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良い

これまでも様々な形で環境への適合、合理的な変化を遂げた生物を描いてきた本作
最終回はこれまでに描かれた要素をおさらいしつつ意外なアプローチで下田の貢献が示されたエピソードになったね

元デザインとは似ても似つかない今の下田。けれどそれが受け入れられたという事はデザイナーにとって丁度良い生態・性質を持っていたから
それを元デザインを通して伝えたのは無茶苦茶な環境で作業するデザイナー陣なりの感謝だったと言えるのかもしれないね



とても良い

前回、三玖に変装中に三玖と遭遇した事で五つ子の空気を最悪なものとしたのに、それでもなお三玖の姿を利用する一花の姿には恐ろしさよりも追い詰められた者特有の哀れさを感じる
そして一花の言葉は信じられる事はなく、一花の敗北は戦争の終わりへと繋がると

姉妹達の戦争の終わり。その悲惨さをもっとも体現しているのが三玖だね
一花や二乃には自分の姿を利用され、風太郎を巡る戦いに怯えて膝を抱え。その様子は他の五つ子に後悔の念を起こさせるもの
三玖の嘆きは争いばかりに目を向けすぎた五つ子の空気を変えるものになる

そこから始まったのは五つ子達による優しく恋を後押しお話
風太郎と会えるのは運に任せてバラバラになった筈なのに姉妹達はこっそりと皆して同じコースへ。
ルール破りが横行しているのは先の戦争と同じだけど、動機が全く異なるから争いにならない。一花による三玖の変装も異なる意味となる

同じ目的の下に同じ行動をして、自分達は三玖に勝ちを譲ったのだと認識すれば争いの為に見ないようにしていた想いにも気付ける
涙ながらに和解していく五つ子の様子は収まるべき所に収まったという印象
それは三玖も同様だったのが何ともらしいね。姉妹に譲られた勝利を手にするよりも姉妹との和解を優先させる
……風太郎が勘付ける形で「好き」と言ったのは少々欲張ったと言えるのかもだけど

五つ子の和解。それに続く形で為された風太郎の謝罪と一花の「全部嘘だよ」発言。嘘が得意な彼女が最後にしたのは何についての嘘だったのか
これは彼女なりの贖罪なのか、それとももっと別の意味があるのか。どこまでも見ている者を翻弄する長女だね

こうなったら続編においてはこの第二期で消化不良に終わった部分含めて、恋の行方を最後まできっちり描いて欲しい所ですよ



とても良い

ギリギリまで妹を騙し続けるあおいが恐ろしい……
でも、原作ではサンタの正体を例えに出していたのをキャベツとレタスに変えただけまだ優しさが垣間見える……のかなぁ(笑)
あと、焼き鳥のフォローも有った辺り、この姉妹はなんだかんだ仲が良いんだろうね

そして伊豆旅行のもう一つのお楽しみ、いぬしこ誕生日会。サプライズのつもりが本人達にバレていたのは拍子抜けだけど、それによってパーティーの楽しさが微塵も失われないのはこのメンバーの良い所だね
というか、前回も美味しそうなキャンプめしが登場したというのに、今回も手の込んだ食事ばかりで羨ましい限りです

西伊豆スカイラインを走り父母の足跡を辿り、更に乾燥避けのワセリンから母の経験を知る
普通に旅をしても景色の良さをこれでもかと体感できる伊豆旅行。リンにとってはそれだけに終わらない旅行となったようだね

綾乃と新しい場所での挑戦を約束していたなでしこ。日の出を見て改めて伊豆旅行を楽しむ気持ちを強くした姿には今を本気で楽しんでいる様子が伝わってくるね



とても良い


良い

パラディ島もマーレも騙し数多の命を磨り潰したジークの行動の原点が親の愛を欲する子供らしい感情に有ったという衝撃
グリシャはエルディアを悪だとする価値観を押し付けられた事に反発した。だというのにそのグリシャがジークに別の価値観を押し付けるという……
愛情を求める子供の苦悩が見えるような回だった

祖父母と両親。それぞれが押し付けてくる価値観に対して相手が喜ぶ回答を返すジークの姿は模範的な子供であるように見える。一方で訓練ではドベであった点からはジークの原動力が家族に褒められたい、愛されたいとの感情が全てである点が透けて見える
だからこそ、結局は自分をエルディア復権の道具としか見ていないグリシャに絶望する

そんなジークに優しく接して似た者同士だと言ってくれたクサヴァーに親近感を覚え、遂には両親を告発する動機となったのは当たり前だったのかも知れない
一方でクサヴァーもジークに不慮の死を遂げた息子を重ねていたという構造
誰も彼もエルディア人に生まれたことによって不幸となり、自分の人生を嘆いている

「生まれてこなければ苦しまなくてよかった」という極論。それを支える親への否定
その考えをエレンが肯定していたのは衝撃的。母を無残に殺された恨みから巨人との戦いに身を投じたエレンが、そもそも生まれてこない事を救済と考えてしまうのは自分の人生全てを否定しているようにも思えるのだけど……



とても良い

こういう展開になるのか!と様々な感情が波のように押し寄せてくる内容だった……
これまではテイオーに不幸が降り掛かり諦めそうになってもライバルであるマックイーンが指標となり導くという流れが多かった
それがマックイーンが諦めかけた時に構図が逆転する展開があまりに素晴らしい!

マックイーンを蝕む不治の病。踏み込む度に激痛だなんて普通は走るのを諦めてしまう
テイオーの場合は三冠や無敗の夢、ライバルの存在が走りを支えた
対してマックイーンを支えるのはテイオーの存在、もっと言えばテイオーが復帰した時の為に最強で最高のウマ娘で在るとの約束の為だとは!
あの涙からはテイオーに感じた運命がどれ程大きいものであるかが見えてくるようだった…

走れないなら約束は守れない。でも約束は双方向のものだからマックイーンだけが全てを背負わなくても良いんだよね
テイオーの為にマックイーンが最強で在りたいと思うように、マックイーンの為にテイオーが最強に舞い戻ったって良い
2人は互いを最高のライバルと認めあっている。以前マックイーンが手を差し伸べたなら、今度はテイオーが手を差し伸べるのは何の不思議もない

三度の骨折でテイオーが夢を捨てたように、不治の病でマックイーンが泣き崩れたように。それらは諦めるには充分すぎる理由。そういった理由を吹き飛ばすものが有るとすればそれこそ奇跡しか無いが今のテイオーなら起こせると信じられるラスト
最強で最高のライバル関係が紡ぐ物語。視聴者の感情をどこまでも揺さぶってくる本作が起こすだろう奇跡を今から目撃したくて堪らないよ



とても良い

長瀬麻奈という強烈なアイドルの存在が多くの人物に影響与える本作
最近はそこから脱却して自分なりのアイドル像を求める話にシフトしていると感じられるのだけど、今回はそれが顕著だったね
また、長瀬麻奈を琴乃にとって大事な『お姉ちゃん』であると規定し直した点は素晴らしかった

麻奈の存在を教えられた琴乃は一応信じつつも麻奈には会おうとしない。それはアイドルとして目指す夢を明確に出来そう道の途中だから。これは麻奈がさくらの歌を邪魔しないのと同じ理由だね。まずはアイドルとしての形を優先させるもの
それに対してさくらはアイドルではなく姉妹として会わないかと導いている

だからか、琴乃が始めたのは長瀬麻奈の足跡探し
莉央からアイドルとしての長瀬麻奈、日記から姉としての長瀬麻奈
莉央からは人の心を揺さぶるアイドルの力を知った。日記からは暴言を吐いた自分を気に掛ける姉の愛情を知った
そして牧野との会話にて長瀬麻奈とどんな話をするのか、心を固めたのだろうね

琴乃が選んだのは会話ではなく報告
アイドルの麻奈と交わす言葉はアイドルを目指す途中の琴乃にはまだ足りない
でも麻奈の妹として、そして死んだ姉に向けての言葉は自分がこれからどう歩んでいくかと報告したい事が有る
そんな琴乃に対して言葉を交わすこと無く「それで良いんだよ」と抱きしめた麻奈の姉としての優しさがあまりに尊い……

今回対戦相手となった莉央の心情描写も良かったね
お金の為にアイドルを始めた彼女が麻奈に出会い、アイドルとは何かを知った
莉央は麻奈にこだわりつつも、それを最終目標とせずに麻奈を超えた先にあるアイドル像を目指している。だから月のテンペストに負けても朗らかで居られるのかも知れない
負けた後に「楽しかったよ」と言った莉央が本当に良い

そして決勝戦は星見プロ同士の戦いへ
長瀬麻奈に関する因縁から始まった始まったアイドルの卵達の物語。それがこうして長瀬麻奈に絡みすぎた要素を少しずつ解きほぐし、アイドルのプライドを戦わせる物語となった
それがどのようなステージとなるのか、しっかりと楽しみたいね



良い

エレンが明かす自由の不在。アルミンに影響するベルトルトの心、ミカサを束縛するアッカーマンの習性
アルミン達にはエレンがジークに操られているように見えるのに、エレンは今の2人こそ自由意思を失っているという
これではどちらが正しいか全く見えてこない

一方でアルミンが憤ったように、あの会話でエレンが何を言いたかったのかは不明瞭
話がしたいと場を設けたのにそこで口にしたのは2人を侮辱する言葉だけ
エレンの自由意思が何を目指して突き進んでいるのかは全く見えてこないまま会談が終わってしまった点からはエレンがもはや善人では無くなったのだと感じられた

犠牲になった命を無駄にしない為にジークを殺す決断をしたリヴァイだけど、ジークの方が上手だったようで
最強の兵士リヴァイへの必殺の罠。それすらもリヴァイが切り開いてしまった様には恐ろしさすら感じてしまう
調査兵団が仲間の死体を幾つも積み上げて切り開いてきた自由への道。その体現者がリヴァイであるならば、ジークの罠程度で抑えられないのは納得
……それにしてはリヴァイの征く道があまりにも修羅に満ちているのが気になるけど

訓練兵の手によって痛みつけられた教官の姿は潮流の変化を感じる描写。
この裏で過去の時代を思い出すジークは絶体絶命の危機の中、何を考えようとしているのか……



普通

柳と石川達、沢田と男性陣。これまで壁が有った相手と仲良し度が上がる事でフレンドリーさが生まれたり、相手がどういう人物か見極めようとする行動に繋がる展開は良いね
その結果、前半の話は微炭酸というよりも共学高校のおバカな日常っぽくなってしまった気もするけど(笑)

一転して後半はしっとりした兄妹愛へ
前半部では仲良し度が上がる事でコミュニケーションの変化に繋がったなら、既に兄妹として長い時を過ごしてきた2人は今更変化させるものはない。
それが学校ではタイミングすら煩い井浦が家では静かなタイプに変貌させる原因なのかな

でも、兄妹だから変化させるものは無いなら交わす言葉は減ってしまうもの。相手が自分をどう考えているか掴みきれない時は有る
それでも素子が家族が集まる居間で沈んでいたのも、井浦が素子の隣に座ったのも言葉には現れない繋がりを感じさせるシーンだったな
端から見れば仲良い兄妹に見えるのに「嫌われてないといいなぁ」なんて互いに考えている2人は本当によく似ている兄妹だね



普通


良い

これまでも幾度かに渡って「日南の遣り方は正しいのか?」と疑念を持たせるような描写はあったけれど、今回は更に踏み込んで日南葵という人間が本質的に持つ問題点に突っ込む話になっているね

水沢としては思わず羨んでしまうものであり、一歩引いてる自分を変えようと思う程の中村達や友崎の不器用な正直さ
倣うようにあの水沢が本音を曝け出した。だというのに日南はそれに対しても仮面を被り続けたまま
これは水沢の言葉では日南は揺らがなかったという意味に留まらず、日南にとって水沢は本音を明かすに値しない人間という意味でも有るのだろうね

向かい合う相手に本音をぶつければ本音を返してくれる、望ましい関係。それは友崎と風香のデート風景では明確になっているね
スキルを使った会話では不調だった。けれど、その時思った事だけを口にするような会話ではむしろ喋りやすくなっていた
人生というゲームでは強キャラとしてスキルを使い熟した会話だけが正しいのではないと察せられる描写

水沢の告白、風香との遣り取り
それらは日南への疑念を確信に変えるものであり、同時に日南に届けなければならない言葉があると友崎に認識させるもの
ここで日南の対応が水沢と大きく異なるのは日南にとって友崎は仮面で相対する相手では無かったのだろうけど、強靭な信念で仮面を被り続ける日南には今の友崎の本音は通じないのは残酷

人生というゲームにおける弱者という意味で使われた弱キャラという言葉。けれど、ラストでは相手に本気で向き合い言葉を届けられる技量を指して弱キャラと言っている。それは日南の基準における弱キャラではなく友崎の指標に拠る弱キャラ
友崎は弱キャラを抜け出して日南葵を変えられるのか、一つの分水嶺となりそうだね



とても良い

前回は出発早々になでしこが睡魔に負けてしまったけど、今回はリンが負けてしまう番ですか。まあ、バイクで一人走り続けてきたのだから仕方ないのだけど
その代わり早起きのお陰でミニ一人旅が出来たのは逆に良かったのかも

他に、キャンプ禁止を知らなかった事で回り道をしたけど、その代わりに温泉に浸かりながら絶景を見られた
また、なでしこも昼に寝たせいで静かな空気の中で恵那とキャンプを始めた中で変わったあれやこれやについて話し合うことが出来た
何かマイナスが有ったとしても別のプラスが生じる彼女らのキャンプ模様は本当に穏やかな気持ちで楽しめるものだね

それにしてもなでしことあおいが作ったキャンプめしは本当に美味しそうだね!
アヒージョにアクアパッツァパスタ。更に伊勢海老の炭火焼きまで揃って……
あれは空腹な時に見るアニメじゃなかったよ(笑)



とても良い

仁義無き姉妹戦争勃発。だからといって本当に仁義を無くしてしまってはどうしようもない
風太郎を巡る争いを競争で済ますのか戦争にしてしまうのか。それによって最近暴走気味の一花と他の姉妹との軋轢が明確に見えた回だったね

三玖は少しずつ成長し苦手な料理を上達させ、遂には風太郎に食べて貰おうという段になった。「好きになって貰える私になる」事を考える三玖として真っ当な手段
けれど、戦争の場では手緩い遣り方であり風太郎の隣を願う一花にとって三玖の姿勢は純粋であるが故に脅威
だからって妹の姿を利用して妹の好意を潰そうとする一花は本当にアウトですよ……

ここで驚きなのは一花と同じ穴のムジナに見えていた二乃の「祝福したかった」という言葉。
また、二乃も一花と同じように三玖に変装するシーンが有るのだけど、そこで二乃がするのは三玖の邪魔ではなく彼女への宣戦布告のみ
二乃は戦争をしていたのではなくスポーツマンシップに則った競争をしていたのだと判るね

ラストに明かされた驚愕の真実。
競争にも戦争にも参加せず皆が幸せになる方法を模索していた四葉。けれど、彼女こそ風太郎が想い続けた「あの子」であったとは
一花と二乃の争い、それに負けそうな三玖。そして争いの舞台に立とうとしない四葉と向かい合う五月
五つ子の関係がぐちゃぐちゃ過ぎてヤバい…



良い

テイオーが走る気概を失わなかった事で戻ってきた日常。骨折の影響は改善したわけでは無いのだけど、気の持ちようによってテイオーの周囲の光景や関係性は大きく様変わりする
それを感じられるような穏やかな回だったね

他のウマ娘を調査するためにヘンテコなコスプレをするテイオー。間が抜けた絵面だけど、希望や夢を失いかけていた前回のテイオーでは難しい芸当。あの格好はテイオーの明るい心を象徴しているかのよう
だから、ネイチャはテイオーに素直な言葉を渡せるし、テイオーもターボやスピカの面々に感謝の言葉を伝えられる

でも、それはごく自然に接している仲間や友人相手だからこそで、身近なライバル相手だと変わってくるのかな?
テイオーにとってマックイーンは様々な事が有り過ぎた相手。そんな相手に感謝を伝えようとすれば単純な「ありがとう」では相応しいと思えない。かといって想いを込めすぎれば告白みたいになってしまう

なら溢れる想いを構えすぎず、そして単調にならない形で感謝を伝えるにはテイオーが取り戻した日常を共に過ごす事で伝えられるのが一番
そんな時間の後だから本音を話せたのかもしれないね
恥ずかしいなら恥ずかしいで良いじゃないと言いたくなる感謝の伝え合い、憧れていたと教え合う2人だけの時間
この2人が再び同じレースに出走する日を見たくなる内容だったね



普通

本作において長瀬麻奈の存在はとても大きく誰もが囚われていると表現しても過言ではない
それは麻奈の記録にこだわるTRINITYAiLEの瑠依などが挙げられるし、長瀬麻奈の歌声を持つさくらも同様
そうした背景を踏まえると今回はそこからの脱却が求められるエピソードだったと言えるのかな?

瑠依が事あるごとに言及する麻奈の記録。けれど朝倉社長からすれば瑠依の考え方には間違いが有る
麻奈は既に過去の存在であり、同時に彼女が打ち立てた記録も過去の代物
過去ばかり見ていては高く飛翔するなんて出来やしない

対してさくらは麻奈からの脱却を図っているね
これは8話における琴乃と同様に自分の、そしてサニーピースの歌を見つけようとする動き。過去から離れ未来へ進もうとする意思を感じさせるもの
だからサニーピースはTRINITYAiLEに勝てる程の素晴らしいステージを演出出来たのかも知れないね

記録は打ち立てられず、グランプリはセミファイナルで消え……
TRINITYAiLEとしては記録に残らない敗北。けれど、社長が掛けた言葉は記録よりも物語を重視するもの
瑠依が敗北よりも感情揺さぶられた父からの褒め言葉。彼女としては満足できる結果を得られたと言えるのだろうね



良い

石川と由紀、そして桜の三人が織り成す恋模様がキラリと光る回
主に由紀視点で描かれる今回の話がとても切なく映るのは由紀が自分を卑下した上で石川や桜を高く評価しているから。嘘の関係が石川や柳、桜を縛っている点を気にかけているから

由紀は柳をフッた背景に嘘が紛れている事に引け目を感じてしまうし、石川を真剣に想っている桜を嘘によって邪魔している状況も辛いと感じてしまう
でも、ここには由紀の気持ちも確かに存在するから、石川の優しさに甘えたい、嘘を本当にしたいとの欲も捨てきれない。そういったドロドロしたものが溢れたのがあのズル休みの場面か

それが止めたのは石川のメールがきっかけ。石川と桜が付き合えば由紀の嘘は終わるから笑顔を作って登校できる
だからこそ石川が嘘に関係なく桜の告白を受ける気は無かった点は衝撃的
由紀から見れば二人共優しい人間で釣り合っているように思える。でも、石川は自分と桜は釣り合わないと卑下する。。石川は自分を卑下する由紀と釣り合うかのように隣に立ったと言える

どこか屁理屈じみた雪と桜の関係。でもそれは雪が春の桜を邪魔する存在ではないと必死に訴えてくる言葉でも有る
だから由紀は石川の隣に居る自分に納得できたのかもしれないね

仙石が幾ら桜の事を持ち上げても咲かなかった想いは実を結ばず涙となって流れ落ちる。その光景は仙石の言う通り、誰も悪くないから辛い……



普通


良い

リア充に混じってのBBQで求められた課題はまさかの中村イジり
これは前回の水沢相手と同じく対等な友達関係を作るための行為
だから課題とはいえ中村イジりが出来た友崎はある程度中村達と対等になれたという事であり、リア充にまた一歩近づいたと言えるのだろうね

相手をイジるという事は相手の言動に耳を傾けるという意味に繋がるのかな
その中では以前否定していたリア充の空気感の楽しさを理解できたし、中村が意中の先輩からキープされてる事実が見えてきたり。あとはまあ、アレのサイズで勝っていることが判明したり……
そういった面は中村をイジるという点を意識しなければ見えてこなかった点だろうね

また、もう一つ見えた面としては水沢の内面が見えている以上に深いものではないかという点
友崎からすれば凄いとしか思えない他校の女子との付き合い。でも付き合えそうだけど付き合いはしない水沢の迷いの根幹は友崎には見えはしない
「何でも出来ちゃう」という言葉は友崎のまだ知らないリア充なりの悩みがあるように感じられる言い方だったね

中村と優鈴をくっつける作戦は最終局面へ。課題も仕上がっている今、友崎が向かい合うのはエクストラステージ
何処から何処までが日南の演技なのか、友崎の復讐は効果覿面だったのか
思わせ振りなラストに次回では何が起きるのかと気になってしまうね



良い

今回は伊豆への道中が描かれているね
バイクで向かう一人旅のリン、車で向かう団体旅行のなでしこ達
それぞれが異なる形で伊豆への旅路を満喫するものだから、一粒で2度美味しいといった心境になれるね

その旅路の裏で進行していたのはなでしことあおいを祝うための準備
伊勢海老料理を作りたいからって先生に禁酒させる千明は中々の策士
まあ、それ以上に純粋に根回ししていた恵那が素晴らしかったんだけども(笑)

それにしても息をするようにホラを吹く犬山姉妹が恐ろしい……(笑)
起き抜けにあんな嘘を姉妹揃って真顔で言われたら、どれだけ荒唐無稽な嘘だろうと信じてしまうかもしれない
結局、トンボロに関する会話は千明の読み通りなのか、それとも深読みだったのかちょっと気になりますよ(笑)



とても良い

『七つのさよなら』『スクランブルエッグ』編を通して幾つかの変化を手にした五つ子
これまで同じだったもの、法則性が見られたものが消失し今の五つ子は調和が崩れているように見える
その最たるものが一花の行動だね

風太郎に突っかかってきた武田は五つ子が風太郎の足かせになっていると主張する。つまりは風太郎と五つ子は相容れないとの考え
対して風太郎は五つ子の家庭教師をした事で自分は馬鹿であると知ったと言う。つまり五つ子の存在がなければ自分は調和が取れていなかったとの考え
だから、全国模試一桁なんて大見得を切れる

プレゼントを贈る話を反故にしつつ自分は贈ろうとしていた一花。ただ、その思惑を抱いていたのは二乃も同じ
いつも好みはバラバラだった五つ子。それはそれで調和が取れていたのだろうけど、今回は同じ人を好きになってしまった。それは何かが崩れ始めていることの証明であるように思える

そんな状況だからこそ、四葉の無垢な心が目立つね
風太郎を気遣って千羽鶴を折るのは疲れている彼の体の調和を願って。一方でその行為が五つ子の調和を破ると知ればどうすれば良いのかと泣いてしまう
修学旅行の班決めの際に風太郎を五つ子グループに入れる為に自分を抜きにしようとしたのは少しやり過ぎかもしれないが

五つ子の一部でバランスが崩れだしている中、調和を重視する風太郎と四葉がデートしたことは何処か印象深い出来事
五つ子が同じグループになるのはいつもどおりの筈。けれど、崩れ始めた調和を一身に受けて気まずさを感じてしまう四葉はこの状況をどう捉えているのだろうね?



良い


とても良い

前回の話ではファンやトレーナー、ライバルなどのテイオーを慮る言動が逆にテイオーに夢を諦めさせてしまった
だというのに、今回においてはテイオーを気遣っていた者達が「諦めるな!」と言い放つことで再びテイオーに走る夢を思い出せる展開はとても熱いですよ!

テイオーが夢を諦めてすぐに現状を受け入れらなかったように、周囲の者達もすぐには「諦めるな」なんて言えないんだよね
特にマックイーンの主張は一貫しているように見える。けれど、よく表情を見ればテイオーが諦めることを受け入れられない為に自分に今出来る事に向き合うしかないようにも見える

潮目が変わったのはキタサンの叫びから
キタサンは「諦めないで」とは言わず、テイオーが自分にとって「夢」だと伝えてくるんだよね
それは幼き頃のテイオーがシンボリルドルフに憧れて走り始めた初期衝動を思い出させるもの
そしてキタサンの純粋な願いは他の者達の簡単には声に出せなかった願いも表出させる

そして別の意味でトドメとなったのがターボですよ!
ターボはそもそもテイオーからライバル視されてないし、名前も覚えられていなかった。そのくらいの認識だからライスを打ち破れるとも思っていない
でも、ターボは圧勝してみせた。それは「無理」を打ち破る強さ。諦めないことに拠る力

テイオーにとってライバルのマックイーンを破ったライスに打ち勝ったターボがテイオーに諦めない強さを思い出させる。それはライバル関係の積み重ねが齎す奇跡の一つの形
ターボが勝って見せる様子も素晴らしいし、あらゆる夢破れたテイオーが皆の声援を受けて笑顔と夢を取り戻す様子も素晴らしい!
本当に良い作品ですよ!



良くない


とても良い

民族単位でパラディ島住民の罪を糾弾して来たガビは個人単位で罪を判断するカヤによってブラウス家に受け入れられた
だというのに、個人単位で罪を見ればガビが糾弾される側に回ってしまう皮肉な展開が恐ろしい

相手の罪状を集団で見るか個人で見るか
ニコロは元々パラディ島住民を悪魔と考えていたが、サシャとの出会いで考えが変わった
ニコロにとってサシャはパラディ島住民を集団ではなく個人として見るきっかけを与えてくれた人物。だからサシャを殺したガビを立場も場所も手に持った物も忘れて殴りかかってしまった

これに対してブラウスの考え方は集団よりも更に大きいものだったね
世の中の構図そのものを見て、命の奪い合いをする環境を『森』と例えている。狩人だった彼は罪を環境に拠るものと考え、個人相手でも集団相手でも糾弾しない
でも、それを誰もが受け入れられる訳ではない点がカヤの激情から見えてしまったのは悲しいね……

イェーガー派の襲撃、エレンを見捨てる判断をする調査兵団
その中でアルミンとミカサに会いに来たエレン。調査兵団という集団に対して何も話さなかった彼がここに来て個人として二人に話したい事とはどのような意味を持つのだろうね



とても良い

新たな中学時代の同窓、谷原登場回
進藤が宮村にとって陽の象徴であったなら、谷原は陰の象徴といった印象
彼との再会は宮村に影を落とすけど、傍にいる堀によって日向に戻される。
また、谷原と向かい合う事は中学時代に別の意味合いを持たせる展開も良いね

短髪になって人気の宮村に堀はヤキモチ。これは自分だけが知っていた姿に気安く触れてくる女子への苛立ちか
自分は宮村を深くまで知っている。なのに他の者は浅い部分だけを見てちやほやする。
これは谷原も同様かな。今の宮村に対して中学時代と同じ対応を取ろうとするから堀は憤る

堀に気がある溝内は宮村のぽけぽけした部分に納得できない
でも、最近の宮村は堀の要望で暴力的な振る舞いをするようになった。それは宮村が好む振る舞いではないが好きな堀の為なら出来る。でも、それは堀の浅い部分だけを見ている溝内にはきっと出来ない事
それが溝内と宮村の差であり、宮村が得た中学時代からの最大の変化

宮村に対して無関心では居られなかった谷原。なら、彼が宮村に抱いていた気持ちは好きの反対の感情とはきっと違う筈
それは谷原が思い出したように兎の後悔がずっと胸に引っかかっていたからなのかな。だから宮村に必要以上に絡んでしまって、それがまるで『嫌い』のような形をとってしまったのかもしれない

再び会う為にケーキの約束。指を真っ直ぐ伸ばした宮村と恐る恐るな指の谷原
勝手に難しいと思っていた和解。けれど、やってみれば案外あっけなく終わってしまって、ケータイに出ないのも深い意味なんて無くて。
だからこそ、自分が宮村にしてしまった非道を悔いることが出来たのかも知れないね

同じように宮村も今回あれやこれやがあった溝内や谷原への印象は大きく変わったようで
堀が好きだとか、自分を虐めていたとか浅い部分だけを見れば嫌ってしまってもおかしくない。けれど、宮村はその印象を改めた
捨てられなかった中学の卒アル、これから作られる高校の卒アル。見方が変われば想いも変わる。そこには大切な思い出が様々な形で詰まっているのだろうね



良い

デート練習している時や対戦している時の日南の様子を見るにこのまま友崎と付き合ってしまっても良いんじゃないかと思ってしまうけど、2人が一緒に居る理由って人生というゲームの為なんだよね……
nanashiとNONAME。ゲームの中では最良の相手であっても人生においてはそうではないという事か

リア充グループとのバーベキューで友崎に求められるのは男友達作り
しかもただ混ぜて貰えばいいという訳ではなく対等の関係。その為にまずは水沢弄りというのは面白いね
友崎と日南が教え教わりの関係でありながら良い交友を築けているのはゲームの実力が伯仲しているから。それと同じように弄られるだけでなく、相手を弄れるようになる事で対等な友達になれるのかもね

まあ、水沢が友崎を認めたのは別の意味が有ったようだけど
自分を弄ってくるから面白い奴と認識したのではなく、努力を怠らない真剣な姿勢を見て面白い奴だと認識している
水沢は友崎の弄りスキルではなく、友崎が本質的に持っている向上心を認めている

そういった点からは友崎と風香のデートが何処か微妙な空気を含んで終わってしまった理由が見えてくるね
風香から話し辛い瞬間が有ったと告げられてしまった友崎。風香の表情を見るに話しやすい瞬間はおそらくアンディ作品について語っている時。話し辛いのは会話スキルを使っている時かな

日南とのデートではアタファミこそ「最高のコミュニケーション」になった。スキルによって話の回転は上げられても相手に応じた最適なコミュニケーションが取れるわけではない
そろそろ友崎は日南が教えてくれない人生の大切さについても考えを巡らせる時期が来ているのではないかと感じられる内容だったね



良い

母性本能を刺激する動物というオーダーで寄生生物を生み出してしまう冥戸が衝撃的。いや、確かに刺激してるけどさ(笑)

鳥類ながらに面白い生態をしているペンギン。それをいつものように課題を解決する為の連想から生み出すのではなく、クイズバトルのノリで生み出すのはペンギンという面白生物を扱う上では逆に良かったね

EDは何事かと



とても良い

なでしこソロキャンをしたことで改めてグルキャンに行きたくなったようで
そこにリン達も絡むことでクリスマスキャンプ以来の大所帯に。となれば準備が必要。
山中湖の反省を活かすように今回はじっくりと準備やキャンプ上で何をするかという点を皆考えているね

ここで印象的なのはリンの要求
グルキャンであるなら皆で一緒に行動して楽しみたいと思うのが普通。けれど、リンはソロキャンで伊豆に行けなかった悔いを今回の旅を通して晴らそうとしている。グルキャンでも一部でもソロキャン気分を味わおうとしているのかな
皆もリンの気持ちを尊重してその行動を後押ししているのは良いね

それにしてもリンのお祖父ちゃんは孫の可愛がりが過ぎるね(笑)
未開封のスクリーンをくれるだけでも凄いのに、愛知→身延→甲府ってとんでもない大移動をしてない……?おまけに未明に出発するリンに付き添って甲府に帰るとか行動力がダイナミック過ぎるよ(笑)



とても良い

前回の『スクランブルエッグ』編にて外見が同じ、他の何かと変わらなくても僅かな差から違いを見出した風太郎だけど、今回もそれを試されているかのような展開が目立つね
特にラストのアレにどう対応するかは見もの

二乃と三玖が揃ってケーキ屋のバイトに来るのは動機含めそっくりな行動
けれど、2人がバイトを通して得ようとしているものは似ているようで違う
三玖はこれから風太郎に好きになって貰える自分になろうとしている。二乃は風太郎に今の自分を好きにさせようとしている
ある程度余裕がある三玖に対して二乃は余裕がない

二乃の余裕がないのは風太郎との関係が変化していないからだね
告白して猛アタックを掛けているのに関係が以前と何も変わらない
……まあ、それは風太郎が告白にどう答えたら良いか迷っていたからなのだけど
それが判ってからの二乃の表情は別物。距離感は以前と変わらないけど、覚悟が備わった事で2人の関係の中身は大きく変わったようで

そして一花ですよ……!
彼女の言葉によって五つ子はバイトを始めることになったのだけど、一方でそうやって一緒に居る時間が少なくなる事を寂しいと感じている。変化を恐れている
一方で風太郎の隣は維持、関係の変化は望まない。が、風太郎は既に変わり始めていて三玖を見分けられるようになっている
変わらないままでは一花は風太郎の隣に居られない

だから一花は変化を求めたのだけど、まさかあんな方法を実行するとは……
そっくりな外見を『利用』した嘘情報の通知。これは三玖と風太郎の関係を変わらないようにしつつ、自分と風太郎の関係を変える極限の禁じ手
風太郎は再び三玖を見分けられるのか、一花はどこまで黒化が進んでしまうのか。ゾクゾクするね



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