前は死に戻ればやり直しが出来、失ったものを取り戻すチャンスに巡り会えた。何度も失う事態に疲れてもレムが支えてくれた
今回はそのどちらも許されないわけだね
ならもう何も出来ないのかと言えば、そうではなく。この現状であっても何が出来るか判りやすく示していたのがクルシュとフェリックスの主従

記憶を喰われた事で以前のクルシュとは別人のようになってしまったクルシュ
これも一種の喪失であり、彼女の変わり果てた姿を見てフェリックスが同盟を解消しようとするのは何ら不思議なことではない
でも、それは論点をすり替えただけであり問題解決には役立たないし、クルシュの意志すら無視してしまう

記憶を失っても抗う道を選んだクルシュ
同様に記憶と意識を失い眠ったままであってもスバルに戦う意志を選ばせたレム

第二期は最初から袋小路に迷い込んだかのようにスバルは追い詰められている。けれど、レムを助ける意志は固めたし傍にはエミリアが居る。
まだ希望は失われていないと感じられる26話だった



普通

元になった『崩壊3rd』という作品を全く知らないせいで登場する少女たちの関係性は全く判らないのだけど、それでもボルシチを作る中で垣間見えるブローニャとキアナの関係性
現在と過去を織り交ぜて二人の絆を描く手法は好み

ボルシチ作りの工程が非常に丁寧だった点も好印象



良い

終盤で透が、抱える問題に押し潰されそうになった心境を「放流されたのかと」と例えるけれど、今回登場した面々は皆して激流の中に放り出されているかのように頼りない

家族との確執、透への想い、慊人の存在。向き合うべき問題が多い由希は所在なさげ
迷える心境に苦しむ由希にとって迷いがないように見える潑春や楽羅は羨ましく見えてしまう
でも、その二人だって激流の中にいるのは同じ。それぞれの問題と必死に戦っている

特に潑春は依鈴の本心が見えない為に苦しんでいる
自分を振った依鈴の言葉は本音ではなかったかもしれないと想像できても本人に直接聞く勇気は持てない
だから、依鈴を試すような発言をしてしまって、直後の口付けに拠ってようやく依鈴の本心を知ることが出来る。
でも、その言動のせいで再び依鈴は逃げてしまい……

飄々としているようでいて傷つきやすい潑春。おまけに由希は潑春によって助けられていた。だから激流の中にいる潑春を由希は助けようとするけれど……
潑春からしたらもう充分に由希の優しさに助けられているだよね。だから他人より自分を優先しろという。由希にとって大切な場所となり得る生徒会と向き合えという

祖父との会話の中で失った家族と封じた想いが溢れ出しそうに成っていた透に手を差し伸べた夾
夾だって慊人や楽羅の一件からずっと激流の中にいる。けれど、あの瞬間の透からしたら手を差し伸べてくれた夾は自分を激流から掬い上げてくれた存在なんだよね
夾の存在が透にとって掛け替えのない支えになりつつ有るのが察せられる描写

激流の中にいる彼らは自分が持っていないものを持っている他人を羨んでしまう。でも、相手だって激流の中に居て、互いの行いで助け合っていたりするのだろうね

全てを高みから見下ろし、おちょくっているかのように見える紫呉
でも、彼も彼なりに年若い潑春達の背中を押しているようにも見えたのでした



良い

前の生徒会に比べてキャラが濃すぎる新生徒会
これを率いるのが王子様キャラな由希であるのは面白いし、この生徒会メンバーが由希を新たな世界に連れ出しそうな空気を持っているのも面白い

魔性の女にマジメくんに謎キャラな倉伎、そして我が道を行く真鍋
どれもキャラが濃いけど、中でも真鍋は際立っているね
突如隊員カラー決めを始めたと思ったら、自分でそれをぶっ壊す
まともに話していたら精神が疲れそうなタイプだ(笑)

だからこそ、由希は彼の前では普段と異なる顔を見せてしまうのだろうけど
夾を相手にしていたようにあしらうことは出来ず、綾女を相手にしたようにツッコミ役に回ることも出来ず
空気を読まない真鍋相手にペースを乱す由希は真鍋を通して別のものを見てしまう。綾女の姿だけでなく夾の姿や自分の姿を見てしまう

激しい言い合いの末に自己嫌悪に陥ってしまった由希
この時、真鍋の対応は特徴的。綾女のように手を差し伸べるではなく、夾のように更に向かい来るわけではなく
由希の隣に座り、「良いなぁ由希は。判ってさ」と由希の見ているものを見たがった
これはきっと由希にとって新たな寄り添い方

真鍋を初めとした新しい出会いがこれから由希に何を齎していくのか。そして由希はどのように変化していくのか
無茶苦茶なノリでありつつもそういった展望が楽しみになってくる回だったね



良い

明かされるペコリーヌの来歴。今も彼女のイメージは腹ペコキャラであるのは変わらないんだけど、彼女が浮かべる満点の笑顔、美味しい食事を求める行動力、何よりも街の人々との触れ合いを大切にする姿からはもっと深い意味合いを感じさせる最終回だった

ペコリーヌは王女であり誰からも大切にされてきた立場。それがカイザーインサイトの登場で全てを失う急展開
彼女は居場所を失い、絆も失ってしまった人間
だから、再びそれを失うことを恐れる彼女は過剰なまでのスキンシップを求めたのか

ユウキも同じように失った人間のようだね
記憶を失う前の戦いの結果、記憶だけでなく仲間との絆も失ってしまった
最初は幼児退行が酷かったユウキ。けれど、美食殿で過ごす内に仲間を守る意志を明確にしていった
美食殿で培った絆がユウキを強くした

キャルは更に失っている人物
美食殿に監視役として潜り込みつつも美食殿にほだされ、徐々に居場所を見出しつつ有った
けれど、今回のシャドウ騒動で街を守る側から壊す側になってしまった。だというのに涙を流すペコリーヌを見てシャドウに立ち向かった
その矛盾、そしてシャドウの攻撃を甘んじて受けようとした姿には様々な諦めが感じられたからこそ、キャルを諦めさせなかったペコリーヌには輝く強さを感じられた

三人を繋いだのは美食殿という場所であるのは確かなんだけど、それ以上に大きな役割を果たしたのがコッコロだね
ユウキの母親のように彼を支え続けたコッコロは、今回においては絆を失うことを恐れるペコリーヌを受け入れ、キャルが心変わりするきっかけを作った。
コッコロが居たから美食殿は纏まった

絆を失ったそれぞれが美食殿で新たな絆を手に入れた
そこに至るまでの本作の物語はとても視聴者の感情に響いてくるものが有ったね

それにしても……
幾つもの謎が残されたままなんだけど、これは「続きはゲームでね♪」ということなんだろーか……



良い

かぐやの話にしんみりしていたからCパートとの落差が……(笑)
そういやこういう作品だったね!

写真を撮る事で自分が過ごす日常を残すと共にその行動に拠って自分を普通の少女だと捉えようとしていたかぐや
でも、その行動はかぐやが持つ孤独さをより強調していたようにも思う

古いガラケーに貯められた写真達は他人との共有が難しいもの
また、顔出しNGであるために集合写真すら撮ったことのない彼女は瞬間の思い出を切り取って他人と共有する事すら難しい

かぐやはガラケーが壊れその中の思い出を取り出せなくなったことに失意を覚え、失われた思い出や繋がりを求めるかのように白銀と同じスマホを求めたかぐやだけど、一方で良い機会になったのかも知れない

ガラケーの中にしか無かった思い出はもう見れない。けれど、スマホを手にしたことで友人達のスマホにある思い出を共有することが出来た
失ったけれど、それ以上に増えた思い出
笑顔の集合写真には温かい気持になってしまうね

だからこそCパートの落差にずっこけそうになるのだけど(笑)
女性陣になんてこと言わせてるんだ(笑)

第二期で培われた成長要素を全て置き去りにするかのような情けない生徒会メンバーの様には最早笑うしか無い



とても良い


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とても良い


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とても良い


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とても良い


とても良い

ペコリーヌの正体が判明することで彼女の行動に芯が宿ったように見えた。
それにより美食殿という一風変わったギルドの方向性やそこに居るキャルの難しい立場も見えて来たように思う

今回の話でペコリーヌは王室の人間であると判明する
けれど、今の王宮は機能停止に陥ってるのかな?少なくともランドソルの民衆から頼りにされていない
それもあってか、ペコリーヌは美食殿として活動しつつもランドソルの平和を守る活動をしているように感じられる

ペコリーヌは腹ペコキャラで大食い。いつも食事のことばかり考えてる。そもそもペコリーヌという名前もその特徴からコッコロがつけた渾名だし
でも、冒頭の魔物退治のように食事関係のクエストでありつつも、あの魔物を倒すことで商品流通が復旧するし街の平和が守られた
その後の皆から感謝される様子からペコリーヌの行動は必ずしも自分の為だけではないと判る

ペコリーヌにとってお腹いっぱい食べられる状態こそ、守りたいランドソルの形なのかもね

同様に守る意志を持ち始めたのがユウキ
仲間が倒れる夢を見た彼は剣の修行を願い出る。彼も剣士として仲間を守るつもりでいる
けれど、シャドウとの戦いでは本領を発揮することは出来ず
彼は仲間を守れなかった過去、或いは守れないかもしれない未来に苦しんでいるのだろうか?

一方で守る意志に満ちつつ有る美食殿に居ながら全く逆の立場に居るキャル
彼女は猫への餌やりやチャーリー達と和気藹々する様子など既にランドソルの一員であり、町の美味しいを守る美食殿の一人でもある
でもシャドウとの関わりがある彼女は一方で平和を壊す側でも有る

中途半端な立場の彼女はシャドウと戦うペコリーヌを助けるでもなく、かといって助けられた際に援護するでもなく
「付き合いきれない」という台詞は美食殿に染まれない自分に我慢がならないかのよう

次回はキャルの立場に寄り添うものになるのか、ペコリーヌの正体に迫るものになるのか、どちらだろう?



とても良い


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