それぞれの正義感の違いが鮮明になり、それが友情の終わりに繋がってしまう流れか…
テロに屈しないのも正しいし、仲間を見捨てないのも正しいし、仲違いする友達の間を取り持つのも正しい。でも、それぞれの正しさを曲げられないから友情を曲げるしか無い
アウトローのランはゼロスの影響もあってか壊して正しさを求めるタイプか
手始めにcPhoneを、次にRGBの絆を壊して、シャンティタウンや同じ境遇の仲間たちを守ろうとする。だからシャンティタウンに属さない者を味方に出来ない
コウキは秩序を守って正しさを求めるタイプかな
キャストに違和感を覚えても、秩序そのものを疑うのではなく秩序の管理者である父に問う形を取る
だから秩序に疑義が含まれていると知ってもそれを受け入れてしまう。結果的にランと相反してしまう
シュウタは人の繋がりの中に正しさを求めるタイプかな?
ランの事情を教える形で、幼いコウキに成長の機会を与えたのは功績と言える
でもシュウタの正しさは無知で無力な者限定かな。だから周りが成長しシュウタが成長できなければ助けられる者は居ない
シュウタは正義を取り戻せないまま翻弄されるのか…
今回の話を見るにユウキ達は多くのものを奪われて今が在ると言った処か
奪われる状態に屈してそれでも守れるものを固執するか、奪われる状態を乗り越えて何かを得る道を選ぶのか
世界の謎に迫る、大きな分岐点となった回だったね
バグとして生まれ落ちたキーリは唯でさえ危うい存在だからふとした拍子に奪われる
それに常と異なる様子で抗うユウキは奪われる悔しさを誰よりも知っている存在か……。だからキーリが消えた後もそれ以上奪わせない為に走る。彼はそういう人間だったのか
城も絆も名前も奪われたペコリーヌが奪われる状態に臆病になるのはおかしな事ではない。だというのに、その恐怖を乗り越えた上でカイザーインサイトとも絆を得る道を望むのか…
新たに得たペコリーヌの名を足掛かりに全てを取り戻すと表明した彼女の姿は麗しい
戦場へ覚悟新たに舞い戻ったペコリーヌによるプリンセスストライクは今回のクライマックスを飾るに相応しい技
けれどそれ以上に、ペコリーヌが「只今」と言い、キャルが「お帰り」と返す2話と逆の構図には、様々なものを奪われてきた二人が温かい絆を手にしたのだと判る構図には感動してしまうね
変えてはいけない過去を変えるトキを阻むのはヒカルの言葉だけでなく、過去そのものもトキの邪魔をする
過去を変えれば何が起こるか判らなくなり、結果的に被害を広げてしまうかもしれない。守る為に変えられないという苦渋の判断…
全てが終わった後にトキが気にしたのは彼らを救わないメッセージに何の意味が?という点
これは陳瀟の姿勢がヒントになっているね。彼の父は「もう少し早いバスに乗れてれば…」と助けられた可能性を提示している。けど陳瀟は何も返さなかった
陳瀟のメッセージは改めて描かれたように見えたけど、あれは未来の陳瀟が発するモノローグ。つまり、陳瀟は過去を過去のものとして既に整理出来ている。現在から過去に戻って全てを救いたいとまでは思っていない
だから伝えられなかった言葉を伝えるだけで充分だったのかもしれない
でも過去が過去として全て無くなってしまったわけではなくて。無くしてしまった筈の光景がトキが守ったカメラから現れるというのはとても良いラストだった。あれは陳瀟にとってほんの少しだけ変わった過去として救いになったのかもしれないね
けれど、過去を現在として体感したトキとヒカルは…
自由と奴隷。座標にてジークとエレンが争うのはこの点
いにしえの王が死んだ後も縛られ続けるユミルは奴隷であり、今もジークの支配下。対してエレンは自由を信奉しユミルにもそれを与えようとする。この争いが誰しもにとって運命の分かれ道となる構図には鳥肌が立ってしまう
ユミルの境遇は哀れなもの
早い時点で奴隷となり「お前は自由だ」と言われてもそれは真の自由ではなかった
巨人の力を手にしてもエルディア王に隷属していた
力があるから自由なのではなく、自分の意志で自由だと決定づけられるからこそ自由だと言えるのだろうね
だからユミルに必要だったのは「お前が決めていい」と言ってくれる人。ただ、エレンがそれを行えた事が最悪だっただけで…
エレンにとって自由を阻む象徴だった壁は壊れた。そして始まるのはパラディ島の自由を守る為の進撃。エレンの自由は他者の自由を壊すものになってしまった……
あと何度神回を更新すれば気が済むのか……!
倒れ伏した天元達、一人で抗うしかなかった炭治郎。いわば炭治郎達は一度負けたような形。だというのに鬼を倒す為に地獄を拒否して死力を奮い続ける彼らの気迫は凄まじい
妓夫太郎と炭治郎は妹を大切に想う兄という立場で似ている
似ているから単純に相手を斬るだけでは勝った事にならない
妓夫太郎は「妹を守れない弱い兄」を倒そうとし、炭治郎は「妹の為に鬼になってしまった兄」を倒そうとする
どちらの意思が前向きかなんてはっきりしている
ここで面白いのは炭治郎の確信かな
炭治郎はもし自分が鬼になったとしても鬼殺隊が首を切ってくれると、鬼に鬼殺隊が勝てると信じている
だから鬼殺隊である炭治郎はどれだけ追い詰められても諦めないし、同様に善逸達もどれだけ傷を負っても立ち上がり続ける
それでも上弦の鬼を打ち倒すには死力を超えた全力が必要になる
炭治郎、善逸、伊之助、天元のそれぞれが死を超えて振るう刀が遂に妓夫太郎と堕姫の首を跳ね飛ばすシーンからは目が離せなかったよ
そして遂に、遊郭編も終盤か…
二人の異なる世界が混じり合うようにして始まったコスプレ活動
『好き』を体現した衣装を着れば自分も『好き』な存在になれる。そういったレイヤーが集う場所に混じってなお輝きを失わない海夢の姿は眩しくて、そして特別なものだったね
その眩しさは海夢だけが作り出したのではなく、新菜の尽力有ってこそ
3話にて新菜を明るい世界に引っ張った海夢。今回の二人はどちらも明るい世界に居たけど新菜が考えていたのは再び暗い世界に戻る事
でも「居なくなったのか」と焦って駆け寄った海夢にとって新菜はもう違う世界の人間ではないのだろうね
新菜にとって初挑戦となる衣装製作は会場で列形成出来た点や海夢が大喜びしていた点から成功と見ていい
でも、反省点が有るから完璧ではない。職人気質の新菜は改善策をつい考えてしまう。次はどうすれば良いか考えてしまう
新菜は無意識にでも、これで終わらせよう等と考えてない点が判るね
一方で反省点が有るから次ではなく、もっと好きなキャラのコスをしたいから次となる海夢は良いね。二人の関係がポジティブなものとして続いていくのだと想像できる
そんな最中に新菜が口走った特別な意味の『綺麗』。これまでは新菜が海夢に惹かれる構図だったけど、それが揺らぐ…?
二葉の言葉を気にし、恋以外の釣り仲間とも関わるようになったひより。短い間に手にした変化が強く見える回だったね
良い方へ変化できたひよりだからこそ、釣りを悪いものに捉えそうだった二葉の悩みにきちんと向き合って、そして答えてやりたいと思ったのだろうな
ひよりは最も近しい関係且つ同じ趣味の父を亡くしてる。それは釣りを辞めても可怪しくない状況
でも続けたからこそ、趣味や楽しさを分かち合える相手と出会えた訳で
嫌な経験から釣りを辞めそうになっていた二葉にこそひよりは言える事があって、関わりたくなったのかもしれないね
嫌な思い出を良い思い出に変える変化
ひよりは虫が苦手だからフライ以外出来なかったけど、釣り仲間と一緒にやる事で変わりに餌を付けて貰える環境を手にした
料理を振る舞う腕が無いからあの頃の賑やかさを取り戻せないと思われた家が、小春が料理を提案する事で賑やかさが戻ってきた
二葉が釣りを辞めかけたのは釣りが変だと、嫌われる事で釣りそのものが嫌な思い出になりそうだったから
でもひよりや恋の言葉、そして一花による無償の愛はそれを引き止める力になったようで
また、友達になろうとのひよりの言葉は幼い二葉の趣味の場を守ろうとする優しさにも思えたな
現実と辻褄が合わない、繋がらないものをきっかけに夢を暴いた徐倫。彼女と同様の手法で承太郎も幻覚を破る展開は親子だと感じられるね
ただ、部屋の脱出方法があまりに乱暴だから相性の悪さも感じてしまったけど(笑)
辻褄が繋がれば現実だと、事実だと感じられる。逆に繋がらなければ事実にならない
徐倫にとって転んだ時に手を差し伸べてくれる父親を期待したけど、それは繋がらず。殴られたり、自身よりペンダントを優先する姿はこれまでの現実と簡単に繋がってしまうから余計に失望する
夢と同じジョンガリ・Aのスタンドは虚実と疑いそうになる。でも事実と辻褄が合うならそれも事実。もう一つのスタンドを炙り出す展開は鳥肌モノ
同時に徐倫の中で繋がるのは父の優しさか。自分より大切だと思われたペンダントが、自分を大切に思う証だと繋がる、事実だと理解できる
ジョンガリ・Aの撃破、弱者の為に逃げない精神。それによって繋がるのは徐倫が真にジョースターの血を引く者であるという事実
そして始まるのは反撃。自分の為に島から脱出するのではなく、父の為に島へ戻る。閉じ込められるのではなく追い詰める
新たなジョースターの物語の始まりにワクワクしてしまうよ
徳子に子が生まれ、法皇は側近を失い、清盛の増長は留まる処を知らず…
支配者が明確に成りつつ有る中で被支配者に出来る事は人事を尽くして天命を待つのみ。自分の見える範囲で精一杯になる人々の一方で人より多くを見てしまう重盛とびわの悲嘆があまりに哀しい……
目前の運命を変える為には自分に出来る事を積み重ねるしかない
出産の為には供養や赦し、赦される為には卒塔婆を浮かべ、相手に振り向いて貰う為に別の相手と……
出来る事すら無い者はもう運命など変えられない。清盛に見捨てられた形の盛子や市井の人々は救われない
権力者の傍にいて過去や未来が見える重盛とびわは見えるからこそ、救われずに終わりを迎える者達に対して忸怩たる思いを抱くのだろうね。
過去が見えたとて、未来が見えたとて、運命を回避できないなら何も出来ないも同じ
それでも何かをしようとするならば……
変わらないものが変わらないなら命を燃やし尽くすのみか…。自力で出来る事が無くなった重盛に残されたのは後事を託すのみ。息子に刀、そしてびわに……
見えるのに何も出来ないと嘆くびわに託されてしまった眼。そこに居ても歴史に関われない彼女の悲しみが更に増す未来しか見えないよ…
変えてはならないという絶対ルールが存在している筈の過去へのダイブ。それを裏切る試合結果から、最後に明かされる絶対的な分岐点
いや、そもそも「メッセージを伝える」行為をヒカルが改変されないと受け入れた時点で気付くべきだったか……
元々の時間軸では試合に負けた事で決定づけられた陳瀟の最悪な一日。試合は別口として当時は伝えられなかった言葉を全て伝えられて最高の1日に変わった
トキが「順調過ぎる」というのはあまりに依頼人の望みが叶いすぎて未来が変わるのでは?という懸念が有ったのか……
でも、最高になった日が何も意味を為さないのであれば、未来は変わらない
視聴者には伝えられないメッセージの内容。それは大切なものだから明かされないのか、明かした所で意味が無いからか
トキにとっては変えたくなる過去。それをどう変えずに過ごすのだろう……
ダイナミックなバトルシーンが目を引く一方で物語の核心に迫るような要素が目立ってきたのも気になるね
それでいて全体的にはコミカルなノリを失わない話の作り方には尊敬してしまうよ
シリアスな舞台背景がコミカルな冒険描写に紛れ込んでいたように、他にも様々な要素が姿を変えて紛れていたね
ユウキの過去は記憶喪失に拠って、シャドウから生じたキーリはカスミの姿を模す事で。そして最大の罠はキャルへのプレゼントの形を取る事でごく自然に紛れ込んでいるね
ただ、キーリの全てが悪い存在とも思えないけど。カスミを模した彼女は異なる髪型を得た事で自警団に紛れず新たな存在になったような……
一方、城はカイザーインサイトの手に拠って全く別の存在へ模されてしまった。この帰郷はペコリーヌに何を齎すのだろう?
始祖ユミルを支配下に起き優位に立ったジークが見せる過去の記憶。
彼にすれば過去に起きる事なんて決まっているから余裕がある。でも、そこにあるのはグリシャ支配された物語であり、それによってジークの優位性が崩れていく展開には慄然としてしまう
ジークはエレンが過去を知ればグリシャの正体を知るだろうと考えている。けれど、そこにあったのはエレンの正体だね
エレンはグリシャに洗脳され自由を失ったとの思い込み。でも、実際はエレンはずっと自由でありグリシャの制御下になく、むしろグリシャこそエレンの制御下に有ったという衝撃
そこに父としての優位性はない
始祖の巨人は進撃の巨人より優位でなく、グリシャはエレンより優位でなかった。誰も彼も運命の奴隷であり、進撃の巨人が見た未来の制御下にあったという……
全ての優位性がひっくり返った今回のエピソード。拘束された筈のエレンがジークを見下ろす構図はあまりに示唆に富んでいるね
天元はその手から溢れた命を知っている、忍として命を掛ける事を当たり前とする在り方も知っている
だから天元は命の大切さを判っているし、雛鶴達もそれは同様のようだね
天元の雛鶴の危機に際した叫びにはそれらの感情が詰まっているようだったよ
それを拾い上げたのは炭治郎か
炭治郎は呼吸法を極められなくても、鱗滝や冨岡の教えを拾い上げ自分のものとした
また、彼と共に戦う伊之助も善逸も似ている。杏寿郎の命を助けられなかった彼らは今度こそ命を拾い上げられるように堕姫相手に奮闘していた
そういった想いが結実したのが堕姫の首を切り落としたシーンであり、それで安心してしまったのが彼らの未熟さであり……
拾い上げた筈のものを溢してしまう極限の戦い。自分や大切な人の命を大切にする天元が倒れ伏す姿、傷付いていく伊之助達の姿はあまりに痛ましい……
初挑戦の衣装製作!……を短期間且つタスク山盛り状態で遣り遂げようとした新菜。そりゃ無理な話だし、そもそも海夢と納期調整をすべきだった
でも、無理を通して遣り遂げてしまったのはそれこそ海夢が喜ぶ顔が見たかった、というその一念に依るものなんだろうなぁ
その点には新菜が元から持つ職人気質な部分も関係しているのだろうな
祖父は安静にする必要があるのに、腕を保つ為に筆を手元に要求した
新菜もタスクが厳しかろうと貴重な機会での見学を受け入れ熱心に説明していた
職人として自分よりお客を優先している
衣装制作を進めたのもそういった土台が有るからだけど、それ以上に自分の『好き』を認めてくれた海夢の『好き』を叶えてやりたい、喜ばせたいという感情も強く有ったのだろうな
自分の中途半端さに、不甲斐なさに、迫るタイムリミットに押し潰されながら糸を噛み切る彼の姿には未熟さと矜持が同居していたね
結局、納期は誤解でむしろ海夢の方が恐縮して号泣。ここには海夢の優しさが滲み出ているね。
けど、新菜が見たいのは海夢の喜ぶ顔。だから海夢を謝罪させる姿から、衣装を着て楽しんで貰えるように切り替えたわけだ
二人が初めて形作ったコス衣装。そこには二人の『好き』がたくさん詰まっていたようだね
ひよりと小春、良太と恋。釣りを嗜む者とそうでない者。相手に楽しんで欲しいと張り切る者と受け止めきれない者
それでも相手が自分の為を思って行動していると気づけたなら、相手と少しずつ擦り合わせれば良い。そんな事を感じた回だったかな
介護されっぱなしの海釣りに反発してしまった小春。彼女としてはひよりが鬱陶しいというよりも、ひよりに海釣りを楽しんで貰いたいから自分にばかり構う状況に不満を覚える
ひよりの想いは判っても、受け取ってばかりじゃ納得できない。だから小春がしたのはひよりに想いを返す行為
ひよりが苦手な料理で楽しませたい。一方でひよりが自分の力で出来る部分を用意したのは彼女なりの誠意か
家族の為に残業する父に何も要求できなかった彼女だからこそ、何も出来ない不甲斐なさ、物足りなさを知っていたのだろうね
今は独りじゃない食卓をとても楽しめているようだ
親も人間と達観した物の見方をする恋も母にはあんな事を言ってしまうのか……
恋にすれば父はちょっと駄目な人間、母は素晴らしい人間に見えるのだろうね
でも母に言わせれば仕事を続けられるのも、もしかしたら尊敬される人間で居られるのも良太の存在があるからなのかな
良太はどう考えても釣りバカでやり過ぎな人間。でも、他所様から見れば凄い人に見える
他人の芝生は青く見える。それでも青く見えるなら素晴らしい部分が有るという事になる
恋はまた一つ、父を見直せたのだろうね
釣りが好きな姉の一花と釣りなど恥ずかしいと思う妹の二葉
二葉は引っ込み思案というだけでなく、何かしらの事情があって釣りの良さが判らなくなってしまったのだろうか?
姉から別人みたいと言われる程に変貌した二葉。これに興味を覚えたひよりはどう関わっていくのだろうか
あんな場所から幾つもの場所を狙撃できるものなの?と疑問だっただけに終盤の展開には良い意味で驚かされたよ
スタンドバトルは騙し合い。如何に相手に気付かれず襲撃するか。そんな攻撃を躱す為には全てを疑う必要があるってわけだ
骨を支えに狙撃するジョンガリ・Aは信用できる物を土台とするから正確に徐倫達を撃ち抜ける
逆に裏切られてばかりの徐倫は信用できる物がない。助けに来た承太郎を信じられない彼女は、信用できる土台を見つけられない
一方で信用しないから見つけられる物も有る
消火栓で隠した抜け穴、ガスによる気流妨害、そして辻褄の合わない目の前の光景……
夢から覚めても拘束されたままの徐倫。ここからどうやって逆転するのだろう?
厳島で美しい祈願の舞を催す平家。それは宗盛が揶揄するように武士の在り方から程遠い。けれど、そこに集ったのは平家だけなのだから、そこに居れば武士である平家となる
でも、そういった単純なロジックで何もかも納得出来るわけもなく。アイデンティティに悩む面々が描かれた回だったね
清盛は徳子の懐妊を祈る。入内したのだからそうなるのは当然という考え。でも人間ではなく道具として使われる歪みを知る徳子は何も起きない今の方が良いと思ってしまうのだね
高倉天皇の堂々たる不倫に何も言わないのも、自分と同じように歪んだ環境に身を置く者への同情が混じっているのかも
平家の増長に耐えかねて密議を開いた公家。彼らは既に権力を失いかけているけど、ひたすら武士を下に見ている。武士である平家を倒す為に別の武士の源氏を頼ろうとするほど
公家は武士より尊い存在だというアイデンティティが有るから、武士は対等な存在ではなく使うものだという認識になる。それが彼らの足を掬う
怒る清盛は平家に歯向かった者を思い知らせようとする。それこそが彼のアイデンティティ
対する重盛は鳳凰から賜った深い恩こそ平家のアイデンティティと考えるわけか
重盛はどちらのアイデンティティを伴ってびわと帰る事になるのだろうか?
前回生じた異変で事態は急変した筈なのに、その後の動きがないからRGBは変化しない。元の形に戻っていく
RGBはトロッコ問題へ対応する際は一緒に居るのに、それ以外はバラバラの行動で思惑も擦れ違っているね
特に白樺の死に強くショックを受けている様子のシュウタはかなり危ういような
梢は夜の街を放浪し治安の悪い地区へ行くというのだからシュウタは心配する。シュウタに頼んだ際、まりは梢が父の死の衝撃から危ない行動に出ているのではと見立てていたわけだ
そのように捉えると、今回舞台となったシャンティタウンも様々な見立ての上に成り立っているのかも
コウキはハザードキャストが機能しないから再開発しなければと、ランはこの地区の犯罪率は先入観でしか無いと、クナイはシャンティを濁った水、そこで生きる人を日陰者とそれぞれ言う
一つの地区を様々に見立てている。そういった地区だからこそ、人を救おうとした白樺を模した絵が燦然と輝いて見える
シュウタは白樺こそヒーローだと見立てる。他者をヒーロー扱いするという事は自分はヒーローでないと言ってるようなもの。だから梢からシュウタはヒーローだと言われても、ヒーローの教え子だからなんて濁してしまう
自身を天才と見立てられないクナイが企てるテロ。確かにこの事態は二択になってない気がするけど、ランにとっては二択になってしまう……?
おー、これが噂に聞く仲良し部ですか。今回メインとなったユニを始めとして随分とキャラが濃い……
ユニは伝統校の学徒だけど、心理を解明する者ではないんだね。自分の主義を優先しながらこの世界に向き合っている
ユニが探る忘却現象。世界の謎を放っておくなんて普通はできない
そこでユニがしているのはゴール地点の変更だね。真理の解明をゴールとするのではなく、探究行為そのものをゴールに設定している
似たような事はアオイやペコリーヌもしていたかな
アオイは学院に馴染めていない事から助けを求めた。結局、馴染めないどころか更なる闇を披露したけど、仲良し部と仲を深められたから良し
骸骨王は国民を守る為に暴走し、守れなかったから絶望した。いわば骸骨王はゴールに辿り着けなかった
少女は感謝していたはずとペコリーヌは王が辿り着くべきゴールを変えたわけだ。だから王は成仏できたのかな
謎の一端は提示された。けれど仲良し部も美食殿も真理を解明する者にはならず。これからも彼女らは相変わらず楽しい日々を過ごしていくのだろうね
遂に過去改変に焦点を当てたエピソードが
あれをするなこれをするな、と制限されてきたトキがやらかしてしまった些細な我儘、余計な行動が過去を変えてしまう様相が緊迫感あるね
でも改めて考えなくても、そもそもトキが過去に潜った時点で余計なものが混じっていると言える。ヒカルがトキをその時間に馴染ませようと声を掛け続けるけれど、トキの突発的な行動までは止められない
トキが過去で起こす余計な行動が本来の過去を変えていく
写真のフラッシュ、バスケで負けられない矜持、相手が眼鏡を壊す妨害。何もかも余計だから本来の流れにそぐわない
でも、トキがそんな行動に出たのは本気の想いがあるから。トキとヒカルの思い出はトキの中で余計なものにならず根付いているからバスケで手を抜くなんて出来ない
そんなトキの感情がバスケ部存続を懸けて全力を傾けていたキャプテン達と混じり合ってしまったわけだ
過去に混ぜるべきではなかった余計な行動、感情。試合の勝敗が変われば、過去も変わる。この改変からどれだけの影響が生じてしまうのだろうか……
運命の一瞬に向けた激しすぎる攻防から目を離せない
誰も彼もエレンとジークの接触を阻止するため、そして大切な者を守るために戦い続けている
本当にその一瞬の為に全てを掛けているから作中時間の経過は短くても濃密な時間になる
ファルコが巨人になっても最後の一瞬まで一緒にいるため離れなかったコルト
ファルコに運命を捧げようとしたライナーは、運命の一瞬を知ったポルコに庇われる
そしてエレンとジークは遂に…という一瞬を、ずっと同じ事を繰り返していたと実感し自身の過ちを認めたガビが打ち砕く展開はあまりに凄まじい
ただ、ガビの一瞬はエレンとジークの一瞬には間に合わなくて…
座標にて言葉を交わす二人。けれど、この一瞬に辿り着けば全てが終わるというわけではなく、二人共にこの一瞬に全てを掛けていたというわけか
終わりではなくむしろ始まり。エレンとジーク、願いを叶えるのはどちらになるのだろうね
すげぇ…凄すぎる……。週間アニメであのバトル描写を実現してしまうのか……
これまでもufotableには何度も驚かされてきたけど、今回の衝撃は超弩級。もしかして柱と上弦の鬼のバトルは毎回こんな感じにしてくれるんだろうかと期待が膨れ上がってしまいますよ
以前は「祭の神」なんて名乗っていた天元、別に自分を特別とは思っていないのか
自分より凄い奴を知っている。守れなかった者を知っている。自分を形成した価値観を否定して生きてきた
そんな彼にとって最も特別と言えるのはお館様に貰った言葉だったんだろうなぁ
特別を知る天元に炭治郎達は継子と呼ばれた。その言葉もまた特別に成り得る
杏寿郎の時は見ているしか出来なかった。けれど今は並んで戦えている。統制が取れてないと馬鹿にされた連携も戦いの中で改良されている
炭治郎達は戦えている
既に限界バトル叩きつけているような現状、でもまだまだ鬼妓夫太郎との戦いは始まったばかり。
次回以降もこのような超絶バトルが展開されるのかと思うと毎週が楽しみになってしまうね!
それにしても…善逸はいつまで寝てるの(笑)
別世界に生きているような海夢。だから仲が良いと周囲に認識されることは彼女に宜しくないのではないかと新菜は思ってしまう
そんな新菜を明るい世界、それこそ海夢の世界に連れて行くかのように引っ張り上げた海夢は輝いているね
反面、新菜も海夢を別世界に連れて行く存在となっているね
海夢一人では見栄え良い衣装なんて作れなかった、正しい素材の選び方なんて判らなかった。でも、これまたその反面、新菜だけではコス素材を買う店を知らなかった
互いが別世界の入り口になっている
好きな物に対する二人の姿勢は異なる。好きな物にすぐ綺麗と言える海夢、特別な綺麗を知っているから簡単に言えない新菜
そういった意味で二人の『好き』は相変わらず別世界なんだけど、海夢は新菜の『好き』を認めたし、新菜も海夢が『好き』なヌル女の魅力を認めている
別世界は別世界だし、二人の『好き』は少し違うまま。それでも自分が居る世界を『好き』だと思える二人は相手の『好き』を尊重し合えるという構図は本当に良いね
あと、好きなものに夢中になっている二人の会話が社会人達にはそれこそ別世界扱いされていたシーンには笑ってしまう
前回はひよりが小春に自分の事を教えていた。今回は新たに家族になった親に対して距離を埋めていく様子が描かれていたね
親だから敬語はおかしい。親だから仲が良いのは当たり前。そういった姿勢を当たり前と捉えてしまえば、直さなければならないかもしれない。けど、親子の姿なんて千差万別なんだから、こより達はこより達の家族の形を求めれば良いんだよね
新しい親とどうやったら親しくなれるか。天真爛漫な小春でさえ遠慮するそれはひよりにとっても難しいもの
仲良さげに見える恋・良太親子も実の親子だから仲が良いのではなく、相手とどう向き合うかを自分の中で整理できたから仲良くなれた
だから必要なのは相手がどういう人間で、相手とどう向き合いたいかという話になってくる
親は親だから助けを求められない場合がある。ひより母は料理をしないのではなく、父が居なくなった事で余裕が無くなったから作れなくなったように。小春父が虹の面倒で手が離せなくなり食事できそうになかったように
母の言葉から親を知り始めたひより。父が言葉に出さなかった大変さを拾い上げられたようだね
それは仲の良い親子へ繋がる一歩なんだろうな
こういった視点で考えると小春のアルバムの続きが「パパも私も」整理が苦手だから纏められていないというのもそういう意味なんだろうなぁ……
ここまではひよりサイドを深堀りするような話が多かったけど、これからは小春がどういう風に物事を捉えているかという点もそろそろ描かれるんだろうか?そんな事を小春の終盤の言葉を聞きながら思ってしまった
第2話ではスタンドというルールを知る事が徐倫に求められたけど、今回はスタンドバトルにおけるルールを学ぶ形か
というか、承太郎の登場は意外に早かったね。折角の旧主人公登場回なのだからもっと勿体ぶるものかと
前回、刑務所やスタンドのルールが説明・理解が行われたけど、今回はそれの発展形が描かれているね
安易な金品の貸し借りはたかりの始まりになる。糸状のストーン・フリーは強度は低くても相手に気づかれない行動は得意等々……
承太郎はスタンドの戦い方やスタンドを使う人間の行動をよく理解している。だから「何にもするな」と要求する
でもスタンドバトルのルールを知らない人間が敵から狙われた状況でそんな行動不可能なわけで
面会で起きる「死ぬこと以上の不幸」、やっぱりそういう事なんだろうか……
本作を見ていると、ただただ「巧い…」という言葉ばかりが頭に浮かぶ。演出、脚本、声優の演技、そして音楽。何もかもがハイレベルで制作されているように思える
やがて滅びる平家を描く物語。けれど、本作では確かに今を息づく人々の生き様を感じられるね
乗合事件を受けて重盛は過剰なまでの事後処理へ。これは次期棟梁とか中間管理職といった立ち位置よりも、重盛が人間性として持つ律儀さに振り回されているように見える
対して、清盛は権力者であると同時に面白さを優先する人間性を持つ。面白さを求める彼は予想が難しい言動に拠って周囲を振り回す
清盛は男性的な人間性に拠って物事を決めるから、盛子や徳子が女性である為に受け入れねばならない悲劇性を気にかけない
そして清盛最大の犠牲として今回描かれたのは白拍子の祇王だね。寵愛を受ければ上り調子、寵愛が外れれば駒として良いように使われる
そこに人間性はない
だからこそ、祇王は人間性を取り戻すために出家する必要があったのかも
自分は白拍子でなくなり、賑やかさも無い場所。けれど穏やかに暮らせるという
自分の都合などお構いなしに移り変わる人の心に世の姿。そこから隔絶された場所にこそ安らぎはあるのかもしれない
祇王の出家は重盛が言った「今この時は美しい」という考え方に通じるものが有るのかな
暗闇も未来もそれが見えてしまうから恐ろしい。でも、在るが儘の今であれば恐れるものは無い。重盛とびわにとって穏やかに見ることが出来る光景なのだろうね
それにしてもふとした仕草であったり登場人物の生活感の描き方はたいしたものだね
盛子の話をする時の徳子の手癖や横になる様子、普通の一家のように映る天皇家
俗世感に溢れたそれらの光景が丁寧に描かれるからこそ、権力者や時の運に翻弄される弱き者達の悲哀も際立って映る
第1話であれだけ阿吽の呼吸を発揮できたのだから、ここに来て意思疎通できてる風で出来てない協力体制の不和が描かれるとは思わなかった
これはRGBが助けたい対象が第1話と比べて曖昧だった為なのだろうか?
第1話ではまりを助け列車を安全に止めるという共通目標が有った
けれど今回、竜巻から市民を避難させる点は一致しても、どの層をどう優先するのかという点がそれぞれの思想によりズレていた。息は合わせられても思想は話し合わなければ合わせられない
仕組みを正攻法で利用するコウキ、仕組みをアウトローに変えるラン。そしてシュウタは助け方が明確でないから必要以上の活躍は出来ず。だからRGBの足りない部分を大人である白樺が担うことに成り……
前回は二者択一から選ばなかった事で誰もが助かる未来を掴めた。しかし、今回は同様の手法を採った事で無用な犠牲が生じてしまった気がしてならない
そんな感傷的な気分になっていた処で妙ちきりんな存在が登場したんですけど……!
前回は写真をSNSに上げた事でエマの運命が更に激変する話だったけど、今回の話は写真とは一瞬の光景を切り取ったものに過ぎないという点を感じさせたね
秘伝のレシピ、絶好の理由は写真からは探れない
夏と林貞の写真はどれも幸せそう。そこから不和の原因は見えてこない
夏と林貞の積み重ねられる一瞬を写した写真は一瞬でしか無い。ヒントは一瞬一瞬の間に存在する時間経過にこそ有ったんだろうね
店と共に変わっていく夏、それに付いていけない林貞
二人が居る場所は変わっていないのにどんどん遠くなる。そういった展開だったから、答えが遠い場所でありながら原点に有ったというのは驚きだし、それを夏が思い出す展開には感動してしまうね
答えを知った直後の「やっと見つけたわ」はレシピを指しているように思えた。けど、実際は別
夏は林貞が何を使っていたかを思い出して、一番幸せな記憶を見つけられたのだろうね。だから、受け止める林貞も「お帰り」と返す
いや、本当にいい話でしたよ……