テイオーが走る気概を失わなかった事で戻ってきた日常。骨折の影響は改善したわけでは無いのだけど、気の持ちようによってテイオーの周囲の光景や関係性は大きく様変わりする
それを感じられるような穏やかな回だったね
他のウマ娘を調査するためにヘンテコなコスプレをするテイオー。間が抜けた絵面だけど、希望や夢を失いかけていた前回のテイオーでは難しい芸当。あの格好はテイオーの明るい心を象徴しているかのよう
だから、ネイチャはテイオーに素直な言葉を渡せるし、テイオーもターボやスピカの面々に感謝の言葉を伝えられる
でも、それはごく自然に接している仲間や友人相手だからこそで、身近なライバル相手だと変わってくるのかな?
テイオーにとってマックイーンは様々な事が有り過ぎた相手。そんな相手に感謝を伝えようとすれば単純な「ありがとう」では相応しいと思えない。かといって想いを込めすぎれば告白みたいになってしまう
なら溢れる想いを構えすぎず、そして単調にならない形で感謝を伝えるにはテイオーが取り戻した日常を共に過ごす事で伝えられるのが一番
そんな時間の後だから本音を話せたのかもしれないね
恥ずかしいなら恥ずかしいで良いじゃないと言いたくなる感謝の伝え合い、憧れていたと教え合う2人だけの時間
この2人が再び同じレースに出走する日を見たくなる内容だったね
本作において長瀬麻奈の存在はとても大きく誰もが囚われていると表現しても過言ではない
それは麻奈の記録にこだわるTRINITYAiLEの瑠依などが挙げられるし、長瀬麻奈の歌声を持つさくらも同様
そうした背景を踏まえると今回はそこからの脱却が求められるエピソードだったと言えるのかな?
瑠依が事あるごとに言及する麻奈の記録。けれど朝倉社長からすれば瑠依の考え方には間違いが有る
麻奈は既に過去の存在であり、同時に彼女が打ち立てた記録も過去の代物
過去ばかり見ていては高く飛翔するなんて出来やしない
対してさくらは麻奈からの脱却を図っているね
これは8話における琴乃と同様に自分の、そしてサニーピースの歌を見つけようとする動き。過去から離れ未来へ進もうとする意思を感じさせるもの
だからサニーピースはTRINITYAiLEに勝てる程の素晴らしいステージを演出出来たのかも知れないね
記録は打ち立てられず、グランプリはセミファイナルで消え……
TRINITYAiLEとしては記録に残らない敗北。けれど、社長が掛けた言葉は記録よりも物語を重視するもの
瑠依が敗北よりも感情揺さぶられた父からの褒め言葉。彼女としては満足できる結果を得られたと言えるのだろうね
石川と由紀、そして桜の三人が織り成す恋模様がキラリと光る回
主に由紀視点で描かれる今回の話がとても切なく映るのは由紀が自分を卑下した上で石川や桜を高く評価しているから。嘘の関係が石川や柳、桜を縛っている点を気にかけているから
由紀は柳をフッた背景に嘘が紛れている事に引け目を感じてしまうし、石川を真剣に想っている桜を嘘によって邪魔している状況も辛いと感じてしまう
でも、ここには由紀の気持ちも確かに存在するから、石川の優しさに甘えたい、嘘を本当にしたいとの欲も捨てきれない。そういったドロドロしたものが溢れたのがあのズル休みの場面か
それが止めたのは石川のメールがきっかけ。石川と桜が付き合えば由紀の嘘は終わるから笑顔を作って登校できる
だからこそ石川が嘘に関係なく桜の告白を受ける気は無かった点は衝撃的
由紀から見れば二人共優しい人間で釣り合っているように思える。でも、石川は自分と桜は釣り合わないと卑下する。。石川は自分を卑下する由紀と釣り合うかのように隣に立ったと言える
どこか屁理屈じみた雪と桜の関係。でもそれは雪が春の桜を邪魔する存在ではないと必死に訴えてくる言葉でも有る
だから由紀は石川の隣に居る自分に納得できたのかもしれないね
仙石が幾ら桜の事を持ち上げても咲かなかった想いは実を結ばず涙となって流れ落ちる。その光景は仙石の言う通り、誰も悪くないから辛い……
リア充に混じってのBBQで求められた課題はまさかの中村イジり
これは前回の水沢相手と同じく対等な友達関係を作るための行為
だから課題とはいえ中村イジりが出来た友崎はある程度中村達と対等になれたという事であり、リア充にまた一歩近づいたと言えるのだろうね
相手をイジるという事は相手の言動に耳を傾けるという意味に繋がるのかな
その中では以前否定していたリア充の空気感の楽しさを理解できたし、中村が意中の先輩からキープされてる事実が見えてきたり。あとはまあ、アレのサイズで勝っていることが判明したり……
そういった面は中村をイジるという点を意識しなければ見えてこなかった点だろうね
また、もう一つ見えた面としては水沢の内面が見えている以上に深いものではないかという点
友崎からすれば凄いとしか思えない他校の女子との付き合い。でも付き合えそうだけど付き合いはしない水沢の迷いの根幹は友崎には見えはしない
「何でも出来ちゃう」という言葉は友崎のまだ知らないリア充なりの悩みがあるように感じられる言い方だったね
中村と優鈴をくっつける作戦は最終局面へ。課題も仕上がっている今、友崎が向かい合うのはエクストラステージ
何処から何処までが日南の演技なのか、友崎の復讐は効果覿面だったのか
思わせ振りなラストに次回では何が起きるのかと気になってしまうね
今回は伊豆への道中が描かれているね
バイクで向かう一人旅のリン、車で向かう団体旅行のなでしこ達
それぞれが異なる形で伊豆への旅路を満喫するものだから、一粒で2度美味しいといった心境になれるね
その旅路の裏で進行していたのはなでしことあおいを祝うための準備
伊勢海老料理を作りたいからって先生に禁酒させる千明は中々の策士
まあ、それ以上に純粋に根回ししていた恵那が素晴らしかったんだけども(笑)
それにしても息をするようにホラを吹く犬山姉妹が恐ろしい……(笑)
起き抜けにあんな嘘を姉妹揃って真顔で言われたら、どれだけ荒唐無稽な嘘だろうと信じてしまうかもしれない
結局、トンボロに関する会話は千明の読み通りなのか、それとも深読みだったのかちょっと気になりますよ(笑)
民族単位でパラディ島住民の罪を糾弾して来たガビは個人単位で罪を判断するカヤによってブラウス家に受け入れられた
だというのに、個人単位で罪を見ればガビが糾弾される側に回ってしまう皮肉な展開が恐ろしい
相手の罪状を集団で見るか個人で見るか
ニコロは元々パラディ島住民を悪魔と考えていたが、サシャとの出会いで考えが変わった
ニコロにとってサシャはパラディ島住民を集団ではなく個人として見るきっかけを与えてくれた人物。だからサシャを殺したガビを立場も場所も手に持った物も忘れて殴りかかってしまった
これに対してブラウスの考え方は集団よりも更に大きいものだったね
世の中の構図そのものを見て、命の奪い合いをする環境を『森』と例えている。狩人だった彼は罪を環境に拠るものと考え、個人相手でも集団相手でも糾弾しない
でも、それを誰もが受け入れられる訳ではない点がカヤの激情から見えてしまったのは悲しいね……
イェーガー派の襲撃、エレンを見捨てる判断をする調査兵団
その中でアルミンとミカサに会いに来たエレン。調査兵団という集団に対して何も話さなかった彼がここに来て個人として二人に話したい事とはどのような意味を持つのだろうね
デート練習している時や対戦している時の日南の様子を見るにこのまま友崎と付き合ってしまっても良いんじゃないかと思ってしまうけど、2人が一緒に居る理由って人生というゲームの為なんだよね……
nanashiとNONAME。ゲームの中では最良の相手であっても人生においてはそうではないという事か
リア充グループとのバーベキューで友崎に求められるのは男友達作り
しかもただ混ぜて貰えばいいという訳ではなく対等の関係。その為にまずは水沢弄りというのは面白いね
友崎と日南が教え教わりの関係でありながら良い交友を築けているのはゲームの実力が伯仲しているから。それと同じように弄られるだけでなく、相手を弄れるようになる事で対等な友達になれるのかもね
まあ、水沢が友崎を認めたのは別の意味が有ったようだけど
自分を弄ってくるから面白い奴と認識したのではなく、努力を怠らない真剣な姿勢を見て面白い奴だと認識している
水沢は友崎の弄りスキルではなく、友崎が本質的に持っている向上心を認めている
そういった点からは友崎と風香のデートが何処か微妙な空気を含んで終わってしまった理由が見えてくるね
風香から話し辛い瞬間が有ったと告げられてしまった友崎。風香の表情を見るに話しやすい瞬間はおそらくアンディ作品について語っている時。話し辛いのは会話スキルを使っている時かな
日南とのデートではアタファミこそ「最高のコミュニケーション」になった。スキルによって話の回転は上げられても相手に応じた最適なコミュニケーションが取れるわけではない
そろそろ友崎は日南が教えてくれない人生の大切さについても考えを巡らせる時期が来ているのではないかと感じられる内容だったね
なでしこソロキャンをしたことで改めてグルキャンに行きたくなったようで
そこにリン達も絡むことでクリスマスキャンプ以来の大所帯に。となれば準備が必要。
山中湖の反省を活かすように今回はじっくりと準備やキャンプ上で何をするかという点を皆考えているね
ここで印象的なのはリンの要求
グルキャンであるなら皆で一緒に行動して楽しみたいと思うのが普通。けれど、リンはソロキャンで伊豆に行けなかった悔いを今回の旅を通して晴らそうとしている。グルキャンでも一部でもソロキャン気分を味わおうとしているのかな
皆もリンの気持ちを尊重してその行動を後押ししているのは良いね
それにしてもリンのお祖父ちゃんは孫の可愛がりが過ぎるね(笑)
未開封のスクリーンをくれるだけでも凄いのに、愛知→身延→甲府ってとんでもない大移動をしてない……?おまけに未明に出発するリンに付き添って甲府に帰るとか行動力がダイナミック過ぎるよ(笑)
今回の話は今までよりも麻奈の影を強く感じられるエピソードだった
麻奈の妹である琴乃と麻奈の歌声を持つさくら、麻奈にこだわる莉央。そして今も麻奈の姿を見続ける牧野
そんな彼女らが挑むのは麻奈が立てなかったステージ
そんなステージに挑んでいるのだから琴乃やさくらが麻奈と比べられてしまうのも仕方ないのかも知れない
琴乃もさくらも麻奈に絡めたコメントをされるのに真反対の受け取り方をされてしまう辺り、実はアイドル達だけでなくファンも未だに麻奈の影を追っているのかもしれない
でも、このような状況は既に影の中にいる麻奈にはどうする事もできない。琴乃の現状に思う所があっても何も出来ないように
それはさくらに関しても似たようなもの。牧野が言及したドナーの存在。医者がはぐらかしたようにさくらの真実は今更何か出来るというものではない
どうにも出来ないものを無理に変えようとすればさくらの歌のように自分のしたい事から外れ歪さが見えてしまう
なら、どうにも出来ないものはどうにも出来ないままで自分と向き合わないといけないのかも知れない
さくらの存在によって姉の代わりにトップアイドルに成れないと知った琴乃
これまで姉の代わりになる事ばかり考えてきた琴乃が自分の歌が良いと言われ、自分達の為にアイドルの頂点を目指すと心を入れ替える展開
最後に月のテンペストらしく月に照らされて改めて優勝を目指すと宣言する流れは良かったね
今の調査兵団はエレンの暴力を伴う独断専行によって話し合いが意味を成さなくなった状態。そして、その空気はパラディ島全てに及んでいるかのように様々に変わりゆくね
ザックレー総統の爆殺、加熱する民衆、新兵の反乱。何もかもが恐ろしい方へ向かっている……
ピクシスのイェレナに全てを話させようとする尋問、ザックレーによる継承者選びという裏工作。これは暴力によって支配された状況に抗う話し合いの形の一つ
けれど、その抗いもザックレー爆殺によって潰えるという…。あの惨状を前に暴力に熱狂する民衆はもう話し合いでどうにかなるレベルを超えてしまっている
こうなるとピクシスに取れる手段は限られてくる。話し合いが通じないなら降参して少しでも被害を抑えるしか無い
だというのにこの状況になってなお、エレンと話し合えば判り合えるはずだと信じようとするアルミンの姿が虚しい……
イェーガー派によって混迷した状況。それがピークの出現によって更なる暴力の連鎖が始まりそうだ
選挙に負けてから陸上でも日南に挑み始めたみみみだけど、みみみは中学で負けた時から日南への再戦を行っていたのだと伝わってくるね
みみみは自分が二番手だからという理由だけでなく、自分と同じように高みに向けて努力する日南に憧れて挑み続けていたわけだね
この構図の中で見えてくるのはみみみと日南のモチベーションの違い
みみみは勝利に値するだけの努力ができなかったから中学で負けてしまった。おまけに空気を読む性質から部活仲間を変えることも出来なかった。みみみはそこが限界だった
対して日南は全国大会準優勝でも満足しない高い志しを見せた
中学で再会した時からみみみは日南への挑戦を始めたのだろうけど、幾ら何でも日南はモンスター過ぎた
あらゆる分野でみみみを上回り選挙でも圧勝。直接的な勝敗が明らかになるようなものではなく、努力値で追いつこうとしたら今度は悪天候でも日南は練習してみせるモチベーションを見せた
そこには明確過ぎる日南とみみみの限界の差がある
負けて負けて勝てないなら、日南を嫌わない為に逃げるというのは理解できる選択。けれど、それは自分からも逃げて、自分の可能性すら諦めてしまうという事でも有るんだろうな
だから、そんなみみみに対して日南葵に負けないキラキラした部分を見出してみせたたまは良かったね。みみみはたまの傍にいる限り、一位で居られるわけだ
そうしたみみみとたまの麗しい友情が描かれた後に友崎と中村の奇妙な遣り取りを見ることになろうとは(笑)
それ程仲良くもない相手から誕生日プレゼントを貰った挙げ句、恋バナトークを振られた中村がどんな反応をしたのか非常に興味深いですよ(笑)
初めてのソロキャンを様々な表情を見せながら満喫するなでしこの様子は本当に微笑ましいね。というか、見ているこっちまで楽しい気分になってしまう
それはなでしこの素質も有るのだろうけど、なでしこがしたいソロキャンの方向性も関係有るのだろうな
リンはソロキャンを「寂しさを楽しむもの」と例えたけど、なでしこの場合はまた別のもの
なでしこのソロキャンは「独りでも楽しさを分け与えられるもの」であるように感じられた。だから実験料理もぐるキャンする時のためだし、キャンプに来ていた姉弟にも楽しさを分け与え、リンや桜も楽しい気分にさせてしまう
それにしてもリンと桜は過保護な側面が見えたエピソードになったような…(笑)
二人共なでしこがソロキャンする日に落ち着いていられず一人旅に出て、しばらく写真が送られてこないと見るやキャンプ場に急行して…
それでいてなでしこのソロキャンを邪魔しないように何も告げずに去るのだから相当ですよ
突如始まった五つ子ゲーム。これまでは髪型や装飾品で見分けられないわけでもなかった。けれど、今回は完全に見た目は同じ
この状況では中野祖父が言うように仕草、声、癖から見分けるしか無い。それは一朝一夕で出来るようなものではなく、短期間にやろうとすれば五つ子への強い関心が風太郎に求められる
それぞれへの関心が薄かった風太郎は同じ見た目の五つ子に質問をしたって誰が誰か判らない。けれど、「嘘が下手」という点から四葉を当てたように推量する何かは存在する
中野祖父はその何かを頼りに当てている。言語化しづらい何かを持って個人を当てるにはそれこそ愛に似た強い関心が必要となるのだろうね
また、偽五月だった三玖は本心を隠していた。それは普段の会話の中からは見つけられないもの。彼女と強く向き合って何を考えているか真剣に考えなければ見えてこない
だから風太郎は偽五月の正体を探ることと同じレベルで、強い関心や愛を持って偽五月と向き合うことが求められた訳だ
風太郎は偽五月を一花だと『考えた』後に三玖ではないかと『見えた』。結局、その後に風太郎が類推した悩みはあんまり当たっているとは言い難いものだったけど、それでも『何か』を根拠に姿形が同じ五つ子から三玖を探り当てた
それは強い関心か愛がなければ成し得ないこと
だから三玖は今回はこの結果で満足できたのだろうね
そして五つ子ゲームとは別に進展する二乃の恋心とそれを阻止しようとする一花
相談の体を取っているのに一花の助言など物ともせず突き進む二乃のこれからが気になるし、少しずつ黒化が始まった一花が「したい事をして欲しい」という言葉をきっかけにどう変容するのか色々と楽しみですよ
いや、凄い!何もかもが凄い!圧倒的強者に見えたマックイーンを抜いたライスの走りはこの世のものとは思えない!
ライスシャワーの走りに対して「鬼が宿る」なんてフレーズが使われているらしいけど、本当にその言葉が示すとおり、この回のライスには何かが宿っている
マックイーンの練習も本番への姿勢も非常にストイック。そこから崩れる予感は皆無。以前もテイオーの存在や落鉄でも揺らぐ事がなかったように
そんなマックイーンを追い詰めるライスの徹底性。マックイーンの強すぎる肉体を超えるために精神をああまで追い詰めてみせるなんて……
マックイーンの走る理由は名誉であったり本能であったりタイトルであったり。それらの理由がマックイーンのストイックさを支えている
対してライスはブルボンの「ヒーロー」という言葉が支えている。自分はヒールではなくヒーローであるとブルボンに改めて証明する為に、ブルボンと走れる自分になる為に。その感情がライスを支えた
これはマックイーンのタイトルへの執着を上回る、もっと単純な勝利への執着に繋がる。だから絶好のマックイーンですら上回ってしまったのだろうね
観客の多くが喜ばない夢を壊すレース結果。けれどライバル達に祝福され、ブルボンは彼女を「ヒーロー」だと祝福した
きっといつかライスは大勢に祝福されるのだと信じるに足る光景
夢を壊すレース結果だったけど、一方でマックイーンには新たな夢を抱かせるきっかけとなったようで
ウマ娘達の物語は本当に良いね。敗北がそのまま絶望に成りはしない。新たな挑戦に突き進む原動力になる
テイオー、マックイーン、ブルボン、ライスと今後の活躍が気になるウマ娘ばかりで本当に視聴中は幸福感が湧き上がってきますよ
デビューから勝利続きとは驚き。意外とスペック高いメンバーだったのか
出場を決めたタイミングでのオフ。それは彼女らにとって休息しつつ、自分達が居る立ち位置を見つめ直す機会となったのかな
あの千紗が「怖いけど頑張る」なんて口にするとは。いつの間にか姉をも驚かせる成長を手にしていたようで
ビニールプールにバーベキュー。いくらオフだからって遊びすぎだと言われても仕方ないかも知れない情景。でもアイドルにとってはきっと大切な時間
それが麻奈のオフショットとリンクする様子は少し叙情的
仲間だけどライバルな琴乃とさくら
麻奈は影として支える牧野が居たけど、たった一人で高みに上り詰めた
琴乃とさくらという二人はどこまで上り詰められるのだろうか?
サネスの「順番」という言葉を証明するかのように今のハンジは体制側の人間。市民に真実を明かせず、エレンを信奉するフロック達をハンジは邪魔な人間として扱う
立場の変化が思想の変化まで示しているかのような回だった
これはミカサにも通じる部分がある
ミカサに助けられた経験があるルイーゼはミカサから理不尽な暴力と戦うしかないと教わった。それはあの頃のミカサが確かに持っていた思想
けれど、様々な経験を経て立場が変わった今のミカサは別の思想となった。だからルイーゼの言葉に耳は貸す理由はないが、昔を思い出させる痛みとなる
ジークに裏切られ牢から逃げ出したガビとファルコは復讐者だった筈が逃亡者に。そこでは悪魔への攻撃よりも保身が最優先となってしまうからパラディ島の悪魔に助けられる事も受け入れなければならない
それでも、馬に遊ばれた事を「これが悪魔の仕業…」と言ってしまうガビはちょっと面白いけど(笑)
それでもカヤから母の罪を問われれば糾弾せずには居られないが、国や民族で罪を語ってもカヤの母には当てはまらない。ファルコが謝ったように個人単位で見たら被害者でしか無い
でもこの考え方には落とし穴がある。実は個人単位で見ればサシャを撃ったガビの方が罪人という……
サシャに関わり持つ二人が何も知らず傍にいる皮肉な運命が恐ろしい……